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ディズニー映画の音楽はどのように作られる?日本語版(吹替え版)の作り方や人気のベストランキングトップ10は?


2019年7月7日放送の「関ジャム」ではディズニーの映画音楽を大特集。制作責任者・声優の山寺宏一をゲストに迎えて、名曲揃いのディズニー映画音楽がどのように作られているのか?という裏側に迫ります。普段は絶対に見られない完全非公開のオーディションのTV初公開の様子やキャスティングの秘密、そして日本語歌詞の制作過程など。さらに好きなディズニー映画音楽ベスト10も合わせて発表。ディズニーファンなら知っておきたい知識たっぷりの内容となっています。

というわけで2019年7月7日に放送されたテレビ朝日系『関ジャム 完全燃SHOW【ディズニー映画音楽の秘密に迫る!】』からその中身をまとめてご紹介します。

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解説陣

  • 目黒敦 – 日本語版の映画・音楽・吹き替え・キャスティングなどをまとめ上げるウォルト・ディズニー・ジャパンの日本配給の責任者。携わった作品は「アナと雪の女王」「モアナと伝説の海」など。
  • 市之瀬洋一 – 日本語版の歌唱監督・演出を担当。携わった作品は「リメンバー・ミー」「ファインディング・ドリー」「モンスターズ・ユニバーシティ」「ベイマックス」。
  • 山寺宏一 – 声優としてドナルドダック、野獣(美女と野獣)、ジーニー(アラジン)、スティッチ(リロ&スティッチ)、セバスチャン(リトル・マーメイド)、ラルフ(シュガー・ラッシュ)、ジャック(シンデレラ)、ムーシュー(ムーラン)などの声を担当し、ディズニー初となるアニメーションと実写で同キャラクターの声(ジーニー)を演じる事に。

ディズニーの場合は「喋ってはいけない」秘密主義的な所があるので制作の裏側について制作側が語るというのはなかなか貴重な機会ですよね。

冒頭では早速ジーニーの声を披露する山寺宏一さんですが、通常は「キャラクターの声を本人が顔を出した状態で披露する」のは基本的にNGだそうですが、今回は責任者の目黒敦さんが隣にいらっしゃるので特別にOK。

好きなディズニー映画音楽ベスト10

番組では10代から50代の一般の方にアンケート調査を行って好きなディズニー映画音楽ベスト10を作成。

世代別の支持率なども番組の独自調べとなっていますね。ディズニー映画の音楽はどのように作られる?日本語版(吹替え版)の作り方や人気のベストランキングトップ10は?

【10位 フレンド・ライク・ミー「アラジン」1993年】

作曲:アラン・メンケン、作詞:ハワード・アシュマン、歌:ジーニー(山寺宏一)

世代別の支持率は20代と30代。

元々は1930年代のジャズ音楽をイメージして作曲。

次々に変わる声色が特徴のハイテンションソング。

本家英語版「アラジン」でジーニーの声を担当したのは名優ロビン・ウィリアムズで彼独自のノリからジーニー節と呼ばれる独特の口調が生まれたとの事。

【9位  輝く未来「塔の上のラプンツェル」2011年】

作曲:アラン・メンケン、作詞:グレン・スレイター、歌:ラプンツェル(小此木麻里)、フリン・ライダー(畑中洋)

