桐生祥秀の9秒台への挑戦。室伏広治流のトレーニング指導の内容について。
夢の9秒台への期待が高まる桐生祥秀選手ですが、2016年11月からアテネ五輪男子ハンマー投げ金メダリストの室伏広治氏から指導を仰ぎ、様々なトレーニングを通して強化を図っているようですね。
そのトレーニング内容についてTBS系のスポーツ番組である「S☆1」で紹介されておりましたので画像を交えながらご紹介します。
スポンサーリンクレジェンドとの極秘トレーニング
レジェンドとはもちろんアテネ五輪男子ハンマー投げ金メダリストの室伏広治氏の事ですね。
室伏広治氏はスポーツにおける体のメカニズムを研究する「学者」としての顔を持つアスリートですのでそのトレーニング内容は独特です。
特に普段の筋トレでは鍛えにくい「細かい筋肉」を強化する事を目的として桐生祥秀選手にトレーニング指導を行っているようです。
2016年11月から週一のペースで約2時間に渡ってみっちりとトレーニングを行っていると伝えられていますね。
映像では2種類のチューブを使って(一つ目は膝にごく近い太もも部、二つ目は画像のとおり、バンザイした姿勢で大きく張った状態)そして体を捻り、ゆっくりと一歩一歩回転するトレーニングが。体の捻りは回転する方向を向いているようですね。
室伏広治氏が側にいないときも自主的にこちらのトレーニングを行っている様子が映っています。
次にキックバックの運動ですが、蹴り上げながら外に股関節を外に開くような動き。
フォームローラーを下背部に置いてゆっくりと交互に腕を上げ下げしています。
足の側面を使ってジャンプ?
両足の足裏をぴったり付けた状態で足の側面を使って立ち上がり、しかもジャンプする室伏広治氏の姿。
同じ動きを桐生祥秀選手がチャレンジしますが、腕を支えてもらった状態にもかかわらず、立ち上がる事すら出来ません。思わずうめき声が漏れる桐生祥秀選手。
ゴムチューブで足の細かい筋肉を強化
足にゴムチューブを付けて外に開くというトレーニングなのですが、
独特なのが足裏が外を向くような動きをしている点。足の開き幅も室伏広治氏と桐生祥秀選手では大きな差がありますね。
室伏広治氏は笑顔で行っているのですが、桐生祥秀選手はかなりキツイようで上手く足裏を外に向けられません。思わず弱気な言葉が漏れます。
「外にグッと張らなきゃ」とダメ出しされています。苦笑いの桐生祥秀選手。
チューブを使った開脚トレーニングはよく見るものですが、足裏の向く方向も意識するというのはあまり見たことがありません。
室伏広治氏が語る「細かい筋肉」とは?
室伏広治氏いわく、足首から先の「足自体」にも細かい骨がたくさんあり、骨一本一本が動くように鍛えないと駄目だとの事。
足首から先をただ単なる「足」として捉えるのではなく、細かな筋肉が集まったものが足なんだという認識に改めるべきだそうです。
その証拠として、足の細かい筋肉をしっかり鍛えられていない場合は足が「硬い」そうです。
画像のように足を横に捻るような動きがスムーズに出来ていない場合は不十分だそうです。
細かな筋肉と骨の可動域を広げてスムーズに動かせるようになるのが理想のよう。
桐生祥秀選手の足をぐりぐりとこねくる室伏広治氏。桐生祥秀選手は痛がっているようです(笑)
比較として桐生祥秀選手が室伏広治さんの足をグニャグニャと捻ると、非常に柔らかい様子。
スタジオでVTRを見ている解説の朝原宣治さんも感心した様子で興味深そうに眺めていらっしゃいましたね。
カヌーの練習器具でトレーニング
片膝をついた付いた状態でオールを片側だけ漕ぐような動きでトレーニングしています。
必死にトレーニングをこなしている桐生祥秀選手ですが、叫び声を上げながら苦悶の表情を浮かべています。
使用しているのは恐らくこちらのマシンでしょうか。KayakPro SpeedStroke Gym C1N
動画のマーク・オールダーショー選手はカナダ出身のカヌースプリント選手。ロンドン五輪、世界選手権の銅メダリストです。
流石に本職の選手は違いますね。体のブレもなく黙々とこなしています。特にパドルを水に入水させる瞬間の上半身のパワフルな動き。競技中の映像ではよりダイナミックな動きになっていますね。
室伏流トレーニングの成果
室伏広治流トレーニングを続けておよそ半年が経っていますが、体重で2kgアップしているようで、ゴツゴツとした体つきに。海外の一流スプリンター達も筋肉ががっつりついてゴツゴツとしていますよね。
このようにして室伏広治氏の指導を受けながらトレーニングに励む桐生祥秀選手ですが、9秒台への挑戦はまだまだ続きますね。
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