第2回 NHK「沼にハマってきいてみた」ってどんな番組?乃木坂46伊藤かりんがピクサー本社に潜入
NHK「沼にハマってきいてみた」の第2回が18年7月24日に放送。ゲストに自称「芸能界イチのマニア」という乃木坂46伊藤かりんさんを迎えて「ピクサーの沼」がテーマです。
ピクサーと言えば「トイストーリー」や「モンスターズインク」で知られるアニメーション界の大巨人。
というわけでどんな展開になったのか詳しく見ていきましょう。
スポンサーリンク目次
番組概要
NHKの公式ページに掲載されている番組説明については以下のような紹介文となっていますね。
大好きでドハマりしてしまった趣味のことを、ネットの世界では「沼」と呼ぶ。これは、アイドル・スポーツ・音楽など「ある沼にハマった」若者たちが主人公の番組。それぞれの沼には、どんな哲学や魅力があるのか?多種多様な青春を謳歌する10代の世界を深掘りする。MCを務めるのは、“岡山の奇跡”の愛称で、今人気急上昇中の女優・桜井日奈子さんと、お笑い芸人・サバンナの高橋茂雄さん。若者のディープな世界にふたりがどう切り込んでいくのか?
出演者
- 【司会】高橋茂雄、桜井日奈子、安部みちこ
- 【ゲスト】トレンディエンジェル 斉藤司
- 【出演】乃木坂46 伊藤かりん
- 【語り】小野寺一歩
第2回放送 番組概要
2018年7月24日 NHK Eテレ 18:55~19:25
沼にハマってきいてみた▽乃木坂46が潜入!夢のアニメーションスタジオ・ピクサー
「トイストーリー」「モンスターズインク」、ピクサー・アニメーションの魅力に迫る。乃木坂46伊藤かりんが本社スタジオに潜入!お宝満載アーカイブス倉庫を日本初公開!
10代がハマった世界を掘り下げる特集番組。テーマは「トイストーリー」「モンスターズインク」で知られる「ピクサー」作品。
自称「芸能界イチのマニア」乃木坂46伊藤かりんが米国のピクサー本社に潜入し、創作の秘密に迫る。最新作「インクレディブル・ファミリー」の制作現場や日本人クリエーターに直撃取材。
桜井日奈子・サバンナ高橋も大興奮!お宝満載のアーカイブス内部を日本初公開。あの人気キャラクター誕生秘話も!
スポンサーリンクオープニング
番組冒頭では映画「トイ・ストーリー」、「モンスターズ・インク」、「ファインディング・ニモ」、「ウォーリー」などについて短く紹介。
これらは全てピクサー社が手掛けた作品ですよね。
そして最後は最新作の「インクレディブル・ファミリー」。
アニメーション映画史上、全米で歴代1位となる興行収入を記録中。
ピクサーにハマった人たちということで番組ではサンフランシスコでも取材を敢行していますね。
当然、日本でもハマったさん達は続出。
そして芸能界にもピクサー作品にハマってしまったというアイドルがいるようで、
既に紹介していますが、乃木坂46のメンバーの伊藤かりんさんがその人。
アイドル界イチ、いや芸能界イチのピクサーマニアと自称する伊藤さん。
インタビューでそのピクサー愛について熱く語る伊藤さんですが、そこで手渡されたのはサンフランシスコ行きの航空券。
スタジオでVTRを見守る桜井さんは思わず「ええ!ええ!行きたかったぁ!」と本音がポロリ。
伊藤さんがピクサー本社に潜入した映像がチラッと映るとゲストのトレンディエンジェル斉藤さんも「うらやましい!」とテンションアップ。
当然ながらピクサー本社へ入るなんてことはピクサーファンからすると夢の世界ですよね。
そんなピクサーファンの聖地でハマる秘密を探索する伊藤さん。
さらにお宝満載のアーカイブ倉庫にまで。日本初公開の映像も。
そしてハマったさん達にとっては神とも言える存在の日本人クリエーターも登場。
ここで初のオープニングムービー。
探検家というかサファリルックのサバンナ高橋さんと桜井日奈子さんが森を探検しているムービー。
2人はネッカチーフをしているのでボーイスカウト風とも言えますね。同じくNHKで爆笑問題をMCに放送されている「探検バクモン」っぽい雰囲気ですね。
まだ沼として特集されていないもののムービー内では「昆虫沼」「家電沼」「ネイル沼」「ゲーム沼」「ダンス沼」「ラーメン沼」なども表示されていますね。今後特集される機会があるんでしょうか?