10代から圧倒的な支持を得る名バラード曲。

原作はグリム童話の「ラプンツェル」で1940年代から映画化が検討されていたという題材だったとか。

全世界興行収入6億4110万ドル越えの大ヒット作。

【8位  君はともだち「トイ・ストーリー」1996年】

作詞・作曲:ランディ・ニューマン、歌:ダイアモンド✡ユカイ

10代、20代、30代からバランスよく支持された名曲。

世界初の長編フルCGアニメーションで友情をテーマにしたバディ(相棒)ソング。

当時最先端の映像にあえて人間味溢れる音楽を合わせるという妙技。シリーズ化されたのち「トイ・ストーリー4」でも主題歌に選ばれた作品を代表する曲ですね。

【7位  サークル・オブ・ライフ「ライオン・キング」1994年】

作曲:エルトン・ジョン、作詞:ティム・タイス、歌:宮園ゆかり

50代からの圧倒的支持、続いて30代からの支持も厚い傾向。

動物たちの世界を表現した壮大なオープニングナンバー。

ズールー語(南アフリカ共和国のズールー族が話す言語)やアフリカ音楽を取り入れた大スケール。楽曲の仕上がりに合わせてスケール感のあるオープニングに急きょ変更されたなんて裏話も。

イントロが流れた瞬間に「ライオン・キング」と分かるこの曲。

全世界興行収入9億8千万ドルでアニメーション映画史上4位という大ヒット作。

「ライオン・キング」のサウンドトラック総売り上げはアニメーション作品で世界一も獲得。

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【6位  パート・オブ・ユア・ワールド「リトル・マーメイド」1991年】

作曲:アラン・メンケン、作詞:ハワード・アシュマン、歌:アリエル(すずきまゆみ)

10代、20代、30代とバランス良く支持された曲で特に女性人気の高い、まさに夢見るプリンセス・バラード。

ウォルト・ディズニー(1966年没)亡き後、一時低迷したディズニーアニメーションの復活を告げた大ヒット作。

当初は「バラードは子どもが飽きてしまう」という理由でカットされる方針だったそうですが、同曲が残された事で大人の女性にも支持を受ける作品に。

【5位  アンダー・ザ・シー「リトル・マーメイド」1991年】

作曲:アラン・メンケン、作詞:ハワード・アシュマン、歌:セバスチャン(上條恒彦)

10代、20代、30代、40代、50代と幅広くバランス良く支持を集める全世代に愛される曲。

アカデミー主題歌賞受賞でブロードウェイのミュージカルスタイルを取り入れたミュージカルナンバーの大ヒット曲。

カリプソ(カリブ海の音楽)のリズムが特徴的ですが、作詞家のハワード・アシュマンが「カニのセバスチャンはカリブ出身」という設定にした事でこんなノリの曲が誕生したという秘話。

【4位  星に願いを「ピノキオ」1952年】

作曲:リー・ハーライン、作詞:ネッド・ワシントン、歌:田村しげる

20代、50代からの支持が厚く、10代、40代がそれに続く曲。

ディズニー長編アニメーションの第2作目に使用されてディズニーを代表する不朽の名曲が誕生。

歌詞は夢や希望の大切さを訴えかけるディズニーを象徴するメッセージソング。

ディズニー初となるアカデミー主題歌賞受賞作。

音楽的な面からいうと、歌い出しから1オクターブ跳ね上がる音階が特徴。

【3位  美女と野獣「美女と野獣」1992年】

作曲:アラン・メンケン、作詞:ハワード・アシュマン、歌:ポット夫人(ポプラ)、

10代から50代まで満遍なく支持された曲で、シンプルで美しいメロディーからディズニー屈指の一曲に。

アカデミー賞作曲賞と主題歌賞を受賞。

音楽的には主に歌メロが5つの音符で構成されるというシンプルなリズム。

【2位  レット・イット・ゴー ~ありのままで~「アナと雪の女王」2014年】

作詞・作曲:クリステン・アンダーソン=ロペス、ロバート・ロペス、歌:エルサ(松たか子)

40代、50代からの支持が厚い曲で世界一ヒットしたアニメーション映画の代表曲。

全世界興行収入が約12億8千ドルでアニメーション映画で世界一。

アカデミー主題歌賞受賞。

初期設定ではエルサは「雪の女王」に基づいて悪役でしたが、この曲が元になって映画全体のストーリーとエルサのキャラクター性を変更したという逸話も。

【1位  ホール・ニュー・ワールド「アラジン」1993年】

作曲:アラン・メンケン、作詞:ティム・ライス、歌:アラジン(石井一孝)、ジャスミン(麻生かほ里)

