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自然治癒力を高める七草粥の症状別レシピ。花粉症対策にも?


おせち料理に飽きた頃、弱った胃腸を休める意味合いで食べる七草粥。実際は一体どんなものなのか分からない、という疑問にお答えします。さらには七草粥にある食材を加えると体の不調改善や花粉症対策まで期待できますので、そのレシピも要チェックです。

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七草粥はいつ食べるのか?

ずばり新年の1月7日です。 これは冬の間に不足しがちなビタミンや栄養素を補給し、 その年の健康を願うという由来・意味があります。

一説によるとおかゆは噛む回数が少なくなって唾液の分泌が減りがちで、消化という意味では逆にあまり良くないということを聞いた事がありますが、七草粥を食べる時はゆっくりと、七草の歯ざわりをじっくり感じながら食べるのが良さそうですね。

七草とは?

七草

  • セリ
  • ナズナ
  • ゴギョウ(ハハコグサ)
  • ハコベラ
  • ホトケノザ(タビラコ)
  • スズナ(カブ)
  • スズシロ(大根)

人間の体は冬の期間に栄養素を溜め込もうとする性質があるため、 春先には栄養素と共に溜まった毒素を排出しようとデトックス作用が強く働き始めます。

その作用を促す代表的な食べ物がこれら春の野草です。七草粥のシーズンが近づいてくる年明けにはスーパーで七草をセットとして売り出される光景が多く見られますので、そちらの利用がおすすめです。

ただし、地域によってはまったく異なった食材を使う場合もあるため、 地域に根ざした風土食という側面も持っているのが七草粥ですね。

栄養素たっぷりのスタミナ食というイメージよりは、体(胃腸)を休ませる、リセットする感じですね。

七草粥の作り方

なにはともあれ、おかゆを作らなくてはいけません。 鍋でおかゆを作る方法もありますが、 炊飯器で作ってしまう方のが手っ取り早いためオススメです。 炊飯器におかゆモードがあれば炊飯器の使い方に沿って作ってみてください。

おかゆモードでは通常の白米モードよりも炊飯時間が長くなりますが、実は加える水の量でおかゆになるか普通のご飯が炊けるかに大きな差が出ます。

ですから、おかゆモードが無い場合でも、お米に対して5倍の水を入れてあとは炊飯器にお任せで簡単に作る事ができます。

無事におかゆが出来たら七草を事前に塩水で下ゆでし、冷水にとって冷やし、水気を取った後に、みじん切りにします。

最後におかゆに七草を入れて一煮立ちさせ、塩で味を調整すると完成です。

七草野草はデトックス作用が強く、強すぎる作用はかえって体の調子を崩すことになりかねませんので、 アク抜きの下ゆでは入念に行うようご注意ください。

症状別の七草+α粥のレシピ

食欲増進、抗炎症作用、消化促進など それだけで健康食の意味合いが強い七草粥ですが、 さらに食材を一つ加えることで様々な体の不調を回復させることが期待出来ます。そんな+1たちを症状別にご紹介します。

・便秘

油揚げ

便秘改善レシピの+1はずばり「油揚げ」です。 地域によっては、その昔、七草の代用品として使われたこともある食材ですが、 実は便秘改善が期待できます。 油揚げは食物繊維が豊富で、腸の中を掃除してくれると言われています。油揚げを七草粥に加える事でデトックス効果をさらに高める事ができますね。

ごま

また、「ごま」も便秘には効果的です。すりごまを加えるかごま油で風味をつけるのも良いですね。 ごまの表皮は非常に硬く、そのままでは十分に消化できないこともあり、一番理想なのはごまペーストの状態で摂取することですが、七草粥に加えると口当たりが変わってしまいますので、すりごまにして七草粥に加えるのが良いと思います。

黒ごまと白ごまを和えて加えると見た目もグレードアップしますね。

・頭痛、肩こり

干ししいたけ

頭痛、肩こりの症状には「干ししいたけ」が効果的です。 頭痛、肩こりを引き起こす原因となり得る脂質を分解する作用があるため、 干ししいたけを加えてみましょう。しいたけを加える事で、お出汁の風味も変わってアクセントがつきますね。

・のどの痛み、花粉症

れんこん

お正月についつい不摂生を続けてしまい、体調を崩して風邪気味な場合は「れんこん」がオススメです。 れんこんにはビタミンCやタンニンが含まれ、 タンニンには血管収縮作用があるため、腫れを鎮めてくれます。さくさくとした歯ごたえが加わるので食感を楽しめるようになりますね。

さらには、花粉症対策にも効果大です。

腫れを鎮め、花粉症対策に効くタンニンは皮の周りに多く含まれていますので、皮付きのまま食べやすい大きさに切って七草粥に加えるのがベストです。

+α粥のレシピの注意点

このように、体の不調に合わせて食材を加えることで、パワーアップさせる事が出来る七草粥ですが、決して食材を加えすぎて具沢山の七草粥にはならないように注意が必要です。胃腸を休めるという本来の意味合いで言えば、シンプルな七草粥が基本ということを意識しておく必要がありますね。


このように様々な効果が期待できる 日本の行事食である七草粥、「お正月についつい食べ過ぎてしまった」という方には特におすすめですので、ぜひお試しあれ。

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