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第70回 NHK「チコちゃんに叱られる!」なぜマツタケは高い?観光地のお土産はなんでペナントだった?


19年11月8日放送の第70回 NHK「チコちゃんに叱られる!」はゲストにキムラ緑子さん(2回目)とEXILEのMATSUこと松本利夫さん(初登場)迎えて取り上げられた疑問は、なぜマツタケは高い?観光地のお土産はなんでペナントだった?というもの。さらには本格的なプロジェクトXパロディの「チコジェクトX」が爆誕したりw

ということで、19年11月8日に放送された第70回 NHK「チコちゃんに叱られる!」の様子をまとめてご紹介します。

※本記事では番組前半に紹介された2問をまとめておりますので後半の疑問は別記事でフォロー。

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出演者

【メインMC】チコちゃん(声:木村祐一)

【アシスタント】塚原愛(NHKアナウンサー)

【ナレーション】森田美由紀(NHKアナウンサー)

【レギュラー】ナインティナイン 岡村隆史

【ゲスト】キムラ緑子、松本利夫(EXILE)

【VTR】田口トモロヲ (ナレーション)

チコちゃんの疑問その1

なぜマツタケは高い?

ゲスト紹介では2回目登場のキムラ緑子さんを「キムねえ」呼び。いきなりチコちゃんと嬉しそうに握手して飛び跳ねるキムラ緑子さん。

続いてはEXILEのマツこと松本利夫さんを「EXILE」と紹介。

チコちゃん「そういうしきたりになってるのよ。」

オープニングはこの辺で早速1問目。

指名は、この中で一番旬な食材に目が無いグルメな大人ってだーれ?

岡村「利夫さん。」

そんな呼び方w

ということで半ば強引にマツさんが解答者に。

チコちゃんはマツタケの味などを質問しますが、

マツ「食べたことがあるんで分かります。」

チコちゃん「うんうん。いや。教えて?それを。笑」

マツ「あぁ。すいません。笑。まあ肌触り・・・。肌触りじゃない。笑」

かみ合わない2人w

風味が良いという感想ですがやはり高級食材なので食べる機会はそんなに多くないというコメント。

ここでチコちゃんの疑問は、

なんでマツタケって高いの?

収穫量が少ないので希少価値があって高いというシンプルな答え。

チコちゃん「それで?」

マツ「料理に使う時に・・・何で高いんだろう!?笑」

チコちゃん「マツさん!ボーっと生きてんじゃねーよ!」

続いては岡村さんが解答。

マツタケを採るには管理が大変でその管理費が高いからという説。

ちなみに「マツタケ管理官」と呼ばれる役職の人がいるという説も飛び出していますがw

踊る大捜査線?w

マツタケを食べた事がありそうな人という事で銀座で街頭インタビューするも答えは出ず。マツタケ採取には危険が伴う。マツタケ採取人が減っている。という答えが出ますが不正解。

ということでチコちゃんの答えは、

プロパンガスが普及したから

岡村「えぇ?なんかの問題と間違うてない?」

一見、問題と答えがかみ合っていないような気もしますが果たして?

