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全仏オープン 準々決勝 錦織圭の第2セットに何が起こったのか?不調のアンディ・マレーにも勝てなかったその理由。


グランドスラムの全仏オープン11日目となる6月7日(水)。男子シングルス準々決勝。自身7度目のグランドスラム大会準々決勝の舞台に立った日本の錦織圭は世界ランキング1位のアンディ・マレーと準決勝進出を賭けて戦いました。

結果はご存知の通り、6-2、1-6、6-7(0-7)、1-6 のスコアで錦織圭は準々決勝敗退となってしまいました。第1セットの出来具合が非常に良かっただけに敗戦のショックは大きかったですね。

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不調が続いていたアンディ・マレー

今シーズンのアンディ・マレーはシーズン頭から精彩を欠いており、世界ランキング1位として初めて挑んだグランドスラム大会の全豪オープンでは4回戦で伏兵のミーシャ・ズベレフに破れ、BNPパリバオープン(ATP1000、ハード)では初戦の2回戦敗退。

初っ端のカタール・オープン(ATP250、ハード)ではノバク・ジョコビッチに決勝で敗れて準優勝、ドバイ・デューティ・フリー・テニス選手権(ATP500、ハード)でこそ優勝を飾っていますが今シーズンのハイライトと言えばその2点だけ。

クレーシーズン前に右肘を故障。実は全豪オープンの2回戦でも右足首を捻るというアクシデントもあったんですよね。

結局右肘の故障を理由にマイアミ・オープンを欠場してからというものの、サービスも満足に打てないほどのコンディションだったようで、不安の中挑んだクレーシーズンではモンテカルロ・ロレックス・マスターズ(ATP1000、クレー)では3回戦敗退。

続くバルセロナ・オープン(ATP500、クレー)では準決勝まで勝ち進み(準決勝ではドミニク・ティエムにフルセットの末敗退)復調したかに見えましたが、ムチュア・マドリード・オープン(ATP1000、クレー)では3回戦敗退。

そして全仏直前のBNLイタリア国際(ATP1000、クレー)では初戦となった2回戦のファビオ・フォニーニ戦でストレートで金星を献上する衝撃的な初戦敗退を喫し世界ランキング1位の苦悩は深刻なものでした。

試合後のインタビューでもネガティブな発言が非常に目立ち、なかなかトンネルを抜けられない状態が続いていました。

ただ、全仏オープンが始まってからはやや持ち直したようで、グランドスラム大会に合わせて仕上げてくる所は流石ですね。

錦織圭 vs アンディ・マレー戦

では準々決勝の錦織圭 vs アンディ・マレー戦はどうだったのか?

第1セット

正直、第1セットの出来からすると、錦織圭の勝利も十分に考えられました。

第1セットではサービス、リターン、ストロークと全ての面でアンディ・マレーの元気のないプレーが目立ち、特にラリー戦になると錦織圭のショットスピードとアンディ・マレーのショットスピードにかなりの差がありました。

常にラリー戦の主導権を握っているのは錦織圭であり、アンディ・マレーはとにかく繋ぐだけという場面を何度繰り返したことか。

結局第1セットは錦織圭のウィナーが10本、アンフォーストエラーが6本に対して、アンディ・マレーはウィナーが5本にアンフォーストエラーが10本(うちダブルフォルト分2本含む)と対照的な数字が残っています。

1stサービスが入った時のポイント獲得率である1st serve pts won(ファーストサーブポインツウォン)は錦織圭が91%(11本中10本)に達し、アンディ・マレーの46%(13本中6本)とは段違いの数字です。

トータルポイントも錦織圭の27ポイントに対してアンディ・マレーの15ポイントとこちらも大差。ほぼ倍のポイントを錦織圭が奪っていることになります。

第2セット

そして迎えた第2セット。

ウィナーが7本、アンフォーストエラーが5本(うちダブルフォルト2本含む)ととにかくエラーを減らすことに注力したアンディ・マレーに対して、ウィナー8本に、アンフォーストエラー13本(うちダブルフォルト1本含む)と錦織圭のエラーの数が倍増。

第2セットはサービストラブルに見舞われた錦織圭は1stサービスの入りが27%という惨憺たる数字。しかも4本打った1stサービスのうち1ポイントしか得点につなげられていないという・・・。ただ、2ndサービスでは11本中6本(55%)をポイントしており、特に2ndサービスを攻略されているという事も無かったんですよね。勝手に調子を崩した感もあります。

とにかくボールを繋げて粘るプレーに徹したアンディ・マレーに対して、第1セットが好調だったためにその時の感触を引きずったままエラーを重ねた錦織圭という構図ですね。

第3セット以降

第3セット、第4セットと錦織圭はサービスの数字は修正できていたものの、結局エラーを重ねる試合展開は変わらず、逆に第4セットに至ってはアンディ・マレーが9本のウィナー(うち3本はサービスエース)、アンフォーストエラーに至ってはたった2本。ダブルフォルトが1本あるので、実質のエラーはたった1本ということになります。

結局試合を通してウィナー33本(サービスエース1本)、アンフォーストエラー45本(ダブルフォルト2本)の数字だった錦織圭に対して、ウィナー31本(サービスエース3本)、アンフォーストエラー26本(ダブルフォルト6本)のアンディ・マレーという分かり易い数字となりました。

この日の錦織圭は第1セット以外はとりあえずボールを繋いでいれば勝手にミスを重ねてくれる状態だったということですね。そしてブレイク出来そうなタイミングが来れば、そこだけちょっとギアを上げて攻めに転じるという戦術が大いに効いていました。

錦織圭のコンディション不良

せっかくアンディ・マレーの調子が悪そうだったのにというのは錦織圭にも当てはまってしまうのが残念な所で、右手首の故障でクレーシーズンをほとんど棒に振り、慌てて全仏オープン直前のジュネーブ・オープンにも急きょエントリーしたりとアンディ・マレーよりも切羽詰まった状態で全仏に臨んでいたことは悔やまれますね。

試合後のインタビューでアンディ・マレーが語った「I didn’t do anything special =自分は特に何もしていない」というコメントは余計にショックですね。

実際に錦織圭自身も「自分に原因があったかも」と試合後に語っていますので試合を戦った二人が認めるところですね。錦織圭の出来次第で決まった試合だったと。

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