10代から50代まで満遍なく支持された映画史に残る名シーンを彩る傑作。

自由・希望・未来という要素を加えたラブソング。

制作中に亡くなった作詞のハワード・アシュマンに代わってミュージカル界の大御所ティム・ライスが急きょ参加して完成させた曲。その結果、短期間で制作されることになりましたがそれを感じさせないクオリティ。

ディズニーソング史上唯一の「W受賞の快挙」でアカデミー主題歌賞&グラミー賞最優秀楽曲賞を獲得しています。

作曲のアラン・メンケンの貢献度が物凄い(ランキング10曲中6曲を担当)ですが、受賞歴はアカデミー賞8回、ゴールデングローブ賞7回、グラミー賞11回などなど。押しも押されぬ大作曲家。

ディズニーの心を分かっている作曲家と目黒敦さんの言葉。

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映画音楽制作の過程

まずは制作工程をまとめてみると、

  1. 映画制作開始
  2. 日本への情報伝達
  3. 完全非公開の声優オーディション実施
  4. 声優の決定
  5. 翻訳作業
  6. 歌録り
  7. 音の調整
  8. 修正
  9. 日本語版完成

という大まかな流れ。

第1ステップの映画制作スタートはもちろん本家アメリカのディズニーが先行する形で進んでいきますが、

「塔の上のラプンツェル」は作品公開の遥か前の1940年代から構想があったという例もあるように、構想段階で言えば「アナと雪の女王(2014年公開)」ではウォルト・ディズニー本人が存命中に「作品にしたい」と口にしていたほどだそうで構想期間は約70年だったり。

アナ雪は元々の構想タイトルは「雪の女王」で1939年に製作番号1092というナンバリングが与えられており、70年代にはディズニーランドのショー用の構成イラストも残っているほどディズニーにとっては悲願だった作品。

目黒敦「全てそういうアイディアが会社の方でずっと蓄積されて、そういうのを引っ張り出して今の時代に合うかを制作陣とかも含めて作って行くと。」

まだ世に出ていない作品の芽はディズニーには沢山ストックされているんですね。

第2ステップでは映画の内容がウォルト・ディズニー・ジャパンに“段階的”に伝えられるそうで、この時点で作品公開の2~3年前。

目黒敦「大体3年ぐらい前には『こういう企画で行きます。大体こういうキャラクターがいて、こういうストーリーで』と企画がホワっと来ます。そうするとどんどんストーリーも変わり、キャラクターも変わりとしていくんですけど、その中で逆にここに合うキャラクターがいらっしゃるかな?と考えながら少しずつその辺を決め込んでいくと。」

キャスティング候補もどんどん変化していくという意味ですね。

ディズニー声優オーディションの流れ

第3ステップではウォルト・ディズニー・ジャパンが日本語版制作に向けて完全非公開の声優オーディションを準備して実施しますがここに今日のゲストの目黒敦さん、市之瀬洋一さんが参加。この時点で作品公開の1年以上前。

ディズニー作品の吹替え版キャストは誰であっても公平にオーディションで決定するのが大原則。歌唱シーンがある役では歌も重要な審査対象で歌の審査も同時進行。

先にキャスティングが決まっているという事は一切ないとの事。

昔、アラジンのジーニー役を勝ち取った山寺宏一さんもオーディションから参加。

ちなみに実写版のアラジンでウィル・スミスが演じたジーニーの日本語版吹替えも担当した山寺宏一さんですが、この時も事前にテスト録音をしてチェックを受けたとか。

山寺宏一さんご本人はこの話があった時点で「内定」と勝手に勘違いしていたそうですが、それもある意味オーディションの一環だったと初めて知ったそう。

声優オーディションの流れを細かく見てみると、

  1. ディズニーのプロデューサー、制作会社、台詞・歌唱の演出家がそれぞれ推薦方式でキャスティング案を出す
  2. 劇中歌のキーに合わせられるか、オーディション参加者の音域確認
  3. 参加者には劇中歌を短くしたオーディションキット(課題曲)を渡す
  4. 推薦者を1人ずつオーディション

