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ハリルジャパンの目指すところはナダル選手?テニスファンの私が思う日本代表の現状


2018W杯ロシア大会アジア最終予選の第4戦は1-1の引き分けとなりました。テニスファンである私が感じた日本代表の現状について書いてみます。
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観戦後の率直な感想は、
「守りに徹すると決めたら意外と守れるかな。それでも縦に早いサッカーへの道のりは険しいな。」というものでした。
前半の早い段階で先制点を取って、後半にPKを取られて1-1の引き分けという試合展開、
そして、ボールポゼッション35%という数字も相まって、
散々攻められた挙句に点取られてボコボコに負けたように感じてしまいますが、
スコア上はあくまで1-1の引き分けですし、
最終予選におけるオーストラリア戦初勝利の可能性も十分にあった、
そんな内容だったと感じています。負傷欠場した選手も多く、苦しい台所事情にもかかわらずです。

守備を固めて、カウンターで沈めるサッカーは世界の舞台でも年々存在感を増しています。
とは言うものの、守備からロングボール一辺倒のいわゆる「縦ポンサッカー」とは一線を画し、
極めて緻密で高度な戦術、そして個々の選手に高いフィジカルパフォーマンスを強いる、
ハリル監督の標榜するサッカースタイルは、まるでテニスのナダル選手を彷彿とさせます。

コートを縦横無尽に走り回って、ボールを拾いまくる。少しでも相手がひよればカウンターで一気に形勢逆転。
そんなテニススタイルには試合を通してコートを駆け回る強靭なスタミナとメンタル、
そして一瞬の隙を見逃さない判断力の鋭さと決定力の高さが必須条件です。
こんなテニスは紛れもない世界のトップランカーでしか体現できません。

では、現状のサッカー日本代表がもしテニス選手だったとしたらどうでしょう?
絶対的なボールスピードが不足しているので、相手に脅威を与えられないし、
何でそこでダウンザラインを打たないでクロス打っちゃうの?とため息が出てしまう判断力の悪さもあります。
結果としてなかなかカウンターで得点することができません。
そんな不完全なカウンターでは相手に「ちょっとでも気を抜けたショット打つと即カウンターが返ってくる」
というプレッシャーを与えられないので、相手には好きなだけ打ち込める環境を作ってしまいがちです。
さらには後半はバテてきてフルセットを戦い抜く体力も不足しています。
残念ながらテニスのトップランカーにはとてもなれそうにもない、
そんな選手のように思えてくるのではないでしょうか。

唯一救いなのは、守ると決めた時の守備力はそこそこで、
ボールを拾ってとりあえず相手コートに返すという最低限の事は出来るかなという点です。
カウンターの攻撃力改善にも取り組んでおり、得点という結果も出せたのは好材料でした。

そこでさらに改善するとすれば、

ボールスピードを上げる。

ディフェンスラインでのボール回しも含めて日本代表が関与するボールは全て素早く動かす。

判断するスピードを上げる。

「一番相手に脅威を与えるであろう場所はどこか?」を即決してその通りに実行する。
以前のポゼッション重視の頭ではゆっくりと判断する時間があったものを切り替える。

攻守にフィールドを走り回るスタミナを養う。

後半失速してしまうのは見ていて明らかで、これまでの日本代表とは比べ物にならないくらいフィジカルパフォーマンスを上げる必要がある。

挙げていけばキリがなくなりますが、現状で代表トレーニングの意識改革として取り組んでいるのは、とにかく素早く前目にボールを出してみる。という最初のステップにあるように思います。ただ、早くプレーする事を意識するあまりに正確性が失われており、無謀な攻撃を繰り返しているように見えるのは不満かもしれませんが、ここから先の成長を期待して安易に批判するべきポイントではないように思います。1点取ったことだし。

世界を転戦して様々な環境の中、世界の競合とも同じ舞台でしのぎを削るテニス界の常識とは全く違う、アジアサッカー界の置かれた現状の厳しさはとてもチャレンジングでかつエキサイティングなものだと改めてそう感じる一戦になりました。

 - サッカー, スポーツ, テニス

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