第3話 「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」画像で見るダイジェスト。今回は劇中に登場した「銃」も含めて特集。
小栗旬さん、西島秀俊さんの民放ドラマ初共演となる「CRISIS クライシス 公安機動捜査隊特捜班」の第3話が放送されましたね。
ということで、今回のストーリーに多く登場し、事件捜査の鍵となった「銃」にスポットライトを当ててみました。また、特捜班で使用されている銃についてもご紹介します。
スポンサーリンク目次
出演者リスト
稲見朗(小栗旬)
田丸三郎(西島秀俊)
吉永三成班長(田中哲司)
樫井勇輔(野間口徹)
大山玲(新木優子)
青沼祐光公安総務課長(飯田基祐)
鍛治大輝警備局長(長塚京三)
組長の息子 大畑譲(大和孔太)
藤崎正一(堀家一希)
オープニング
未公開株の贈収賄疑惑のある与党政調会長の浜尾徹が自宅から出て車に乗り込む。
すると間もなく猛スピードで追いかけてきた一台のバイクが車の前に立ちはだかる。
すると後ろから1台の車が接近。
白昼堂々、大物政治家が殺害されるという事件から第3話はスタートします。
本部での捜査会議
本部のディスプレイに平成維新軍の犯行声明が映し出される。
犯行の映像を元に捜査会議を始める特捜班のメンバー。
犯人が使用していた拳銃が「グロック19(Glock 19)」だという事を稲見朗(小栗旬)が指摘。
一般人が簡単に入手できる拳銃ではないという分析ですが、それは(多少知識があるか、特に警察関係者なら特に)誰でも推測できる事だと思うので、銃器の専門家的な意見というわけでもないですね。
むしろ映像からすぐにグロック「19」だと判断した点が専門家的な分析でしょうか。
というのも、このグロックという銃器には無数のバリエーションが存在するんです。
使用する弾丸の種類と用途別(サイズ別)でここまでバリエーションが存在します。
さらに厄介な事に”gen”=世代による細かな違いというのもありまして、バージョン違いのようなものですが、
同じモデルでもgen 3とgen4ではグリップの滑り止め(チェッカリングなんていう言葉を使います)のデザインが変わっていたり。
指を添える部分(フィンガーチャンネルと言います)のデザインが変わっていたり、
まあ本当に細かい違いが沢山あります。他にもマガジンキャッチのサイズやトリガーガードの形状が僅かに変更されていたり。
あとは使用者の好みに合わせてグリップの細さを4段階で変化させる事が出来るアタッチメントがあったり。
今回劇中で登場したグロック19は一般的な拳銃で使用される9mmルガー弾を使うものでサイズ的に言えばコンパクトモデルに相当するものですね。
こちらがグロック19の実銃の紹介動画になっています。
日本人の平均的な手のサイズから言ってグロック17ではかなり持て余してしまい、反対にグロック26では小さすぎて拳銃の存在感が悪目立ちしてしまうという事情からグロック19を登場させたのではないでしょうか。
劇中で樫井祐輔(野間口徹)が「グロック19は政府の一部機関でも使用されていますよ。」と言っていますが、日本警察の特殊部隊SATで使用されているそうです。
また大きなサイズのグロック17は海上保安庁のSSTで使用されているそう。アメリカのFBIでも2016年から使用されています。
ちなみにグロック19はモデルガン(トイガン)が日本でも入手可能となっていますね。
https://www.amazon.co.jp/dp/B06XKGF738/
暴力団組長から事情を
というわけで一般的には流通していないと言うことで情報屋から銃器マニアの暴力団組長の名前を入手した稲見と田丸三郎(西島秀俊)。
この情報屋と田丸は過去に何かあったようですね。
事情を聞くために組長を”襲う”稲見・田丸コンビ。強引な違法捜査はおなじみですね。
すると組長の息子、大畑譲(大和孔太)が盗んだのではないかという情報を得る。さらには居場所の見当についても。
共犯者についての心当たりから少年院が捜査線上に浮かぶ。平成維新軍は少年院の中で結成されたのだろうか。
本部で特捜班が拳銃を準備
犯人が銃を所持しているということで、特捜班も拳銃を携帯して捜査に臨みます。
以前のエピソードにも出てきたこのシーン。ガスマスク姿の稲見が発砲して男を殺害。
拳銃を手にして過去の記憶が蘇ったのでしょうか。今のところ謎のままです。
※登場した特捜班の銃については後ほど。
マンションでの銃撃戦
吉永三成(田中哲司)、樫井、大山玲(新木優子)が外で待機、稲見と田丸が部屋に踏み込むという編成を取る特捜班メンバー。
するとちょうど部屋から出てきた譲と出くわす稲見と田丸コンビ。
一緒にいた仲間に逃げろと告げ、銃を取り出す譲。
仲間2人はベランダから地上に飛び降りで逃走を図る。それを追う樫井と大山。
部屋の前では田丸が譲を説得しようと試みる。隙を突いて稲見だけ現場を離れ、上の階に。何を狙っているのでしょうか?