推薦の段階ではオリジナルのキャラクターに“ボイスマッチ”するのが大前提。ボイスマッチとは単純に声が似ているという事や年齢感も大事。さらにキャラクターと演者本人の背景が繋がっている親和性も推薦の基準。

例えばお笑い芸人さんがキャスティングされるとしたら劇中でコメディアンの役柄だったりとかそういう事もポイントなんですね。

アナ雪のエルサ役は松たか子さんが担当しましたが、このキャスティングの裏側は、

エルサ→王女→日本で王女っぽさを感じさせる人→日本の伝統芸能→歌舞伎→松本家→松本家令嬢の松たか子

といった具合だったと目黒敦さん。それでも松たか子さんもオーディションで選ばれたというシビアさ。

ディズニー楽曲は“音楽を一切変えてはいけない”というルールが存在するので音域確認の作業は非常に重要。

オーディションキット(課題曲)はバラード系、リズム系などを1~2曲用意され、オーディションの約1週間前から前日に渡されるそう。

オーディション参加者には参加人数・他候補者名などは一切非公開。1作品で多い時で総勢100人以上が参加するそうで、主役に関しては50人以上が参加する事もあるとか。

ディズニー側からオーディション参加者に与えられるのは限定的な情報のみで、作品名・キャラクター名・役どころ・本国の役者さんなどだけでストーリーについてはキャラクターに関連する冒頭のみしか伝えられないという秘密主義。外に絶対に出てはいけない情報なのでその辺のセキュリティは万全。

実はオーディション合格はしたものの、その後のキャラクターの変更が入ったりした影響であえなくキャスト変更の憂き目に遭ってしまうという事も時々起こると目黒敦さん。

途中の試写が8回ほど実施されるのですが、制作に携わったスタッフが試写の感想をノートに自由に書き込めるようになっており、その意見を基にしてキャストやストーリー変更などが行われると声優の変更も。

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オーディションに受かるためには?

ではそのオーディションの合否の鍵を握る歌唱監督の市之瀬洋一さんにオーディションでの審査ポイントについて聞いてみると、

市之瀬洋一「ちゃんとね、オーディションキット(課題曲)っていうのが送られてくるんですよ。要するにその人のポテンシャルとかを確かめるためのキットが送られてきて、それをこなせるかどうか?ってのがあるんですよ。」

本国アメリカから送られてくるオーディションキット(課題曲)は歌唱力を測るためのカラオケ音源で、声質・演技力・音域(キー)のポテンシャルが確認できる内容になっているそう。

市之瀬洋一「例えば、あまり上手すぎても良くない。こうすれば上手く聴こえるみたいな技術(歌唱テクニック)ってあるじゃないですか?それだと言葉はちょっと悪いかもしれないですけど、ちょっと“スレて”聴こえたりするんですよね。役が物凄いピュアな役だったりすると、そこが慣れて聴こえるとちょっとイメージに合わないんで。逆にそんなに上手く無くても“色々演出すればココまで上がる”みたいな所を見るんですよ。」「最初から上手いとちょっとヤバいかな?って思っちゃいます。」

だからこそ“ポテンシャル”が大事なんですね。プロっぽい歌い方が染みついてしまっていると歌唱シーンになった途端に急にキャラクターにボイスマッチしなくて違和感になっちゃいますもんね。

これまで幾度とディズニーキャラクターの声を演じて来た山寺宏一さんですが、一番最初に演じたのは「美女と野獣」が最初だそう。

山寺宏一「ディズニーのオーディションは厳しいって分かってたんで。ダメで元々という感じで。でもアラジンのジーニーに関しては観てやはり『これは絶対僕のやりたい役だ!』と思ったのでそこは必死でしたね。」

