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第77回 NHK「チコちゃんに叱られる!」スーツの襟の穴は何の為?なぜ日本語ではなく国語?


20年1月17日放送の第77回 NHK「チコちゃんに叱られる!」は久しぶりの通常版放送ですが、ゲストに島崎和歌子さん(4回目)と森山直太朗さん(初登場)を迎えて取り上げられた疑問は、スーツの襟の穴はなんのためにある?なぜ日本語ではなく国語と言う?というもの。

ということで、20年1月17日に放送された第77回 NHK「チコちゃんに叱られる!」の様子をまとめてご紹介します。

※本記事では番組前半に紹介された2問をまとめておりますので後半の疑問は別記事でフォロー。

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出演者

【メインMC】チコちゃん(声:木村祐一)

【アシスタント】塚原愛(NHKアナウンサー)

【ナレーション】森田美由紀(NHKアナウンサー)

【レギュラー】ナインティナイン 岡村隆史

【ゲスト】島崎和歌子、森山直太朗

【VTR】小沢仁志

チコちゃんの疑問その1

スーツの襟の穴はなんのため?

まずはスタジオ初登場の森山直太朗さんのゲスト紹介。

裏声の疑問ではVTRに登場して小っちゃいチコちゃん(出張用チコちゃん)に叱られた事がある森山直太朗さんでしたねw

NHKドラマ「心の傷を癒すということ」に出演されるという事で番宣も挟みつつ。

続きましては4回目の登場となるワコちゃんこと島崎和歌子さん。

役者さんのお仕事について「待つ仕事」なのでオファーを待っているという島崎和歌子さんw

それは意味が違うようなw

という事で早速1問目。

指名は、この中で一番スーツが似合うステキな大人ってだーれ?

TPOに応じてスーツは着るという森山直太朗さんなので解答者に。

ここでチコちゃんの疑問は、

スーツの襟の穴ってなんのため?

首元に極近い位置にあるあのボタン穴のような部分の事ですが、森山直太朗さんはバッジを付ける用という答え。

確かに議員バッジとかをその辺りにつけているイメージはありますよね。

さらに輪っかにかけて吊るす為の穴という答えも出ますが、

チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」

丸の内のビジネスマンにインタビューしてみると、誰も見当が付かない様子なので、代わりにある人の元へ。

それが久しぶりの登場となる小沢仁志さん。

撮影中、楽屋にお邪魔すると、キャビネットのような所に肘をついて台本を読んでいる最中w

島崎和歌子「何ちゅうとこで。笑」

チコちゃんが来たという事が分かると「俺、嫌なんだよな。この番組。怒られるんだからよ。」と警戒心w

以前は出張用チコちゃんに叱られて、怒りの余りにチコちゃんをピーポくん呼ばわりしていた小沢仁志さんw

そんな小沢仁志さんにくだんの疑問をぶつけてみると、やはりこちらもバッジをつける用という答え。

出張用チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」

小沢仁志「なんだと!お前前回同様、俺の事バカにしてばっかいるだろ!笑」

映画で凄みを利かせるセリフ回しのシーンには「一体何をおっしゃっているんですか?」とナレーションの森田美由紀さんも失礼w

ということでチコちゃんの答えは、

花を挿すため

答えを聞いた途端「ロマンチック~!ステキ~!」と急にキュンキュンし出す島崎和歌子さんw

テンション上がりまくってチコちゃんとハイタッチまで。

解説は昭和女子大学の中野香織客員教授。

答えを探っていくためにはまずはスーツの歴史から勉強する必要があるという事で、その起源から解説。

スーツのもっとも古い起源は1700年代のヨーロッパで着られていた軍服。

現在のスーツの襟を立てて前閉じにしてみると、軍服の第1ボタンにあたる位置にちょうどあの襟のボタン穴が来るとの事。

それが1800年代にフロックコートという服が登場。

このフロックコートは昔の音楽家が着ているイメージが強いかもしれませんね。

この時に襟が折り返されるというディテールが登場して今のスーツの形に徐々に近づいていきます。現在のスーツでいう所の上衿と返り襟の原型。

この時点で第1ボタンは必要なくなっていきますが、ボタン穴だけは残されました。

続いて19世紀にフロックコートからモーニングコートと燕尾服が誕生。

現在では最上級の正装として燕尾服が定着していますが、本来は夜に着る正装の事。今では朝や昼間でも燕尾服が着用されていますが、本来は昼間はモーニングコートを着るのが正しい服装でした。

