平昌オリンピック開会式で話題、上半身裸のトンガ選手。ただの目立ちたがり屋じゃなかった
いよいよ開幕した冬季オリンピックの平昌(ピョンチャン)大会。開会式では国や地域の選手団の入場行進が行われるのが恒例となっていますが、話題をさらったのは上半身裸にココナッツオイルを塗ってテカテカになった選手の存在。
それが2016年リオオリンピックでも同じ姿で入場行進を行ったことで大きな話題を呼んだトンガ代表、ピタ・タウファトファ選手。
派手なパフォーマンスを行った、ただの目立ちたがり屋かと思いきや、実は熱い思いを持った人物なんです。
スポンサーリンク2018年平昌オリンピック開会式
開会式を前にしたコメントでは「ここは寒いから以前のような衣装を着るつもりはないよ。」と言っていたようですが、見事に期待に応えてくれましたね。この時の会場の気温は-1℃か-2℃ぐらいだったと言われていますね。
日本のオリンピック公式サイト「gorin.jp」にアップされている動画は以下のリンクから。
トンガの旗手、極寒の中まさかの上裸で入場 – gorin.jp
2016年リオオリンピックの映像
以下の動画はYoutubeオリンピック公式チャンネルから開会式の映像です。2:50:10ごろからトンガ代表の入場シーン。表示がブロックされますので「Youtubeで見る」でご視聴ください。
またはこちらの動画から。
スポンサーリンクあまりに話題になってしまった為に急きょ、閉会式のステージでもその恰好で登場することに。センターには日本の伊調馨選手の姿も。手をつなぐシーンもありますね。以下の動画1:08:03ごろから。表示がブロックされますので「Youtubeで見る」でご視聴ください。
開会式と閉会式で違う衣装にチェンジしてますね。
夏季から冬季オリンピック?
どうしてもひっかかるのが、夏季オリンピックであるリオ大会に出場したはずなのにどうしてまた冬季オリンピックに?という点。
リオオリンピックにはテコンドーの選手として出場していたんですが、その直後に平昌オリンピック出場の為にノルディックスキー距離クロスカントリースキーに挑戦。その様子はYoutubeのオリンピック公式チャンネルにも取り上げられています。
基礎の基礎から学ぶタウファトファ選手の姿は以下の動画から。
スポンサーリンクトンガでは気温が零下になることはまずないそうですが、-5℃のドイツのスキー場でトレーニング。世界選手権を4週間後に控えるタイミングで3日しかトレーニング期間が取れないムチャ設定。なんとなく「世界の果てまでイッテQ!」のお祭り男、宮川大輔と同じ空気を感じます。
スキー場で上半身裸でダンスを披露する場面も。実は寒い所で上半身裸に慣れてるのかも?
「言葉ではなく、自分自身が行動することで示したい。」と語るタウファトファ選手。
支援を呼びかける熱いメッセージ
冬季オリンピックへのトンガの参加はこれまで一度だけ。冬季オリンピックへの挑戦には資金面で大きな困難があるため、寄付や支援を呼びかけるメッセージが彼自身の口から発信されています。ここでは語られていませんが、アイスランドへの予選参加のための飛行機チケットは片道分しか購入できず、帰りの分は兄弟からお金を借りて工面したという苦労もあったそうです。
“The Impossible became Possible!(不可能は可能に)”と力強く語るタウファトファ選手。
また、平昌オリンピックへの出場を決めた際には「次は東京オリンピックへも挑戦したい」と冬を1回挟んでのオリンピック3大会連続出場の新たな夢も語っていたようですね。
「オリンピックは、参加することにこそ意義がある」の言葉を実際に体現している選手だと思いませんか?