ちなみに番組公式ページの情報によると、
このシーンの打ち合わせとリハーサルは日が落ちる前のまだ明るいうちにスタートしたそう。
撮影日は12月中旬だったようですね。
驚いた隙に譲を確保する田丸。西島秀俊さんのアクションは形がしっかりしていて型を見ているようでとても良いですね。
職務上なかなか簡単には撃ち返せない為、手こずる捜査員達。吉永も合流するが結局取り逃がしてしまう。
共犯2人の身元と譲の取り調べ
共犯2人の身元が藤崎正一、誠二という兄弟である事が分かる。
少年院で護と出会い、父親は5年前に母親は3年前に亡くなっている事が判明。
調べるうちに5年前に起きた利益供与事件で、当時の与党政調会長・黒須議員が疑われ、起訴される寸前で、秘書が自殺。結局うやむやになり事件は闇の中に。
その自殺した秘書が藤崎兄弟の父親だった。恨みを晴らす為に維新軍に加担していたのだった。
では何故、浜尾議員が殺害されたのか?
そのつながりについて大山が個人的に事件の事を調べていたデータから、実際に利益を手にしていたと思われる議員の名前が挙がる。
殺された浜野、政界から身を引いている黒須、野党幹事長の有賀の3人だ。
そして取調べのスペシャリストである吉永が譲と心理的な駆け引きをしながら、次の標的が黒須だと判明する。
ちなみにこのシーンについてドラマ公式ツイッターアカウントではこんなツイートが
「取り調べのコツは⁉」
田中哲司さんいわく
「①話は脈拍チェック。
③話は瞳孔。
じっと目をつぶらないようにしたんです」#ドラマCRISIS— 火9 小栗×西島 #ドラマCRISIS (@crisis_ktv) 2017年4月26日
ちなみに第一話の脈拍チェックはこのシーン。冒頭の新幹線内で登場。
遊園地のシーン
標的となっている黒須は孫と遊園地へ。2人を尾行する藤崎兄弟。
黒須が一人になったタイミングを狙う藤崎兄弟。
まさに凶行に及ぶ瞬間、間一髪、稲見が間に合い黒須を保護。
この時、抗う2人に対して稲見はビンタを食らわせるのですが、公式ツイッターではこんな説明が
「③話のこだわりの演出は⁉」
白木監督
「今回は攻撃ではなく防御の回。
維新軍の2人を平手打ちすることにも、
稲見のやさしさや、思いを表してます」#ドラマCRISIS— 火9 小栗×西島 #ドラマCRISIS (@crisis_ktv) 2017年4月26日
田丸も駆けつけ2対2に。
分が悪いとみて逃走する藤崎兄弟。
この遊園地シーンは番組公式ページの情報によると11月下旬の撮影だったようですね。季節的には秋だったため、園内の落ち葉を徹底的に片付ける作業をスタッフさんが行っていたようです。
そして衝撃のラストシーン
行き止まりに追い詰められた藤崎兄弟は銃を取り出す。すかさず稲見と田丸も銃を構える。
一触即発の状態に。
ちなみに銃を取り出すときは銃口が銃を持っていないほうの手を向かないように、体に沿わせるのがベストと言われています。田丸のように左手を体の近くに持っていく方法がいいでしょうね。
稲見「頼む。俺に撃たせないでくれ。生きてさえいればいずれまたチャンスがくるぞ。ここで無駄死にするな。」静かな口調であくまで優しく諭す稲見。
正一(堀家一希)「この国の大人は、都合の悪いものを見ないし聞こうとしない。深く考えようともしない。だから。俺たちが銃をとって立ち上がらないといけないんだ!」涙を浮かべながら必死の形相で主張します。
テレビドガッチのインタビュー記事によると
