フィギュア長洲未来の太ももにあったUSAマークについて詳細。日本でも購入可能?
平昌オリンピック、フィギュア団体女子フリーにアメリカ代表として出場した長洲未来選手がトリプルアクセルを決める活躍でアメリカ代表の銅メダル獲得に貢献しましたが、視聴者は彼女の太ももにも興味津々。
競技中にちらりと見える彼女の太ももにはハッキリと「USA」の文字がありましたが、その詳細についてご紹介します。
また、スキーやスノボなどのウィンタースポーツをされる方などで顔が寒いとお悩みの方の対策法という一面もあったりするのでご参考までに。
スポンサーリンク「USA」の正体
アメリカのワシントン・ポストによると、このUSAマークは伸縮性の高いテーピングであるキネシオロジーテープ(略してキネシオテープとも)だとのこと。
長洲未来選手は特に大きな負傷をしていたりということは無いそうですが、あくまで筋肉をサポートする目的で貼られていたようですね。
そのテープの正体が「KT Tape」というもので、アメリカ選手団に提供されているものにはしっかりとUSAの文字が刻まれています。
オリンピックアメリカ代表チームの公式スポンサーであり、ばっちりライセンスを受けていますね。
今年に入って2度目の注目
KT Tapeが注目を浴びるのは今回が初というわけではなく、プロフットボールNFLのペイトリオッツでQBを務めるスーパースター、トム・ブレイディ選手が2018年1月、AFC決勝で痛めていたボールを投げる右手を保護する目的で貼られた事で話題になったことがあるんですね。
この時はアメリカ代表チームに提供するわけではないので、ただの黒いテープでした。
アメリカンフットボール界を代表する選手のトム・ブレイディ選手が「謎の黒いテープを着けている!?あれは一体なんだ?」という事で世間から大きな注目を浴びたんですよね。
また、夏季オリンピックにおいても2016年のリオ大会のビーチバレー選手が使用していたという記録も残っています。
この種のテーピングは1970年代頃から盛んに使われ始めたスポーツ用具なので今更そんなに騒ぐものでもないんですけどね。
スポンサーリンクタイガー・ウッズも使用
2018年8月にはゴルフのタイガー・ウッズが首にKT Tapeを貼った状態で全英オープンの初日に登場してプレーを行った事でゴルフファンの間で話題に。思いっきりKTのロゴが見える状態。
おそらく寝違えの症状だと思われますが、朝起きた際に首に痛みを感じたというタイガー・ウッズ。
寝違えの痛みがゴルフスイングに多少影響があったということで、急きょKT Tapeを首に縦に2枚貼って応急処置をしたそうです。
プレーを終えた後にインタビューでタイガー・ウッズ自身が語った内容によると、
「ここ数年は、こういったサポーターやバンデージなどを着けてトーナメントを戦うのはコレが初めてではないし、今回はたまたま外に見えてしまっていただけ。」
とコメント。
ゴルフ中継の解説を担当したニック・ファルドはこれに関して「タイガー・ウッズがKT Tapeをこんなに見えやすい位置に貼っているのを初めて見た。」とその感想を述べています。
KT Tapeを貼り付けた事で症状は多少良くなったとタイガー・ウッズは語っているので寝違えの場合にもなかなか即効性があるみたいですね。
テニス選手ももちろん使用
ほぼ全てのスポーツで使用されていると言っても過言ではないKT Tapeのようなキネシオテープですがテニスの世界ももちろんで、2019年モンテカルロ・マスターズの準決勝であのクレーキングことラファエル・ナダルから勝利を挙げて続けて決勝でも勝利を挙げて自身初のマスターズ1000大会優勝を果たしたイタリアのファビオ・フォニーニもコンディショニングの為にKT Tapeを使用。
決勝の舞台では右足のふくらはぎ部分に3つ股にする形で貼り付けていました。
アップの画像で見るとこんな感じですね。しっかりとKTのロゴが入っています。
試合中の治療の間に貼り付けたわけでは無く事前に貼り付けた状態でこの試合に臨んでいましたね。
平昌オリンピックで意外な使われ方
ここまでは筋肉をサポートするというKT Tapeの“真っ当な”使い方を見て来ましたがここからは変わり種。
アルペンスキーのアメリカ代表であるテッド・リゲティ選手は風の当たる顔部分にテープを貼って、少しでも保温になればと厳しい寒さと戦っているようですね。青鼻のピエロのようなかなり目につくスタイルですよね。
かなり粘着性の高いテープになっていますので剥がす時も苦労しているように見えます。
実際に高速で雪面を滑り降りる際には体感温度が-20℃近くにもなるそうで、アルペンスキー女子のミカエラ・シフリン選手も同様に貼ってます。
この他にもスロバキアやチェコの選手たちが頬の部分に同様のテープを貼り、さらにワセリンをつかって防寒対策をとっているとの事。
日本人選手ではバイアスロン日本代表として平昌オリンピックに出場した古谷沙理が頬の部分に蛍光色のテープを貼っているのが確認されています。
このような使い方でどれほどの保温効果があるのかについてですが、実際はあくまで「気休め」程度だそうで、社内でもリサーチが行われた結果、効果は不明という結論だったそうです。
コチラがそんなデータを物語る記事(英語ページが開きます)。
Even for the Winter Olympics, it’s really cold in the mountains of Pyeongchang – National Post
スポンサーリンクその他にも
その他の例としては2018年12月に世界初、単独無支援での南極大陸横断に成功したアメリカ人冒険家のColin O’Brady(コリン・オブラディー)さんも上記のアルペンスキー選手たちと同様に鼻の周辺や頬の部分にKT Tapeを貼って防寒として使っていたみたいですね。
こちらがインスタグラムの画像。
スキーやスノボなどのウィンタースポーツをされる方などで顔がどうしても寒いとお悩みの方がいらっしゃったら、こんな対策方法も一応あるというのは参考になるのかなと思います。
ただし、メーカーで測定した保温効果はあくまで「?」との事ですが。
日本でも購入可能?
長洲未来選手の活躍のおかげで今年に入って2度目の注目を浴びることになったKT Tapeですが、USAマークではないものの、同様の製品が日本でも販売されていますので興味のある方はチェックしてみてはいかがでしょう。
https://www.amazon.co.jp/dp/B00AB9T3TY/
ちなみにトム・ブレイディ選手が貼っていたのはより粘着力の強い「エクストリーム」のほうだと言われているようですね。
https://www.amazon.co.jp/dp/B01CH32VS6/