この2つの服の特徴はお尻をすっぽり隠すディテール。お尻を隠すのは当時の貴族文化の絶対的マナー。ちなみに燕尾服で前側が短くなっているのは馬に乗る際に邪魔にならないようにという工夫だそうですが。

この頃になると現在のスーツとほぼ同じ襟の形が出来上がります。

さらにお尻部分を短くカットした現在のスーツにごく近いラウンジスーツが後に登場。この時点で第1ボタンが元々あったという名残はボタン穴のみ。

それでもイギリスのスーツの仕立て職人たちはスーツの起源は軍服である事を忘れないようにと襟のボタン穴だけは残すことに。

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その後は花を挿すのにちょうど良かったという理由で、花を挿すという使われ方をしていったという中野先生の説明。

ちなみに1700年代後半のフロックコートの時点で襟元に花を挿すというファッションがあった事が分かっていますが、その時代は貴族たちが珍しい花を自慢する為に襟の穴に花を挿すという趣向が流行っていたとか。

そして1800年以降はビクトリア女王が結婚式でアルバート公の襟の穴に花を挿した事で庶民にもこの文化が広まります。

今でもヨーロッパでは王室の式典などでスーツの襟の穴に花を挿すという習慣が残っていますね。この挿す花の事をブートニア(boutonniere)と呼び、最も格式が高いと言われるのが白のカーネーションだったり。

YouTube動画。

せっかくなので小沢仁志さんにもブートニアをつけてもらおうとしますが、

小沢仁志「ちょっといいか?野に咲く花を持ってくるな。NHK予算ねーな!普通もっと大きいだろ!」

文句を言いつつも、その後は素直につけられ、意外と可愛らしいという褒め言葉に照れ笑いw

挿した花のマーガレットの花言葉が真実の愛であると伝えられると「無理だ。向いてない。笑」と慌てて外す小沢仁志さんでオチw

何だかんだとチコちゃんの取材をかなり楽しんでいる様子でしたw

ということでコチラが結論。

スーツの襟の穴は花を挿すため

でした。

好きな花を聞かれると、森山直太朗さんがいる手前「さくら」という答えのチコちゃん。

クセがてんこ盛りの歌い方でマネるチコちゃんですがw

2019年バージョンの「さくら」が話題に上がりますが、オリジナルバージョンとの違いを尋ねる岡村さんに「いや。何も。基本的には。笑」という答えの森山直太朗さんw

オリジナル版のYouTube動画。

2019年版のYouTube動画。

余計な所をツッコんだ岡村さんでしたw

カリキュラマシーンのオープニング。

チコちゃんの疑問その2

なぜ日本語ではなく国語と言う?

2問目の指名は、

この中で一番、学校の授業が得意だったステキな大人ってだーれ?

ここは岡村さんの独断で島崎和歌子さんが解答者に。

得意科目は国語だったという島崎和歌子さんですが、

ここでチコちゃんの疑問は、

なんで日本語じゃなくて国語っていうの?

わざわざ言わなくても皆分かり切っているからという素っ気ない答えの島崎和歌子さんですが、

「期首期末にすごいクイズ番組やってるわりには。」とチコちゃんからイジりw

それはTBSのオールスター感謝祭w

ケンカを吹っ掛けられたので改めて答え直す島崎和歌子さんですが、やっぱり結局先ほどと同じ答えw

チコちゃん「さっきと一緒の答えね。アンサーチェック!」「ボーっと生きてんじゃねーよ!」

岡村「予選落ちでーす。」

島崎和歌子「じゃあ座りまーす。笑」

試しに小学校の先生たちに聞いてみると、国語は言葉自体を勉強するだけの科目ではないから、我が国の事だから日本というのは当然だから省略しているという答えが出ますが残念ながら正解ならず。