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解説は東京農業大学の江口文陽教授。

チコちゃんに「マツタケみたいな頭をしているだけのことはあるね。」とイジりつつのご登場。

実はマツタケ=高級というイメージは最近のイメージで昔はマツタケ=大衆的なイメージだったそう。

その証拠に国産マツタケの平均市場価格の推移を見てみると、

2016年には1kgあたり2万円超、1995年に至っては3万円超と高値ですが、

1985年では1万5千円ほど。

そして1965年まで遡ると1kgあたり1591円と1600円にも満たないというデータ。

1本あたりに直すと約80円。

比較として1965年当時の干しシイタケの値段を見てみると1kgあたり2056円なので干しシイタケよりも安いキノコだったマツタケ。

ちなみに2016年の干しシイタケの価格は4000円程なので50年で価格は2倍になってはいるもののそこまで強烈に上昇しているわけではありませんね。

マツタケの生産量で見てみると1965年には1291トン、2016年には69トンと激減。

そしてこのマツタケの値段の謎を調べる為に江口教授が調査を行っているという山へ赴く事に。

普通の取材のハズですが、マツタケが採れるという事で取材スタッフの家族も同行するという一大パーティーにw

中にはカバンに味ポンやガスコンロのビンを持参している人もw

岡村「もう食べる気満々やん!」

気が早い人は放っておいて、

まずはマツタケが生える仕組みから説明する江口教授。

マツタケが育つ環境として必要なのは、

  • アカマツ
  • シロという菌糸の塊

主にこの2つ。

マツタケはアカマツの周りに生えるキノコで、アカマツの木の近くにシロと呼ばれる白い菌糸の塊が出来る事が必要となります。

シロはマツタケの本体である菌糸とアカマツの根が一緒になったものでアカマツの根をから栄養を吸収して成長します。

マツタケは9月中旬から10月下旬にシロから生えて地表に顔を覗かせます。

そしてマツタケが生えるアカマツも樹齢50年ほどのある程度成長した樹木でなくてはいけないという条件も。ただシロがあるだけでもダメなので簡単に自宅で栽培できるような代物ではありません。

また、土の上を見て何か気付く事は?という江口教授の質問。

足元には落ち葉や枯れ木が無数に広がる光景。

これがポイント。

土の上にこれらが多いという事はそれすなわち“土の栄養が豊富過ぎる”という意味。

こうなるとマツタケにとってはマイナス。マツタケは栄養が多い土では育たないんですね。

栄養が多いと他のキノコやカビがたくさん生えてしまうのでそれらとの生存競争に負けてしまうからです。

逆を言えばマツタケは落ち葉や枯れ葉の少ない栄養の少ない土地で育つというわけです。

実は戦後まもない頃までは人々は落ち葉や枝を拾って生活用の燃料して煮炊きなどを行っており、山は自然と綺麗にされていました。

ここでやっと繋がって来ましたね?

岡村「なるほど!見えた!」

この状況が一変したのが1953年ごろになってから。

それがプロパンガスの普及だったのです。

落ち葉や枯れ木を拾ってこなくても簡単に火を起こせるようになったので、山は栄養豊かな地に変貌。

その結果マツタケの数が減少して価格が高騰していったという仕組みですね。

ここで山に一緒に入った取材スタッフから「マツタケは見つけた人の物ですか?」という下衆な質問w

見つけた人の物という言質をもらって色めき立つ一同w

ナレーション「その場にいた全員が思っていた事を言葉にしてしまったスタッフ。」

※山の所有者・管理者の許可なくキノコを採るのは違法なので悪しからず。

今回は採って自分のものにしてもOKという許可をもらっているというだけのお話なので要注意です。

という事でマツタケ捜索開始。

すると、スタッフの家族として同行していた5歳の娘さんが何かを発見。

しかし・・・

これは残念ながら毒キノコ。

それをチェックしていた江口教授ですが、そのすぐ近くで偶然にもマツタケを発見。

マツタケ。というワードを聞いて一斉に騒ぎ出す一行w

山でそのワードを聞いたら確かにザワついてしまう気持ちも分からなくはないですが。

きっかけになった娘さんに江口教授がサポートとして付いてマツタケ採取。何はともあれ大手柄ですね。

大きさはおよそ10cm。立派なマツタケをゲット。

その場にいた全員に順に差し出してマツタケの香りを確認させる娘さんw

岡村「一人一人にこうやって。」

チコちゃん「マイクフォローみたいな。」

日本人は昔からこのマツタケの香りが大好きですが、それには意外な理由があるそうで、山には毒キノコなどの食べられないキノコがある中で、マツタケには紛う事無き特徴的な香りというトレードマークがあるので“香りですぐに分かる食べられるキノコ”という事から日本人にとっては親しみがあったとの事。