ムービー終わりには、まずピクサーの作品についておさらい。
今回はLIVEの文字がついていませんので初回放送のように生放送ではありませんね。ちょっと残念。
さて、ピクサーの歴史についてですが1995年にアメリカで公開された「トイ・ストーリー」が世界初の長編フルCGアニメーション映画として世に出たのがスタート。
トイ・ストーリーシリーズが大好きと言う桜井さん。斉藤さんもピクサー作品はほとんど観ているそう。
今回スタジオに登場したハマったさんたちは、
あいばさん、たけむらさん、たかはしさん、ねもとくんの4名。
CG制作について勉強中の人たちがほとんどですが、あいばさんは家族がピクサーファンと言う高校生のハマったさん。
ねもとくんは乃木坂Tシャツを着ていますが、推しメンは齋藤飛鳥さんだそう。
ちなみに伊藤かりんさんがピクサー大好きという証拠があるそうですが、それは部屋に飾られたピクサー作品のフィギュアたち。テレビボードの周りに満載。
キャラクター同士の関係性までしっかり意識してディスプレーしてあるというこだわりよう。
そんな伊藤さんがピクサー本社に潜入したということですが、
やっぱり桜井さんは「行きたかった・・・」と凹み中。
落ち込み中の桜井さんですがVTR振りをお願いされると、
「無限のかなたへ~さあ行くぞ!!」と人が変わったようにシャウトw
こんなVTR振りのセリフが決まっているんですね。初回放送とはかなりテイストが異なっています。
スポンサーリンクピクサー本社
VTRが始まると、本社に向かう車内で「グッズが見たい」とニヤニヤが止まらない様子の伊藤さん。
さらにピクサーで働いている方と少しでも触れ合いたいとのこと。
東京ドーム約2個分という敷地に建つのがピクサー・アニメーション・スタジオ。
入ってすぐに伊藤さんが発見したのはピクサーのシンボルでもある電気スタンド(ルクソーJr.)とボールのオブジェ。
ボールは伊藤さんの身長よりもやや低いぐらいの大きさ。電気スタンド(ルクソーJr.)ははるかに大きいです。
ここで入場パスを受け取る伊藤さんですが、パスには名前入り。
案内役はピクサーでデザイナーとして働いているロナ・リウさん。
まず訪れたのはピクサーの本部となっている「スティーブ・ジョブズ・ビルディング」
建物名には創設メンバーの一人であるスティーブ・ジョブズの名前がついているんですね。
玄関を入るとインクレディブルファミリーがお出迎え。
その他にもエントランスに「カーズ」や「トイ・ストーリー」のキャラクターたちが。
受付のデスクにも小さなフィギュアがいっぱい。時期ごとに細かく変わっているそう。
スタジオの伊藤さんは「興奮しっぱなしでしたね。」という感想。
階段を上った2階のフロアには「NO PHOTOGRAPHY」の看板。
普段は撮影禁止となっているエリアですが、今回は特別にカメラが入る事を許されたようです。
そこにあったのは「リメンバー・ミー」のカラースクリプト。
桜井「おもしろかった!感動したぁ!」
2018年3月公開でアカデミー賞にも輝いた作品ですよね。
カラースクリプトとは各シーンごとの色彩や照明のイメージを表したイメージカットのことですね。
ここでピクサーのこだわりとして、普段はパソコン内に収まっているこのようなカラースクリプトを大きく目に見える形で展示することで、全スタッフでイメージを共有するという狙いがあるそう。
作品が完成する度にその製作工程を細かく展示されているようで、博物館のようなディスプレーが常に見れるようになっているそう。
キャラクターの設定資料集や立体のクレイモデルも事細かく展示されていて、次の作品作りの参考にすることが出来るんですね。
伊藤さんが気になったのは個室のようなお部屋。そこは次回作のために鋭意作業中ということでシークレットだそう。
レコーディングスタジオ
次に向かったのがレコーディングスタジオ。
「ブルックリン・レコーディング・スタジオ」では「トイ・ストーリー」でウッディを演じたトム・ハンクスも毎回ここで声の収録を行っているそう。
録音スタジオ内を案内してくれるのはレコーディング・エンジニアのヴィンス・カーロさん。これまでのピクサー作品全ての音声収録に携わっているという大ベテラン。
実際にアニメーションに合わせてレコーディングを体験できることになった伊藤さん。
インクレディブル・ファミリーの長男ダッシュくんの声にアフレコ挑戦するようです。
高橋「やりようによっちゃあ本当にあるでぇ?キミ、ホントにいいねーみたいな。」
日本語のセリフを喋る伊藤さんですが、ちょっと棒読みでしょうか?w
それでなくても英語を話す人たちからすると日本語の音はフラットに聞こえるそうなので出来上がりが心配ですが、ヴィンスさんはすぐに伊藤さんの声を編集。
伊藤さんの声を合わせた映像が流れますが、ヴィンスさんからはお褒めの言葉が。
NG無しの一発OKで、練習すればもっと上手くなるとのこと。
ベテランの役者さんであっても何度もとり直しをするそうです。
桜井「ホントにうらやましい!だってこんな経験出来ないじゃないですか絶対。もう汗かいてきちゃった。」
活躍するクリエーターたち
次に向かったのは実際に働いているアニメーターさん達の元へ。