本家アラジンのレコーディングの様子を映したYouTube動画がコチラ。ジーニー役を演じたロビン・ウィリアムズの大暴れ具合。

山寺宏一「ウィリアムズがとにかく好き勝手色んなことをやるので、それに追いつくのは大変というかどっちかっていうと新人の頃から『器用貧乏になるな!』みたいな事を言われて『器用なのが別にいいわけじゃないだろ?芝居なんだから。』って言われてたんですけど『これは器用じゃなきゃ出来ないだろ!?やっと発揮する時が来たか!』って思って。笑」

自分本来の姿ではなく、とにかくオリジナルに近い表現(ロビン・ウィリアムズの表現)がどれだけ出来るか?を意識したそう。

目黒敦「各ストーリー、キャラクターとの統一性、それがどの言語であっても、そのままスッとそこに伝わって行くという事を大事にしています。」

アナ雪の「Let It Go」ではどの言語で歌っていても同じエルサになるように曲作りを進めたそう。

コチラがそれが分かるYouTube動画。

英語・フランス語・ドイツ語・オランダ語・標準中国語(北京語)・スウェーデン語・日本語、スペイン(ラテンアメリカ)語、ポーランド語、ハンガリー語などなど。一気にメドレー方式で各言語で繋いでいきますが、声質などは同じように聴こえますよね。

各国のスタッフの横の連携についは「全くない」そうで、全ての国で同じ視点で作品に取り組んでボイスマッチを行っていくので自然と同じ雰囲気に仕上がるのだとか。

ここで2017年公開の「モアナと伝説の海」のオーディションの様子をテレビ初公開。スマホで撮ったような個人撮影の映像のように見えますね。

ディズニーヒロイン史上最大級のオーディションが開かれたそうですが、主役の座を勝ち取ったのは当時琉球大学4年生で沖縄出身の屋比久知奈(やびくともな)さん。

全くの新人が異例の大抜擢となりましたが、劇中歌(課題曲)を歌う屋比久知奈さんのオーディション風景。

レコーディングブースに一人で入り課題曲を2分半歌います。

歌は上手くなくても。という話が先ほど市之瀬洋一さんからありましたが、オーディションの時点で屋比久知奈さんは声量も出ていてめちゃくちゃ歌が上手いタイプに聴こえます。

そして後日、歌唱監督の市之瀬洋一さんがサプライズで合格発表。よく分からないままレコーディングブースに通された屋比久知奈ですが、困惑している中でディスプレイに「屋比久知奈さん モアナ役 決定!!」という文字。

