バーピーの知られざる効果。冷えた体を素早く温めるそのやり方、また「エクストリーム・バーピー」とは?
冬場のお風呂場で温かいお湯が出てくるまでの時間に体がすっかり冷えてしまったりという経験はありませんか?浴槽にお湯を張っている場合であれば、すぐにお湯に浸かれば問題ありませんが、シャワーだけで済ませている人にとっては何とかしたい問題ですよね。そんな時に使えるテクニックとしてバーピーをご紹介します。
非常にシンプルな動作ですが、どんどんエスカレートしていくと“エクストリーム”なバーピーにまで行きつくのですが、そんな多くのバリエーションについてもご紹介。
ちなみにバーピーの名前の由来って人物名だって知ってました?
スポンサーリンクバーピーとは?
何もない所で冷えた体を温めるためには「体を動かす」事がとにかく重要です。
では何をすればいいのかと言うと最も良い方法は「バーピー」。
カタカタで書くと動物のバービー?(※正確にはビーバー=beaver)またはバービー人形のバービー=Barbieだと勘違いしてしまうかもしれませんが、英語で書くとこの通り“burpee”。
実はこれ人名が由来なんです。
アメリカの生理学者であるRoyal H. Burpee(ロイヤル・ハドルストン・バーピー)氏が1930年代に考案したもので、彼が博士号を取る際に記述した博士論文の中に、フィットネスレベルを測定する簡単なテスト法として出てきます。
バーピー氏が行ったテストでは回数にして4回のバーピーを行った後に心拍数を測ってフィットネスレベルを測定したと言われています。
その後、第二次世界大戦時にアメリカ軍の新兵の体力テストとして利用されてから世間に広まったとされています。
スポンサーリンクバーピー(4カウント)の正しいやり方
それでは、まず基本となるバーピーの正しいやり方について見てみましょう。
始めに好ましくないフォームについての説明がありますので、正しいフォームについては40秒過ぎくらいからです。
ポイントは肩幅よりやや広めに足を広げて、しっかりとしゃがみ込みながら地面に手をつけるという点です。
前屈をするように手から先に着くように体をかがめるとスクワットの姿勢にならないため、太ももの大腿四頭筋をしっかり動かす事が出来ません。
そこから両脚を後ろに蹴りだすようにして腕立て伏せの姿勢(プランクポジション)を作ります。
この際に、一気に動かすのがしんどい場合は片足ずつ蹴り出してもかまいません。
そして元のかがんだスクワット姿勢を経由してから、直立姿勢に戻ります。
基本的に4つの動作で行うのが基本のバーピーとなりますのでまとめると、
- スクワットの姿勢で体勢を低くして両手の手のひらを床につける。
- 両足を後ろに蹴り出して腕立て伏せの状態(プランクポジション)を作る。
- 両足を戻してスクワットの姿勢に戻す。
- 立ち上がる。
これが本来のバーピーの正しい手順で、それぞれの動きで1カウントを行うため、合計4カウントで行うバーピー(4カウント・バーピー)となります。
その他の呼び名として、スクワット・スラスト、フロント・リーニング・レストなどがあります。
スポンサーリンク6カウント・バーピーとは?
バリエーションとして腕立て伏せの姿勢で1度腕立て伏せを行ったり、直立姿勢に戻った際にジャンプして腕を上に挙げたり(バーピージャンプ)というバージョンも存在しますね(先の動画でも触れられています)。
これらを組み合わせたバーピーのことを6カウント・バーピーと表現することもあり、むしろバーピーと言えばコチラを指す場合も少なくありません。
6カウントの場合は以下のような手順です。
- スクワットの姿勢で体勢を低くして両手の手のひらを床につける。
- 両足を後ろに蹴り出して腕立て伏せの状態(プランクポジション)を作る。
- 胸が床に着くまで下ろす。
- 腕立て伏せの状態に戻す。
- 両足を戻してスクワットの姿勢に戻る。
- 両腕を高く上げながらジャンプ動作を行う
腕立て伏せとジャンプ動作が加わって合計6カウントとなります。
これらのバーピーでは全身の筋肉を動かし、体をかがめる事によって血液の循環が促進されます。
これによって個人の心肺機能や運動能力を測るのですが、それは裏を返せば、素早く体が温まるという事を意味しています。
つまり、冷えた体を素早く温めるにはこの運動を繰り返して行うことがベストというわけですね。
スポンサーリンクエクストリーム・バーピー
シンプルな動作ですが、カウントを増やして動作のバリエーションを増やしてみたり、
爆発的な動きを加えることで強烈に運動強度を上げてみたりと、行きつく先は「エクストリーム・バーピー」
以下の動画では25種類(おまけ12種類)のエクストリーム(クレイジー)・バーピーを紹介しています。
ジャンプ動作で半回転して方向を180°変えるものや、片足で動作をおこなったり、ボックスジャンプを取り入れたり、ランジ動作を行ったり、立ち幅跳びを行ったり。
おまけになるとバトンや雲梯を使ったムチャなものまで。
コチラの動画では、ウェイトを取り入れたものも多く紹介しています。
スポンサーリンク限られたスペース、お風呂場では?
しかし、元々のテーマは寒いお風呂場で体を温めるというもの、限られたスペースだし、滑りやすい床で大きな動きのあるバーピーはなかなか危険です。
エクストリームなものの後にはグッとシンプルなものもチェックしておきたい所。
そこで、狭いスペースで行える運動としては、トゥータッチスクワットと腕上げ動作を組み合わせたものが最適です。
この方法であれば立ったスペースだけで完結しますのでおすすめですね。
動画では、動作を丁寧に説明するためにかなりゆっくりと動作していますが、もっと素早く行ってOKです。
人体の中でも出来るだけ大きな筋肉を動かす事が出来るこの運動であれば、狭いスペースでもばっちりです。
ちなみに、この運動では人体の中でも最大の筋肉である太もも(大腿四頭筋)と上半身で最大の筋肉である肩(三角筋周辺)を動かす事がメインになっています。
肩の筋肉が胸や背中よりも大きいのは意外に思うかもしれませんが、体積の関係で言うと実際には肩の筋肉は上半身で最大の筋肉となっているんですね。
寒い時期に試してみたい、バーピーやトゥータッチスクワット、知っておいて損は無いですよ。