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データで見るメイウェザー vs マクレガー戦 何故ボクシングファンの玄人と素人で印象が違うのか?


新たな形の「異種格闘技戦」とも言えるフロイド・メイウェザー・ジュニア vs コナー・マクレガーの世紀の一戦が日本時間の8月27日(日)13:00頃に行われました。「ザ・マネー・ファイト(The Money Fight)」と銘打たれたこの戦後に感じた感想について

長年のボクシングファンである玄人と格闘技全般は基本的に好きだけども、ボクシングは特別見るわけではない素人ではかなり見解に差があるということで、その辺の違いについて試合のスタッツデータも交えながらご紹介します。

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ボクシング素人の場合

率直に試合観戦後の感想は「あまり盛り上がらず、つまらない試合だったな」というものでした。ただし、ゴング直前の「これから一体どうなるのか?」という期待感は物凄く高かったのははっきり覚えています。

両者ともに強烈な個性を持つ片やボクサー、片や総合格闘家。決して交わるはずの無かった二人がボクシングのリングでぶつかった時にどんな反応が起こるのか全く予想出来ない所がこの試合の最大の見所だったと感じています。

つまり、試合開始までが一番盛り上がったわけです。試合を行うだけで巨額のファイトマネーを得る両者としても勝った負けたはボーナスであって、とりあえず試合が行われるという事実が一番のピークのように感じたというものもありますね。

試合内容についてもマクレガーのラフファイトが所々に顔を出していたのは置いておいても、普通のボクシングの試合でボクサーであるメイウェザーが確実なボクシングをして勝ったという印象でした。

試合のスタッツデータを見てみると

ちなみに最終的な判定はこんなスコア差でした。メイウェザー vs マクレガー戦のジャッジの差

そしてこちらがラウンドごとの「非公式」ジャッジのスコア。メイウェザー vs マクレガー戦の非公式ジャッジのラウンドごとの差

非公式ジャッジのほうがかなり僅差に判定していますね。

ではパンチに関するスタッツで見てみるとどうでしょうか?メイウェザー vs マクレガー戦のパンチのスタッツ

画像が粗いので少々見づらいですが、全てのパンチで見てみるとメイウェザーが「170 of 320」、マクレガーが「111 of 430」というスタッツになっています。

パンチを多く放ったのはマクレガーですが、有効打と見なされた数は170対111でメイウェザーに軍配です。パンチの精度で考えてみても53%のメイウェザーに対して26%のマクレガーです。

この辺は試合を見た印象としても同じような感想ですよね。

ファイトマネーはGDP並み

メイウェザーが得たファイトマネーは一説によると2.5億ドルから3億ドル(275億円から330億円)。マクレガーが得たファイトマネーは1億ドル(110億円)ほどと言われていますが、この額になると小国のGDPにも匹敵する額で、メイウェザー vs マクレガー戦のファイトマネーはGDP並み

国際連合による2015年の一覧からするとメイウェザーは205位あたりにランクインするわけです。

結局試合は9ラウンドを戦って10ラウンドの1:05で終了となったので、戦っていた時間は合計28分5秒。330億円を30分足らずで稼ぎ出したメイウェザーは1秒毎に約1960万円をその懐に入れた計算になります。

メイウェザーは試合を行うだけで1億ドル(100億円)の報酬は確保していたと言われていますので驚異的な数字ですね。ちなみにマクレガーの場合はリングに上がった時点で33億円を稼いだと言われています。

この辺の金銭的な事実を踏まえると試合開始直前が一番盛り上がった要因のように感じますね。

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ボクシングファンの玄人の場合

それでは同じように試合を観戦した長年のボクシングファンの場合はどうなのでしょうか?

一言で感想を言うと「すごい試合だった。マクレガーは天才だ。」というものでした。

戦評

序盤からマクレガーはカウンター狙いでメイウェザーの飛び込みに左のアッパーを合わせようとしていた。

メイウェザーとしてはこのカウンターを警戒して序盤は様子見。手数も自然と減る。

相対的にマクレガーの手数は多かったので序盤はマクレガー優位。

ただ、4、5ラウンドあたりからマクレガーが疲れてきてそれまでのパンチの鋭さが鈍りだす。パンチにスピードが出ないからあまり脅威を与えられない。

それを察したメイウェザーは前に出て攻勢に。

マクレガーが疲れたことによってガードの上からであればマクレガーのパンチは効かない。

ここでマクレガーがリカバリーのためにペースを落とすという作戦も可能性としてはあったが、それまでのラウンドでリズムを掴んでいたマクレガーとしては急にペースを落とすのは難しく、そのままズルズルとメイウェザーに付き合う形に。

ガードをしっかりして前に出ればマクレガーがどれだけ手を出してきても効かないため、メイウェザーとしてはどんどんパンチを打たせてマクレガーの体力をさらに削る作戦に。

そして最終的にスタミナが無くなったマクレガーに対してパンチをまとめて試合を決めた。

スタミナが無くなってくると集中力も落ちてきてメイウェザーのパンチも簡単にもらってしまう。ただ、マクレガーは最後までそこまで効いてなかったと思うけどスタミナ切れが原因で敗北。

敗者を称えた意味

結局はスタミナ切れが原因で敗れたもののマクレガーを天才と評したのはどこから来ているのかと言えば、マクレガーのカウンター狙いの作戦にポイントがあったとのことでした。

マクレガーは手を出しながらアッパーを合わせてカウンターを狙っていたわけですが、メイウェザー相手にこんな作戦を立ててそれを実行に移すのは並大抵のボクサーでは出来ないという考えだそうです。

しかもマクレガーのパンチに伸びがあってメイウェザーも結構パンチをもらっており、最初は面食らったはずだと。普通はメイウェザー相手にジャブやストレートはそこまで当たらないのに、生粋のボクサーではないマクレガーは物凄いボクシングセンスを持っているという感想のようです。

また、マクレガーはディフェンススキルもかなり高くてメイウェザーのクリーンヒットもしっかり防御出来ていたと。ボクシングでもチャンピオンになれる器は確実にあるとのことです。

まとめ

確かにマクレガーにとってこれがボクシングデビュー戦とは思えないほどに「普通の」ボクシングになっていたこと自体が凄いことなのかもしれません。しかも相手はメイウェザーです。

普通に考えれば序盤からボコボコにされてすぐさま試合終了になってもおかしくない所をしっかり自分のボクシングスタイルを見せながら戦った事は非常に大きな意味を持ちます。

ましてやマクレガーの格闘家としての人生は終わったわけではありません。この試合が最初で最後のボクシングマッチとマクレガー自身は言っていますが、今後の彼のファイトはどういった形になるのか楽しみですね。

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