キャラクターの衣装を専門に作るアニメーターさんや、脚本を具体的な絵コンテにするストーリー・ボード・アーティスト。
即興で伊藤さんをインクレディブルファミリー風に生で描くアーティストさん。
このような方々が1作品につき400人ほど参加するのが普通だそう。
そんなクリエーターの中で日本人の方へ直接インタビュー。
原島朋幸さんは最新作でもCGアニメーターとして参加してらっしゃいます。
キャラクターに動きをつけて生命を吹き込む重要なお仕事。
作業前ではキャラクターの衣装もただのグレーな服で、キャラクターの動きもスーッと平行移動していくだけ。
作業後は細かな手足の動きが加味されてより自然に。
作業に当たっては自身の動きをカメラで撮影してその動きを参考にしながらCGに反映していくそうです。
キャラクターに演技をさせる元の動きは自分自身の動きになるわけなので、アニメーターの演技力も大事なんですね。
実は原島さんはピクサーの第一弾「トイ・ストーリー」を観てからCGアニメーションの世界にハマったというハマったさん。
ピクサーの製作工程が細かく記された書籍を購入してずっと眺めていたとのこと。
その後にCGアニメーターを志して単身アメリカ留学。2015年に念願のピクサー入社となったそう。
カーズシリーズの3作目で初めてチームに参加したということで、ハマったさんから遂にキャラクターのCGを担当するまでになったハマったさん界の神ですね。
「ハマったさん神」というスタンプ表示。初回放送ではなかった演出ですね。
スポンサーリンクピクサーにハマりすぎて?
ここでスタジオのハマったさんたちのハマり具合についてのエピソードトーク。
たけむらさんはモノマネを披露するようですが、
「トイ・ストーリー3から、ロッツォを回想するチャックルズのシーン」だそう。
「全然分かんないです。」という高橋さんを尻目に伊藤さんは「うんうん。分かる分かる。」というリアクション。流石ですw
披露されたモノマネに、
伊藤「めちゃめちゃスゴイ!」と絶賛。
トレンディエンジェル斉藤さんも含めて他のハマったさん達も「似てる」という感想。
また、おもちゃを置いた場所が知らない間に変わっていると、「トイ・ストーリーのようにホントに動いたのかも?」と思ってしまうと言うピクサーファンあるあるを披露する場面も。
高橋「お母さんが片付けたんだよ!」
クリエーター同士の交流
ここで再度、ピクサー本社の取材VTRへ。
エフェクト・テクニカル・ディレクターを務めている成田裕明さん。
成田さんは背景に動きをつける特殊効果のスペシャリスト。
クリエーター一人一人が「神」というよりは多くの人が一緒に動くと言うその仕組み自体が「神」だという説明する成田さん。
取り出したのは風だけで動く模型。
これはテオ・ヤンセン(Theo Jansen)のストランドビースト(The strandbeest)のミニチュア版ですね。
こちらがTEDに登壇したテオ・ヤンセン氏の出演動画。ストランドビーストのデモンストレーションを行っています。
高橋「説明オシャレ~!」
さらに監督とプロデューサーにもインタビュー。
ブラッド・バード監督は「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」で初の実写映画のメガホンを取った監督さん。それまではアニメ畑でずっと仕事されてきた有名監督です。
みんなで良い映画を作るためにクリエーター同士が活発に意見をぶつけ合うのを歓迎しているというブラッド・バード監督。
プロデューサーのニコル・パラディス・グリンドルさんは映画作りをチームスポーツに例えて、力を合わせて作品作りに挑むのが重要との事。
そんなクリエーター同士の積極的なコミュニケーションを勧めるためにルクソー・カフェという広いオープンカフェテリアがオフィスの真ん中に設置されているそうで、
いわば社員食堂。
また共有のキッチンスペースも完備されているそうでミルク、フルーツ、シリアルと非常にアメリカっぽい食材が社員なら使い放題だそう。
屋外にはサッカーグラウンドやプールなどの施設もあり、積極的な社員同士の交流が図れるようになっているみたいですね。
スポンサーリンクキャラクターの魅力
ここで監督とプロデューサーのインタビュー映像へ。
独創性あふれるキャラクターたちの存在がピクサーの特徴だそうですが、映画を越えた存在であるというブラッド・バード監督。
そんなキャラクターの秘密が分かる場所に特別に案内してもらった伊藤さん。
そこはアーカイブ倉庫。
日本のテレビカメラに映るのは初だそう。
資料の保存性を高めるために気温20℃、湿度50%の環境で資料を管理しています。
見せてもらったのはトイ・ストーリー初期のアートワークで、バズの顔型を造形した立体模型。
その他にも「Mr. インクレディブル」のボブの表情など。
続いて見せてもらったのは「モンスターズ・インク」の主人公サリー。の様々な初期デザイン。
30体以上制作されたそうです。
続いては「トイ・ストーリー」のバズやウッディの初期デザイン。
スタジオの伊藤さんは「このウッディ・・・ちょっと似てません?」と高橋さん似であることを指摘。
うーん。言われてみれば?
