プロ野球・菅野智之は自主トレで何を行っていたのか?2つの秘密道具や極太ロープの正体とは?
プロ野球界を代表する投手である巨人の菅野智之。オフにはハワイで自主トレに励むのが菅野智之のルーティーンとなっていますが、そんな沢村賞に2年連続で輝いた右腕はトレーニングで何を行っているのでしょうか?また、秘密兵器として導入した“極太ロープ”とは一体何なのでしょうか?
19年2月3日に日本テレビ系「Going! Sports&News」内で放送された内容を元にご紹介します。
スポンサーリンク筋トレメニュー
まずはジムでウェイトを使った筋トレメニューから。
ゴブレット・スクワットとも言えますが、そもそもゴブレット・スクワット(Goblet Squat)は正しいスクワットのフォームを指導するためにダン・ジョッシュ(Dan John)氏が考案したもので、そのポイントは胸の前にケトルベル(ダンベル)を握る事。これによって正しいフロントスクワットの姿勢を培うというわけですね。
コチラが動画。
ちなみにゴブレット(Goblet)とは足付きワイングラス、聖爵、聖杯の事で聖杯を大事そうに両手で持つ形からゴブレット・スクワット。
これに対して菅野智之は腕を下に下げた状態で行っているのがポイント。動画では両手を横に並べるようにケトルベルを掴んでいますが、菅野智之はグリップ位置を縦にしているのが違いですね。グリップ位置としては動画の様な横並びの方がメジャーなので何か意図がありそうです。
スタンス幅は動画と同じ感じで、四股を踏むようないわゆる相撲スタンスでは無くスタンダード。画像では切れてしまっていますが、菅野智之は動画と同じように足の下にブロックを置いてケトルベルを下まで下げられるようにしていますね。
続いては、15kgのダンベルを両手に持ってブルガリアン・スプリット・スクワットをする菅野智之。
ウェイトを下げる位置は画像の所まで。膝の角度が90度ぐらいまでですね。
投球動作を意識した筋力トレーニングという説明。1秒ほどで降ろして0.5秒程で挙げるようなスピード感。
続いてはTRXサスペンショントレーナーを使用してシングルレッグ・ランジを行います。後ろにガンガン伸ばす足が特徴的。下に下げるのと同時に後ろに伸びやかにというイメージ。
立ち上がった位置では太ももをかなり上げるポジションが特徴的。これも投球動作を意識しているそうなので投球時のもも上げ動作の位置を意識している可能性がありそうです。
フォーム的にはこの動画が一番近いですね。
スポンサーリンク2つの秘密道具
陸上競技場でもトレーニングを行う菅野智之ですが、そこで目についたのは極太ロープ。
長さは約1メートル、重さは約4kg。
その先端を右手で掴むと投球姿勢をキープしたまま補助役に揺らすように軽く引っ張ってもらいます。
後ろに引っ張るというよりもロープを波打たせて負荷を加えるイメージは非常に面白い発想ですね。
この動きで肩の可動域を広げる効果があるのだとか。菅野智之自身は引っ張る動作をするというよりも揺れるロープに耐えながら位置をキープする意識のようですね。
違うメニューではこんなポジションも。ここでも揺れるロープに耐えながらキープ。
可動域が広がる事でボールのキレがよくなるのだとか。特にストレートの威力が増して真ん中のボールで空振りを取れるようにする狙いがあるようです。
続いては柔らかいゴムボールを使ったトレーニング。
お腹にゴムボールを置いて右手でお腹に押し込むように力を加えていきます。
これは肩の筋力を鍛えるのが狙い。回旋筋腱板、Rotator cuff(ローテーターカフ)を鍛えるイメージでしょうか。
菅野「肩の力が弱くなると色んな所に障害が行きますし、肘にきたりとか。」
使っているゴムボールは特に重さがあったりというわけでは無いようなので、100均一で売られているような普通のゴムボールの印象ですね。
極太ロープの正体とは?
ゴムボールとは違って菅野智之が使用していた極太ロープは明らかに専用のトレーニング器具といった趣ですが、これは一体何なのか?と言いますと、その正体は、
ミズノ モーションロープ
という代物。
野球のトレーニング器具という名目でしっかり販売されています。
ゴムで出来た外観ですが、中にホースが内蔵されていて砂鉄が仕込まれているという構造。
お値段は税込みで\21,384。なかなかですね。
菅野智之が行っていたのはまさにこの動き。コチラがモーションロープの公式Youtube動画。
その他にもモーションロープを使ったトレーニングのバリエーションがあるようですね。
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8の字トレーニング
股関節トレーニング
ゴルフスイングトレーニング
柔軟性テストの検証結果
スポンサーリンクオリックスで採用済み
実はこちらのモーションロープは2018年11月の秋季キャンプでオリックス・バファローズで使用された例が既にあり、吉田正尚、小田裕也、宗佑磨がテストの現場で体験済み。
コチラが参照元の記事:Full Count – オリックスに“秘密兵器”「MOTION ROPE」導入 ケガ人減らしAクラス目指す
という事で野球のトレーニング器具という事でプロ野球の現場で使われ出しており、さらに球界を代表する沢村賞投手、菅野智之も使用しているとなると徐々に広まって行く可能性は十分にありそうですね。