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F・トーレスが頭部強打で意識を失うショッキングな映像を見る。正しい応急処置とは?


フィジカルコンタクトが常に付きまとう激しいスポーツでは、時として選手が危険な状態になるほどの怪我を負う事があります。

特に頭部へ強い衝撃を受ける事はリスクが高く、場合によっては後遺症を抱えてしまったりと深刻なものになる可能性が高いので注意が必要と言われています。

最近もサッカーの試合中に不意打ちのように後ろから強いタックルを受けたアトレティコ・マドリー所属の元スペイン代表F・トーレス(Fernando Torres)選手が意識を失って緊急搬送されるアクシデントが起きました。

敵味方関係なく、F・トーレス選手の周りに一斉に選手達が集まってくる光景は非常に恐ろしいですね。

※今回ご紹介する動画は全て刺激の強い映像が含まれますので視聴の際はご注意ください。

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F・トーレス選手のショッキングなシーン

アクシデントがあった瞬間に側にいる選手達が一斉に駆け寄って応急処置をしたり、メディカルスタッフを必死に呼ぶ姿を見るとただ事ではないというのが一瞬で分かりますね。

アトレティコ・マドリーのディエゴ・シメオネ(Diego Simeone)監督が烈火のごとく審判に詰め寄るのは、「ベンチの位置からでも音が聞こえた」と試合後にコメントしたように、離れた位置からでもその衝撃の大きさを感じたからでしょう。

失神した選手への対処法は正しいのか?

サッカーの試合中に選手が失神するシーンでは必ずと言って、側にいる選手が失神した選手の口に手を突っ込んでいる光景を良く見るのですが、これは舌が喉につまらないようにしている為と言われています。

世界中のサッカー選手達が間髪入れず、当然のように行っている対処法なので、恐らくこの方法はサッカー選手達によって常識となっているのでしょう。

今回のこの事故の直後に応急処置を行ったガビ、シメ・ヴルサリの両選手に対して医師から称賛の声があったという報道がされていますが、本当にこの処置は正しいものだったのでしょうか?

他のスポーツでは?ラグビーやオーストラリアンフットボールの場合

例として他のスポーツについても見てみましょう。

いかがでしょうか?

サッカーと比較しても、よりコンタクトの激しいラグビーやオーストラリアンフットボールではメディカルスタッフの駆けつける速度も段違いに違うのですが、周りの選手が即座に「舌がつまらないように」処置する場面は一切ありませんし、メディカルスタッフがそのような行動を取っている場面も見当たりません。

失神した選手が出ても、こいつ倒れてるぞとメディカルスタッフにジェスチャーで伝えながらも普通にプレーが続くのはラグビーならではですね。

NFLでは?

アメリカンフットボールの最高峰NFLも。

初っ端の二人の選手に挟まれるタックルを受けて体が硬直しているシーンもすさまじいですが、04:35あたりのヘルメットが吹っ飛んでいくハードヒットも恐ろしいです。

まあほとんどのシーンが思わず声が出てしまうほどのハードコンタクトになっていて、失神シーンも多いのですが、やはり舌がつまらないようにする処置は見られません。

ボクシングでは?

「頭部への衝撃」という意味ではボクシングも外せません。

こちらも同様ですね。レフェリーが行うのはマウスピースを外す事だけです。

これは当然マウスピースが喉につまらない為や少しでも楽に呼吸ができるようにだと思いますが、舌を引っ張り出す事はしません。

ボクシングでは選手が失神すると大歓声が沸くのに対して、サッカーで選手が失神すると皆、沈痛な表情を浮かべるのは何だか妙ですね。先ほどのラグビーやNFLもそうですが、それぞれのスポーツが持つ特徴に合わせての違いといいましょうか。改めて考えると不思議です。

頭部への衝撃

F・トーレス選手がアクシデントに遭ったのと似たような状況がラグビーでありましたので、こちらも。

頭部を地面に打ち付けて意識を失ってしまうシーンです。

数秒で駆けつけたメディカルスタッフは当然、舌を引っ張り出すような行動はとっていませんし、頭部をあまり動かさないように処置しているのが見て取れます。

これは地面に落下した際の首、頚椎へのダメージを疑い、そちらのケアも考えての事ですね。

正しい対処法は?

専門家であるアスレチックトレーナーさんの意見では、確かに意識を失っていると舌が喉につまる事が多い(これを舌根沈下と言います)のですが、だからと言って舌を引っ張り出す行為は正しいものではなく、あくまで気道確保を行う事で問題ないそうです。

動画で紹介している通り、頚椎の損傷が疑われるスポーツの場面で下顎挙上法が多く見られるのは自然なことなんですね。

つまり、地面に打ち付けて首を痛めた可能性があったF・トーレス選手に対する応急処置としては下顎挙上法がベストだったと思われます。

報道ではF・トーレス選手は「意識が無いだけで呼吸をしていた」となっている記事もありますので、今回のケースでは気道確保も必要なかったかもしれませんね。というのも、激しい運動中の出来事である事を考えると、胸が大きく上下している事から呼吸は正常である事がすぐに分かるからです。

むしろ頚椎損傷のリスクを考えて首を動かさないように頭を固定する処置のほうが重要だったかもしれません。

ちなみに口に手を突っ込む行為はあくまで嘔吐などで生じた口内の吐しゃ物や異物を取り除く時だけだそうです。しかも指を軽く突っ込む程度との事です。

こちらの動画は有名ですが、ヤバ・カンカバ選手が試合中に意識を失った選手に対して行った処置です。映像をご覧いただければ分かりますが、口に手を突っ込むリスクがよく分かります。

このシーンでは意識が朦朧としている選手の口に手を突っ込んだばかりに指を噛まれてしまっていますね。※後の報道で、F・トーレス選手の口に指を突っ込んだガビ選手は指を噛まれていたそうです。

また、倒れた選手に群がるように周りを多くの選手が囲っていますが、メディカルスタッフが既に到着しているので、専門家にバトンタッチするほうが懸命です。

特にこのような場面では頭部や首周り以外にも深刻な怪我を負っている可能性も考えられますので、専門のスタッフが到着するまでに周りの選手がすべき事は呼吸をしていないのであれば下顎挙上法による気道確保で問題ないということです。

フィールド上の救急のプロフェッショナル達はこのような処置を行います。複数のスタッフによって選手の負った怪我についてチェックしていっていますね。

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