ナレーション「若者言葉にショックを受けている皆様、わたくしもそれにはマジ卍です。」

ということでチコちゃんの答えは、

日本を一つにするため

解説は日本女子大学の清水康行教授。

国語と呼ぶ理由について「日本を一つにするため」という答えはなかなか思い切った説という説明の清水教授。

これは江戸時代にまで遡るお話だそうで、その当時は300近くの地域(藩)に分かれていて独立国が寄り集まった集合体のような国事情。

そして場所によって言葉はバラバラで人々は“おくにことば”だけで生きていても何も不自由しないという時代でした。

江戸時代はこれといった共通語というものが無かった時代だったんですね。

それが幕末の頃になると色んな地方から集まった人々同士でコミュニケーションを取る際に不都合が出るという時代に移り変わっていきます。

例えば戊辰戦争で伊藤博文が山形の武士を取り調べする際に、あまりにも言葉が通じないので、あえて文章にせず単語を並べて会話して何とかコミュニケーションをとったという記録が残っていたり、離れた地域同士の縁談話では言葉が通じないので書き言葉で会話を成立させたなんてエピソードも残っているそう。

今でも青森弁と鹿児島弁では全く言葉が違ったりしますよね。

しかも昔は現在のようなテレビやラジオも無く、他の地域の言葉を耳にする機会も極端に少ないという時代。

それでも明治時代になると中央政府が日本全国を治める事になり、日本を一つの国にまとめ上げるには誰もが共通して理解できる共通語(標準語)が必要であるという結論に至ります。これが明治20年代後半のお話。

この時に「日本を一つにする言葉=国語」という呼び名が登場し、これを教える授業も国語と呼ばれるように。

この国語というネーミングについては「言ったもん勝ち。」というのが清水教授の見解。

ちなみに東京帝国大学文学部長を務めた上田万年(かずとし)が「国語」という言葉を使ったのも大きな要因だそう。

しかしここで国語には大きな問題が立ちふさがります。

それが「どこの地域の言葉を標準語(国語)にすべきか?」という問題。

この為、政府は専門の委員(国語調査委員会)を作って全国の言葉を一斉調査。

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その結果、首都・東京の言葉か、長く日本の中心だった古都・京都の言葉かどちらか?という二者択一に絞られることに。

幕末の頃に20歳ぐらいの人には“京都が都である”という意識が根強く残っていたものの、それよりも若い世代では“東京が都”という考えが広まっていたりと、この論争に終止符が打たれるまでには10年以上の歳月が必要だったとの事。

この頃になると標準語=京都派を主張していた高齢者が亡くなっていった事もあって、明治37年(1904年)に標準語問題は決着。

「東京の教育ある人々の言語を基準にする」というのがその決着。

ちなみに解説の清水教授にも言葉について悩みがあるそうで、奥様に自分の言っている事が伝わらないという悩みを打ち明けて「最大の他人は家族でしょう。笑」と苦笑いを浮かべるオチで終了w

という事で、

日本語ではなく国語と言うのは日本を一つにするため

でした。

標準語にしたい言葉は?という質問には、

チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」「みんなに使っていただきたいです。」

最後に塚原愛アナから補足。

国語という言葉を決める際に、書き文字についても議論になったそうで、その時の一案は「漢字を使わない」「全てローマ字表記にする」だったり。

それでも当時の国民の間で既にひらがなや漢字が浸透していたので、これらは継続して使われるように決定されたとか。

蛇足で「どんな方言の女の子が好き?」という話題になりますが、

岡村さんは九州・福岡弁がお好きだそうw

これにかこつけて、方言女子はかわいく見える?と問いかける島崎和歌子さんですが、

チコちゃん「それは人によりますよ?」

島崎和歌子「どういう意味?ホンマしばこうか?」

こんな小競り合いで2問目は終了。

ちなみにワッコさんは高知県のお生まれですw

後半の疑問はコチラの記事で。

NHK「チコちゃんに叱られる!」に関する全記事はこちらのリンクから

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