初期のデザインはもっとからくり人形っぽいイメージが強い感じで目も離れ気味ですね。
続いて出てきたのはロッツォの初期デザイン。1991年頃に描かれたものだそうです。
大分イメージが異なるデザインになっていますが、
1983年に放映されていたというテレビコマーシャルの動画を見てみると、
現在のイメージに近いロッツォの姿が。
日本語版のCMもあって、
あれ?こんなCM見たことないけどな?1991年に原案が出来ているのに何で1983年時点でCMがあるの?という方は鋭い。
実はこれらのCMはピクサーがマーケティングの一環として作成した“当時のCM風のフェイクCM”なんですね。
ということで本当のロッツォは1995年公開のトイ・ストーリー第1作に合わせて1991年に原案が作られたのですが、出番がなくお蔵入りしていたものを「トイ・ストーリー3」で遂にデビューさせたわけです。
フェイクCMは「実際にそんなオモチャが売られていたのかも」と映画を見る人々にファンタジー抱かせるのに一役買っているんですね。
そんなピクサーのこだわりは素敵です。
スポンサーリンクピクサーおみやげ
さて、冒頭で「グッズが楽しみ」と言っていたコレクターの伊藤さんですが、
自分におみやげをたくさん買って来たそうで、
ポスター、Tシャツ、帽子などなどピクサー社でしか売っていない限定グッズの数々。日本はおろか、アメリカ国内でも貴重です。
帽子を被ろうとする斉藤さんに全力拒否の伊藤さんw
高橋「直撃感あるから。笑」
とくにMCへのおみやげや視聴者プレゼントなどはナシでしょうか?
現地のハマったさん達
サンフランシスコ取材の最後はアカデミー・オブ・アート大学へ。
現地のハマったさん達へのインタビューですね。
世界各国から留学生が集まっているそうですが、年齢はみんなバラバラ。
30歳の生徒もいる中、年齢を聞いてみると「永遠の17歳」という答え。
自分のコレクションを自慢する伊藤さんですが、ピクサー作品の話題であれば国を越えてすぐに交流が出来ますよね。
アジアの留学生に生活ぶりについてインタビューしてみると、
ワンルームの家賃は20万円と高額。サンフランシスコはアメリカでも一番物価の高い街の一つなので仲間と一緒にルームシェアをしているそう。
夢はもちろんピクサーへの入社。人枠に数千人が応募すると言う狭き門。
続いては、伊藤さんがどうしても会いたかったという日本人のクリエーターさんの元へ。
堤大介さんはアートディレクターとして色彩・照明を担当しており、前述のカラースクリプトを描いているのがこの役職。
そんな堤さんはピクサーの姿勢として、利益がどれだけ上がるかよりもまず、お客さんの心をどれだけ打てるかに重きを置いた出発点で作品作りがなされる点に驚いたそう。
そんな堤さんは7年間のピクサーでの経験を経て2014年に退社。その後は独立してスタジオ:トンコハウス(Tonko House)を立ち上げて新たな作品作りに挑んでいます。
こちらがそんな作品「ダム・キーパー」の予告動画。
この短編映画はアカデミー賞にノミネートされたのですが、その時のインタビュー動画がコチラ。
好きなこと学ぶには苦が無く、好きなことをやることが重要という堤さん。大事なのはとにかく続ける事だそう。
ハマるなら沼にハマり続けるのもアリということでしょうね。
ということで次回の予告。
7月30日の特集は「チョコミント沼」18:55からスタートです。
韓国にあるチョコミントの聖地も紹介予定とのことです。
【「沼にハマってきいてみた」に関する全記事はこちらのリンクから】