続けて採取したマツタケの値段を聞くというゲス発言連発w

国産マツタケになると1本1万円ぐらいの相場になってもおかしくないとの事。

これに勢いづいてマツタケ採取ツアーは2時間続きますが、残念ながらその日採れたのはあの1本だけ。

一獲千金は夢と消えましたとさw カメラも放ったらかしで取材そっちのけだったにも関わらずw

ということでコチラが結論。

マツタケが高いのはプロパンガスが普及したから

でした。

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好きなマツタケ料理は?という質問には、

チコちゃん「フライです。マツタケフライ。これはホントに美味しい。心に余裕がある方はやってみてください。」

懐に余裕があれば。

総括では、

マツタケ大量ゲットのためにみんなで落ち葉を拾う事。と進言する岡村さん。

キムラ緑子「なぜそうしないんでしょうか?じゃあ。」

チコちゃん「人件費がかかるでしょうに。あなたそれタダでやらないでしょ?それこそ管理官でしょ?」

ちなみにキノコ狩りに行く場合は経験者やガイド同行の元で、自己判断でキノコを食べたりという事が無いようにという注意喚起。

最後に、唯一採れたマツタケは娘さんの一家にプレゼントされたとか。

ホイル蒸しにしてバター醤油で調理して食べたそうですが、感想は「味も匂いもよく分からなかった。」という残念なモノだったそうですがw

カリキュラマシーンのオープニング。

チコちゃんの疑問その2

観光地のお土産はなんでペナントだった?

2問目の指名は、

この中で一番、 旅行に行ったらお土産を買ってきてくれそうな優しい大人ってだーれ?

キムラ緑子「あんまり買わへんけどなぁ・・・。」

当てはまらないようですがキムラ緑子さんが解答者に。

塚原愛アナがペナントを手にしていますが、どんなところのを貼ってた?という質問に、

キムラ緑子「壁。」

チコちゃん「壁は分かっとんねん!どこの土地のお土産が貼ってあったんや?って。」

微妙にチコちゃんも甘噛みしたので余計にこんがらがってこんなやり取りw

ここでチコちゃんの疑問は、

観光地のお土産がなんでペナントだったの?

地図上の宿場町のマークがこれだったという答えですが、

チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」「あてずっぽうは止めてください。」

東京・浅草でインタビューしてみますが正解は出ず。飾りやすい。写真の代わり。という答えが出たりしますが不正解。

他にも提灯だったり、金ピカの模型とかも謎の観光地お土産。

また、

ナレーション「ちなみに男子。木刀を買って帰ってどうするの?」

ということでチコちゃんの答えは、

タオル屋さんが社運をかけたから

チコちゃん「これでいきましょう!社長~。」

解説は創業63年のタオル製造会社、間隆浩社長。

観光地のお土産の定番だったペナントは間さんの先代にあたるお父さん、間勇さんが開発したそう。

ここで始まったのが、田口トモロヲさんのナレーションによるプロジェクトXの本格パロディ版、その名も、

「チコジェクトX 挑戦者たち」

田口トモロヲ「20代の脱サラ社長が苦悩の末にたどり着いた二等辺三角形。」

主題歌はもちろん中島みゆきさんの地上の星。

昭和33年に新人王の長嶋茂雄さん。その一方で、

「新人社長は借金王」というテロップw

さらに「妻の実家で開業 マスオさん状態」ともw

という事でメインタイトルは、

「二等辺三角形にかけた情熱 ~マスオさん社長の大逆転劇~」

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時は昭和31年。

裁判所に勤めていた公務員の間勇さん26歳。戦後復興の勢いで一儲けしたいと公務員を退職。

そこで始めたビジネスは手ぬぐいに代わる生活必需品となったタオル製造業。

妻の実家に土地を借りて間タオルを創業します。

当時は資金も人脈も無く銀行からの融資は受けられずという厳しいスタート。

そこで義父から借金をする苦しい状況だったとか。

田口トモロヲ「倒産寸前。マスオこと勇は崖っぷちだった。」

岡村「勇でええやん。笑」

そして2年後の昭和33年。

間勇さんは大の野球好き、さらには巨人ファンでしたが、気分転換で球場に足を運んだ時に目に留まったのがバックスクリーン上に掲揚された優勝ペナント。

そこから「ペナントに観光地の絵柄を入れたら売れるんじゃないか?」と閃きます。

続いて思案したのが「絵柄は何にするか?」という事。

地元湘南のシンボルである江の島?それとも名物の生シラス?