感激して涙が溢れる屋比久知奈さん。

市之瀬洋一「おめでとう!これ台本です。」

その場で厚い台本が手渡されます。

屋比久知奈「オーディション出来た事自体が嬉しかったので・・・勝手に満足しちゃってたんですけど・・・笑。」

市之瀬洋一「屋比久さんの一番良いのは、僕が聴く限りはこのモアナという主人公と色々な意味で似ている。性格というか明るさとか芯の強さとかね。頑張ってください。」

海を愛し大海原へ旅立つモアナと夢に向かい沖縄を旅立つ境遇も一致。

名前も“モアナ”と“ともな”で響きが似ていたりとかそういう細かい所なども影響したのかな?なんて思っちゃいますよね。

この合格発表のサプライズ演出は割と特別な感じで普段はオーディション合格通知はウォルト・ディズニー・ジャパンから所属事務所宛に普通に通知されるとか。

山寺宏一「あんな感動的なの一回も無いっすよ!(カメラ)回しといてくださいよ。僕のも!」

マネージャーさんから「何か決まったみたいです。」という知らせを受けるだけだったという山寺宏一さんw

ちなみにコチラが英語版「モアナと伝説の海」のオーディション風景を映したYouTube動画。

モアナ役に選ばれたアウリイ・クラヴァーリョはこれがデビュー作と屋比久知奈さんと状況は似た感じですよね。

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レコーディングの秘密

制作工程に戻って第4ステップでは日本のキャスティング案を本国アメリカに伝えてOKがもらえると声優が正式決定。

第5ステップでは台詞・歌唱の翻訳作業に入りますが、訳詞家がたたき台となる草案を作ってそれをチーム全体で修正していく方式で進めて行くそう。

翻訳の正しさよりも世界観・ストーリー・メッセージを重要視するのが特徴でアニメーションの口の動きや母音を合わせるのも大原則。

単語ごとや文章の意味を逐一あてるというよりも「曲全体を通して何を伝えているのか?」に主眼を置いて訳詞していくのがポイントと目黒敦さん。

これを会議→個人で構想→会議→個人で構想→・・・と繰り返してどんどん仕上げていくんですね。

コチラが英語版のオリジナル「Let It Go」のYouTube動画。

そしてコチラが松たか子さんが歌う日本語版の「Let It Go ~ありのままで~」のYouTube動画。

所々で口の動きが合っていないシーンもありますが、かなり忠実にマッチさせているのが分かりますね。

サビの「レット・イット・ゴー」についてはそのまま英語歌詞を使っては?という意見が出たりなんて事もあったとか。

目黒敦「でも僕もこの『ありのままの』を聴いた時はちょっと鳥肌が立って。」

口の動きに合わせるという話題ではジーニー役を演じた山寺宏一さんは「ハンサム」という歌詞の「ム」の時にジーニーの口が開いていたのでそれに合わせて「ムァア~」と歌う事で合わせたなんて裏話も。

そして第6ステップでは1曲につき20時間ほどをかけて妥協を一切許さない「歌録り」へ。

アラジンでは「フレンド・ライク・ミー」の楽譜には音符に×印が付いている箇所がガンガン出てくるそうですが、それは「メロディーにならない」という意味だそう。

山寺宏一「それは自由に歌っていいというわけじゃなく音符にもならないような歌い方してるんでそれをちゃんと“汲み取って歌えよ”っていう指示。」

コチラがオリジナルのフレンド・ライク・ミーのYouTube動画。

コチラが日本語版のフレンド・ライク・ミーのYouTube動画。

声色・ノリ・リップ(口の動き)と完璧に合わせて仕上がったこの曲。山寺宏一さん自身はロビン・ウィリアムズを越えてガンガンやってしまおうという気概で臨んだそう。これは一発録りだったとか。

 

第7ステップでは音の整音・バランスをとるミックス作業を行いますが、この作業は52に及ぶ多言語をまとめてイギリス・ロンドンで行います。この作業の責任者は何と一人の責任者が担当。

一か所でまとめて行わないと複数地で行っていると細かなズレが出てしまうとか。

第8ステップでは日本に送られてきた完成前作品を日本チームがチェックして修正点はイギリスチームに伝えます。

外国人から聴こえる音、聴こえない音というものが存在しているので日本のスタッフが最終的にチェックをして修正を加えていくとの事。

市之瀬洋一「他の言語で大切な言葉が前に来るじゃないですか?日本語の場合は最後に来たり、大事な言葉がね。」

例えば英語では動詞が主語の次に現れますが、日本語だと最後の方に出てきますよね?それを踏まえて音の整音では文末までしっかり音を出さないと日本語だと何を言っているのか伝わり辛くなったりするそう。

そして第9ステップで日本語版が遂に完成。

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最後に・・・

目黒敦「こうやって我々は常にウォルト・ディズニー本人が見ているかのように仕事をさせてもらってます。やっぱり彼の作品やキャラクターに対する愛、それを日本の方にどう伝えるのがいいのか?一生懸命吹替え版作ってますので、その愛情を感じて頂ければ嬉しいなという風に思ってます。」

なかなか突っ込んだ内容も出て来た今回のディズニー映画音楽特集。

字幕版と吹替え版では作品の楽しみ方も異なって来たりしますので一番良いのは2パターンで楽しめる事ですよね。

という事で以上「関ジャム」からディズニー映画音楽制作の裏側についてでした。

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