マドリード・オープン P・クエバスのスーパーショットは大したことない?過去にはこんなショットも
スペインはマドリードで開催されているマドリード・オープンの準々決勝、A・ズベレフ vs P・クエバス戦ではパブロ・クエバスが披露した神業スーパーショットがちょっとした話題になっていますね。
年間ベストショットのようにニュースで伝えられたショットは一体どんなものだったのでしょうか?
実は大したことないという意見もあるので過去のショットも少しご紹介します。
スポンサーリンクP・クエバスの背面ショット
まずはP・クエバスの背面ショットから。
.@PabloCuevas22 is so good at tennis, he can do it without even looking.#MMOPEN pic.twitter.com/JjQz0DDAsV
— Tennis TV (@TennisTV) 2017年5月12日
またはこちらのハイライト動画から。02:38付近に収録されています。
第1セットをA・ズベレフが先取し、向かえた第2セットの第2ゲーム。A・ズベレフのサービスゲームでアドバンテージサーバーとなった場面。
A・ズベレフのストロークがやや短くなったところをP・クエバスがドロップショットで揺さぶります。
P・クエバスのドロップはそこまでネット際ではなかった為にA・ズベレフは冷静に拾って逆にドロップで前におびき寄せています。
これをなんとか拾ったP・クエバスでしたが待ち構えていたA・ズベレフは頭上を抜くロブで一気に優位に立ちます。
急いでベースラインに向かって走り出すP・クエバスはボールの落下地点までにやや余裕があったために1テンポ打球タイミングを遅らせて体のポジションをアドコード側に動かしながら背面のままパッシングショットを打っています。
A・ズベレフはネット前で待ち構えていましたが、タイミングを外されたおかげで見送るしかないという状況でした。
意外と時間に余裕があるので、ちょっとタイミングを遅らせて打ったのがポイントでしょうか。
P・クエバスがアドサイドに動いたのでその動きに合わせてA・ズベレフが右足に体重をかけながら横に多少スライドするように動いていますね。
そのおかげで逆側に飛んできたショットに反応できていません。
良いショットなのは間違いないですが、大騒ぎするほどではないという印象ですね。
むしろ個人的にはハイライト動画の01:11付近から映像に映っているR・ナダル vs D・ゴフィン戦のスーパーショットに注目ですね。
R・ナダルにロブを打たれて一瞬スマッシュに行く姿勢からボール届かないという判断ですぐにベースラインに向かってカバーに走り、そこから体を一回転させてサービスボックスのコーナーにバックハンドで打ち込むD・ゴフィンのショットは驚きです。
体を回転させる力をそのまま利用した後ろ回し蹴りのようなバックハンドをあそこにコントロールするのは素晴らしい。
ミヒャエル・シュティヒの背面ショット
古い映像ですが、1995年のシンシナティ・オープン準決勝。ミヒャエル・シュティヒ vs マイケル・チャン戦からのスーパーショット。
ネット際の攻防からマイケル・チャンが打った角度の付いたボレーを追いかけていって背面ショットでアングルに打っていますね。
至近距離からのショットに反応してコーナーに落とすマイケル・チャンも素晴らしいのですが、背面ショットを決めたミヒャエル・シュティヒはギリギリのタイミングだったり、コースだったりが完璧。
辛うじて反応して追いかけようとするマイケル・チャンがなす術なくボールを見送った後の立ちつくすシーンまで含めて画になりますね。
試合自体はマイケル・チャンが勝利
R・ナダルの背面ショット
こちらは2013年全米オープンでのR・ナダルのスーパーショット集。
ちょっと背面ショットというには微妙ですが、01:20付近に収録されているショットが背面気味に打ったショットになっています。
このショットでR・ナダルはスライス回転をかけて低くボールをコントロールしながら返しているんですよね。
結局この大会を制したR・ナダルは流石のプレーを存分に発揮していたんですね。
ちなみに初戦のR・ハリソン戦で披露したスマッシュをスマッシュでカウンターする「スマッシュオンスマッシュ」も凄まじいですね。
R・ナダルの背面ショットその2
こちらは2005年のローマ大会(BNLイタリア国際)の準々決勝 R・ナダル vs R・ステパネク戦から。
この映像では一つのラリーで2回の背面ショットを披露しているR・ナダル。
結局この大会や全仏オープンを含めて11のタイトルを獲得した2005年は一気にトップ選手に駆け上がった飛躍の年でした。
それにしてもこのディフェンス力はえげつない。