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なぜウィンブルドンではストロベリーアンドクリームが名物なのか?その裏にある意外な意味とは?


数あるテニストーナメントの中でも別格と称されるのが毎年夏の時期に開催されるウィンブルドン選手権ですね。テニスにあまり詳しくない人でも一度は聞いたことがあるほど有名なウィンブルドン選手権ですが、そこでは「ストロベリー&クリーム」というスイーツが観戦のお供として有名です。

カップに入ったイチゴに生クリームをかけただけという非常にシンプルな食べ物なのですが、一体なぜこの組み合わせが振る舞われるようになったのでしょうか?その歴史について紐解いてみましょう。

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ストロベリーアンドクリームとは?

ウィンブルドン会場で振る舞われる実際のストロベリー&クリームはこんな感じです。

ツイート中に出てくる“mouthwatering”という単語は途中にハイフンをつける形(mouth-watering)が一般的ですが、「よだれが出そうな、食欲をそそる」という表現ですね。

ウィンブルドン会場で販売されるストロベリー&クリームに使われるイチゴは販売される当日の朝4時頃に収穫されたもので、それをトラックでウィンブルドン会場まで直送して世界中から集まるテニスファンに提供されるそうです。なぜウィンブルドンではストロベリーアンドクリームが名物なのか?当日の朝摘みたてのイチゴ

ウィンブルドンにイチゴを卸している農家さんのインタビューはコチラでご覧になれます。

ウィンブルドン公式ページ動画:http://www.wimbledon.com/en_GB/news/media/5484382413001.html

ストロベリーアンドクリームの歴史

このシンプルな組み合わせの祖は「トマス・ウルジー枢機卿」という人物に遡る事が出来るようです。

ストロベリーアンドクリームの元祖 トマス・ウルジー枢機卿

彼は国王の右腕としてヘンリー8世の元で権勢を振るった人物で、1514年に建てられた彼の邸宅はハンプトン・コート宮殿という名称で今も残っています。

1509年にトマス・ウルジー枢機卿が開いた大規模な会食の席でストロベリーアンドクリームがゲストに振る舞われたという記録が残っており、おそらくこれが最古の記録と言われています。

その当時、乳製品は上流階級の人々からしてもあまり口にする機会の少ないもので非常に珍重されていたようですね。

現代で見られるような種のイチゴの栽培は1750年代にフランスで始まったという歴史が残っていますので、この当時のイチゴは自然環境で育った野イチゴが元になっていたようですね。1578年に記録された書物にイチゴの栽培や収穫についての記述がみられ、14世紀のフランス王シャルル5世の庭園には1200本ものイチゴの木が植えられていたという記録も残っています。

トマス・ウルジー枢機卿は600人ものゲストを会食の席に招いており、日に二度食事を振る舞う必要があったため、上流階級の人々にも満足してもらえて、さらに簡単なレシピで作れるデザートとしてストロベリーアンドクリームが考案されたというのが通説です。

レシピは簡単でもイチゴの収穫と貴重な乳製品の調達を考えるとプレミア感のあるデザートだったはずです。

その当時のシェフは記録として残っていないようなので、会の主催であったトマス・ウルジー枢機卿がストロベリーアンドクリームの元祖と呼ばれているようです。

また、彼の邸宅にはテニスコートが整備されており、このストロベリーアンドクリームはテニス観戦の際に観客たちにも振る舞われたと言われています。

ウィンブルドンとストロベリーアンドクリーム

第1回ウィンブルドン選手権が開催されたのは1877年。そしてこの年には既にストロベリーアンドクリームが観客たちの観戦のお供として既に提供されていたという記録が残っています。

ストロベリーは毎年夏の時期しか獲れないもので、ストロベリーは夏の到来を告げる風物詩であり、おしゃれな食べ物として定着していたようですね。

ではウィンブルドンとストロベリーアンドクリームを結びつけたのはいったい誰か?

通説では国王ジョージ5世という名前が挙がっています。

ウィンブルドンとストロベリーアンドクリームの組み合わせを広めた国王ジョージ5世

しかし年代的には1900年初頭という記録も。

1877年の第1回大会では既に提供されていたという記録があるのに、これでは時間差が説明できませんが、恐らく国王ジョージ5世がストロベリーアンドクリームをウィンブルドンの名物として「始めた」というわけではなく「広めた」と考えるのが自然かなと思います。

ストロベリーとクリームの意味とは?

最早ウィンブルドンとストロベリーアンドクリームは切っても切れない関係となっている今日では、ウィンブルドン選手権開催中に28トンものストロベリーと10000リットルのクリームが消費されるそうで、年々その消費量は増加しているそうです。

そしてこの組み合わせにはちょっとした裏の意味合いが込められているようで、ストロベリーはローマ神話の愛と美の女神であるヴィーナスの象徴であり、それに「クリーム」をかけて食べるというのは非常にエロティックな意味合いが隠されているようです。

貴族階級の人々にとってはこの組み合わせは酪農場で働く乳搾りの女給とベッドを共にするということを連想させていたようで、夏の到来を告げる風物詩にはそんな意味があったんですね。酪農場で働く乳搾りの女給

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