このシーンでは正一役を演じた堀家一希さんがなかなか涙を流せずNGに。そこで小栗旬さんが「集中するのにビンタしてあげようか?」と語りかけ、ビンタしてもらっていたそうです。2人だけの会話だったため、スタッフさんは突然のビンタにざわついていたみたいですけどね。
劇中でもビンタを食らって、オフシーンでもビンタを食らっていたんですね。
そして樫井と大山も合流。実は真っ直ぐ腕を突き出している樫井のフォームが拳銃を構えるときの一番正しいフォームとも言われています。でも半身に構えた方が雰囲気出るんですよね。
稲見「銃を下ろせっ!!」強く言い放ちます。叱責するような口調です。
誠二「兄ちゃん。」
正一「ごめんな。誠二。」
突然流れていたBGMが止まり、「この国の未来のために!」と同時に叫びながらお互いに銃口を向ける2人。
ちなみに最後のシーンのセリフは白木監督、金城さんとお気に入りだそうです。
「気に入っているセリフは⁉」
金城さん「俺たちに勝ち目はあるのか」
白木監督「銃をおろせっ」#ドラマCRISIS #みなさんの好きなセリフもお待ちしてます
— 火9 小栗×西島 #ドラマCRISIS (@crisis_ktv) 2017年4月26日
特捜班の使用している拳銃は?
最後に特捜班の使用していた拳銃についてですが、「H&K USP」ですね。
H&Kがメーカー名(Heckler und Koch=英語読み:ヘッケラーアンドコック、ドイツ語読み:ヘックラー ウント コッホ)。USPはuniversal self-loading pistolの略語です。意味は汎用自動拳銃。
特捜班が使用している拳銃について「P8」と紹介しているサイトもありますが、これは細かく言うと間違いです。
この拳銃がドイツ軍に正式採用された際に付けられた名前が「P8」ですのでちょっと認識が違いますね。まあネーミングが違うだけで同じものですけど。
現実にこちらの拳銃はSATで使用している映像があるようですので、日本でも採用されているのかもしれません。さらには海外サイトの情報では陸上自衛隊の特殊部隊である特殊作戦群で採用されているという情報もありますね。
どちらも正式に公表されている情報ではありませんが。
ちなみに映像を見るとトリガーガードの大きさやサイズ感からUSPコンパクトではなくUSPだと思われるのですが、これだと少しおかしな話です。
というのもドイツでは私服警官向けにUSPコンパクトが採用されており、こちらはより携帯しやすいサイズになっています。※画像では使用する弾丸が.40S&Wになっています。
角ばった部分に少しアールを加える事で服から取り出す時に引っかからないように配慮されています。あとはトリガーガード(引き金を守るようにつくL字の部分)が小さめになっています。
元々USPは特殊部隊や軍隊などで使用されるときに厚めのグローブをしたままでも引き金に指がかかりやすいようにという目的でトリガーガードがかなり広めに作ってあるという特徴があります。上の画像と比較すると一目瞭然ですね。
ですから、私服で活動する警察官にとって広いトリガーガードは無意味なだけです。特捜班は私服で行動しますのでUSPコンパクトの方がピッタリな気がします。
ただ、そんな現場の事など無視して支給されているという見方も出来ますので何とも言えませんが。
グロック19同様こちらもモデルガン(トイガン)が販売されています。安価なエアーガンでもラインナップされていますね。
東京マルイ No.21 H&K USP HG 18歳以上エアーHOPハンドガン
https://www.amazon.co.jp/dp/B00GO4MN9M/