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警察官が“丸腰(銃を持たない)”国。そんな丸腰デカ状態の国は世界中に何ヶ国ある?


現在の日本では普通の生活をしていて拳銃などの銃器に触れる機会はほぼ無いと言っていい社会になっていますが、交番勤務の警察官、いわゆるお巡りさんにとっては拳銃所持は毎日のことです。普段はあまり意識しないことですが、実は日常生活の中にも銃はしっかり存在しているんですね。

ではそんな町の治安を守る仕事にあたっている警察官が銃を持っていない、いわゆる“丸腰”の国は世界中に何ヶ国あるのでしょうか?まさに丸腰デカ状態。

また、そんな国々の中で代表的な国についても合わせてご紹介します。

※警察官が丸腰(銃を持たない)の定義についてですが、“日常業務で所持していない”という意味ですので、所持命令が出される場合にはこの限りではありません。つまり、所持自体が禁止されているわけではないということですね。この記事ではデカ=刑事の意味というのはとりあえず無視してください。

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警察官が丸腰の国々

警察官が丸腰の国々は2017年の時点では世界中に19ヶ国となっています。警察官が“丸腰(銃を持たない)”の国は19ヶ国

ボツワナ共和国、 クック諸島、 フィジー共和国、 アイスランド、 アイルランド、 キリバス共和国、 マラウイ共和国、 マーシャル諸島共和国、 ナウル共和国、 ニュージーランド、 ニウエ、 ノルウェー、 サモア独立国、 ソロモン諸島、 トンガ王国、 ツバル、 英国(北アイルランドを除く)、 バヌアツ共和国、 アメリカ領ヴァージン諸島

特に太平洋諸島に存在する国家、16ヶ国中12ヶ国では警察官が銃を携帯していません。

この中で太字で示した代表的な5ヶ国について少し触れていきましょう。

アイスランドの場合

アイスランド国民の3分の1は銃(ライフル、ショットガン)を所持しているそうですが、警察官は日常業務で銃を持っていることはありません。

2013年にショットガンの発砲事件を捜査していた警察官が容疑者を銃撃死させるという出来事がありましたが、これがアイスランドの歴史上初めての警察官による銃の使用、銃殺となり、多くのアイスランド国民に衝撃を与えました。

というのも、アイスランドではその高い銃所持率に反して銃による殺人事件の発生は低く、銃の主な使用方法は狩猟、スポーツハンティング用というのが実情のようです。

アイスランドは殺人事件はもちろんのこと犯罪の発生率自体も少ないのですが、その理由として富の格差が小さく、福利厚生が手厚いという事が考えられています。生活に困窮して犯罪に走るという動機が生まれにくいというわけですね。

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アイルランド

アイルランドの大多数の警察官は銃使用のトレーニングすら受けていないと言われており、国連の行ったリサーチでは、20%から25%ほどの警察官が銃の使い方について知っている程度というデータも発表されています。

犯罪の発生率も低いため、使う必要性がないというのが実情のようです。丸腰デカで問題ないということでしょうか。

英国

北アイルランドを除くと英国では銃を所持せずに丸腰状態で町をパトロールするのが常識となっています。

19世紀から、警察官は畏怖される存在と言うよりも町の守護者というイメージが強く、警察官と接する市民は非常にフレンドリーな感情を持っていると考えらえているようです。

それが原因とは限りませんが、警察官と容疑者の間で起こった死亡事件は非常に少なく、2013年にアメリカにおいて461名(実際にはもっと多いとも言われる)の「正当化しうる殺人」が起こったのに対して英国ではゼロ件となっています。

人口が違うので単純比較は出来ませんが、警察官が容疑者を死に至らしめるには安易な銃の使用が最も手っ取り早い手段と考える事も出来ますね。

2004年に英国国内で行われたリサーチによると、全警察官のうち82%が日常的な銃の携帯について否定的に捉えているというデータも発表されています。つまり銃を持ちたくないと考えているわけです。全警察官のうち3分の1の警察官は業務中に身の危険を感じたことがあると回答しているのにもかかわらずです。身の危険を感じたとしても銃に頼ることは避けたいという感情を持っているんですね。

ニュージーランド

警察官は命がけのお仕事というのはニュージーランドでは違うようで、農家になるほうがよっぽど危険だと言われているようです。

ニュージーランド、オークランドの大学で2010年に発表された論文によると武器を携帯しない警察官のほうがより安全であるというデータが報告されています。

警察官が武器を携帯するようになると、それに対抗するように犯罪者側もより強力な武器を使おうとするようになると考えられており、どんどんエスカレートしていってしまうというのがその論文の主旨となっています。イタチごっこを防ぐために丸腰の状態を維持しているわけですね。

ノルウェー

2011年に77名の命が奪われたノルウェー連続テロ事件は、単独犯による大量殺人事件の中でもワーストとなっており、警察官が銃を持っていなかったことが大きな被害に繋がった一つの要因とも考えられ、警察の初動についても批判を浴びたのですが、それでもノルウェーの警察官は銃の所持について否定的なようです。

ノルウェーでは殺人事件の発生自体も極めて珍しいので、1件の未曾有の犯罪よりも国の伝統を維持する方針のようです。

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