チコちゃん「思ってないと思うわよ?笑」

そこで手に取ったのが完成間近の東京タワーを報じる新聞記事。

戦後日本復興のシンボルに若社長は運命を託すことに。

残念ながら当時の制作第1号となったペナントは残されていないようですが、

間隆浩さん「まさかこんなにペナントを取材されるなんて思って無かったんでしょうね。笑」

田口トモロヲ「残っていなかった。」

何はともあれ、観光地のペナントは大ヒット商品に。

当時は個人のカメラなども普及しておらず、観光地の名物が一緒に描かれているペナントは記念写真代わりという一面もあったとか。

さらに高度経済成長期にぶつかって、折しも日本には観光ブームが。こうなると各地のペナントを大量生産する日々が続きます。

田口トモロヲ「やや渋めの観光地、鳥取県の皆生温泉も・・・売れた。大分県の鯛生金山も・・・売れた。神奈川県の城ケ島は・・・売り切れた。」

岡村「売り切れたんや。笑」

何その三段オチみたいな言い方w

田口トモロヲ「ペナントで掴んだ崖っぷちからの大逆転。笑いが止まらなかった。」

当時は相当儲かったのでは?という質問ですが、

儲かっても売上金はすぐにどっかにいってしまったという不穏なコメントw

間勇さんは意外と散々するタイプだったそうで、普段はあまり乗らないのに車を買ったり、ゴルフをやらないのにゴルフ場の会員権を買ったりとお金遣いはなかなか破天荒だったとか。

間隆浩さん「何にも残ってない・・・。何だったんだアレ?って感じですよね。笑」

しかし今ではそんなペナントもすっかり過去の物。お土産屋さんで目にする機会もめっきり減りました。

田口トモロヲ「旅の風景を残す手段はペナントからカメラ、スマホへと引き継がれた。」

ちなみに番組スタッフの祖父の家には今でも壁に当時買ったと思われるペナントが飾ってあるそう。

田口トモロヲ「登別。札幌。伊賀上野。そして・・・阿寒湖。」

味わい深いナレーションは健在w

という事で、

観光地のお土産がペナントだったのはタオル屋さんが社運をかけたから

でした。

修学旅行で買いたいお土産は?という質問には、

チコちゃん「伊勢で例のお餅買う。」

伊勢で例のお餅といえば赤福でしょうね。

チコちゃん「あの社長すごい発想力よね。チャンピオンフラッグ見てこれだ!と思ったって言うんだから。」

岡村「全部の物語見たら、かしこなのかアホなのか分からないですよね。笑」

最後に塚原愛アナから補足。

ペナントが減少した理由として、

もらうと困るお土産というマイナスイメージがいつしか付いてしまったから。家の壁が土壁からクロスに変わったからなどが挙げられるそう。

ちなみに野球はペナントレースと呼ばれますが、優勝フラッグ(ペナント)を獲得するための競争という意味が元だそうです。

そもそもペナントは中世ヨーロッパで掲げられていた旗の一種 (※他にはバナーなども同じような使い方)。大元の意味はラテン語の翼や羽根という意味があるとか。

部隊の所属などの表す標章だったりですが、騎士たちが掲げていたりするイメージがありますよね。

そして忘れてはいけないのが田口トモロヲさんのナレーション。プロジェクトXからは14年ぶりだったとか。

今ではテレ朝の人気ドラマシリーズ「ドクターX」のナレーションの方がなじみ深いかもしれませんよね。

チコちゃん「阿寒湖であれだけ面白い人いないわよ?」

後半の疑問はコチラの記事で。

NHK「チコちゃんに叱られる!」に関する全記事はこちらのリンクから

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