第1話「コード・ブルー -もう一つの日常-」スピンオフドラマを完全ガイド
劇場版「コード・ブルー」の公開を目前に控えて、病院内の日常を描いたスピンオフドラマ「コード・ブルー もう一つの日常」が5夜連続で放送。10分ほどの短編集となっていますがフェローたちの日常の姿が垣間見えてファンなら必見の内容となっていますね。
第1話は名取と灰谷に焦点を当てた物語ですが、それを見守る橘のセリフにも注目です。
というわけでどんなストーリーなのか、あらすじというかその全編について詳しく見ていきましょう。
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フジテレビの公式ページに掲載されている番組説明については以下のような紹介文となっていますね。
彼らが過ごす毎日には感動が溢れている。災害現場だけではない。これは病院内の日常を描いたもう一つの物語。
3rd Seasonでは地下鉄トンネル崩落事故など数々の壮絶な救命救急の現場で経験を積んできた救命救急フェローの名取颯馬(有岡大貴)、灰谷俊平(成田凌)、横峯あかり(新木優子)、そしてフライトナースの雪村双葉(馬場ふみか)。このスピンオフドラマではそんな彼らに焦点をあてた救命救急の日常を5夜連続5エピソードで描きます。
出演者
- 名取颯馬(有岡大貴)
- 灰谷俊平(成田凌)
- 横峯あかり(新木優子)
- 雪村双葉(馬場ふみか)
- 橘啓輔(椎名桔平)
- 少年・晃太(潤浩)
- 父親(高橋洋)
治療方針を巡って・・・
スマホをイジる名取は横峯に向かって、
名取「なあ知ってる?30年後、医者の仕事の半分以上が人工知能に置き換わるんだってさ。」
横峯「うっそ。」
「だって載ってるじゃん。」と言いながらスマホを見せる名取。
スマホを受け取って驚いた様子の横峯。
横峯「へ~。まあ私は大丈夫か。」
名取「いや。お前よりずっと役に立ちそうだって。」
横峯「ちょっと~。」
その場を離れた名取の目に飛び込んできたのは、灰谷と男性が何かを言い合っている様子。
父親「間違ってません?」
灰谷「いや・・・そんなハズは・・・。」「右の腎臓周囲に尿の漏れが見られます。この場合は・・・手術の適用がありまして・・・。」
父親「そりゃ適用はあるんでしょうけど。ネットで調べたら基本は保存的治療でって。」
懐からスマホを取り出して灰谷に見せる男性。どうやら男性の息子の治療方針について意見があるようだ。
父親「手術しないで治せるならそっちの方が早く退院できるじゃないですか?」
灰谷「そうです・・・確かに・・・経過を見ていくという時もあります。しかし晃太くんの場合、腎臓の損傷も激しいので手術をした方が早く良くなるという判断なんです。」
父親「その判断が間違ってたら。痛い思いをするのは晃太なんですけどねぇ。」その時は責任を取ってもらえるんでしょうね?というニュアンスで強い口調で話す父親。
灰谷「分かりました。もう一度検討します。」
父親に言いくるめられる形で強く主張できない灰谷。
そんな様子を隣で見ていた名取は苦々しい気持ちをかみ殺している様子だ。
スポンサーリンク灰谷と名取
「腎損傷の治療とその有効性」というタイトルのネット記事を調べる灰谷。
あの父親が見せてきたネット記事をチェックしているようだ。
そこへ名取がやってきて「お前さぁ。まさか真に受けてんの?」と言いながら灰谷が覗いているパソコンの画面をパタンと閉じる。
名取「あのネット信者の親に言われた事。保存的治療の方がいいんじゃないかってやつ。」
灰谷「確かに手術しないにこしたことはないから。」
晃太くんを診察した結果、手術したほうがいいという結論だった事、加えて他の医師の立会いのカンファレンスでの意見も踏まえての結論だったと説得する名取。
それでも「一応確認してみないと。もしかしたら僕たちが間違えてるかもしれないから」と心配性な性格の灰谷は引き下がらない。
灰谷「ごめん・・・」
呆れた様子の名取。
急変
ナースの雪村が晃太くんの病状悪化を伝えに駆け込んでくる。ショック状態で急を要する病状のようだ。
触診をした名取は筋性防御を感じ、その事から腹腔内に出血が広がってきている恐れを察知する灰谷と名取。
名取「すぐに手術しよう。多分お前が見立てた通りだ。」
灰谷「でも・・・」
名取「どうした?」
灰谷「やっぱり腎臓残せるなら動脈塞栓で止血した方がいいんじゃないかな?エコーください。」
なかなか手術に踏み切らない様子の灰谷に業を煮やした名取は、
名取「灰谷。俺たちは医学部で6年、研修医で3年、実際に患者を相手に学んできた。読んできた医学書の数だって100冊じゃきかないだろ?誰が書いたか分からないようなネットの情報なんかほっとけ!晃太くんの体を誰よりも分かってるのは、お前だろ?」
しばらく逡巡した様子の灰谷だったが、
灰谷「分かった。手術室準備して。」
名取「挿管してから運ぶぞ。」
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HCUで病状が落ち着いた様子の晃太くん。手術は無事成功したようだ。
そこへ父親が心配した様子で駆け込んでくる。
灰谷「腎臓を一部切除しましたが安定しています。」
父親「腎臓・・・切除?」
灰谷「はい。」
父親「保存的治療じゃダメだったんですか?」
灰谷「あの・・・」
成長したあとに何か問題が起きないかと心配する父親ですが、その可能性もゼロではないという説明の灰谷。
父親「やっぱり正しかったんだ。調べてそうだと思ったんだよ。だから手術はしない方がいいって!」
見かねた名取が横から口を挟む。
名取「そんなに言うなら、そのスマホに診てもらえれば良かったんじゃないですか?ネットに書いてある通り保存的治療をしてたら、晃太くんは今頃何本もチューブや機械を繋がれて死線をさまよってます。」
灰谷「名取先生。あの・・・」
止めようとする灰谷に構わず続ける名取。
名取「いいですか?これだけは覚えておいてください。今回晃太くんを救ったのはそのスマホじゃない。この灰谷先生です。」
そう強い口調で言い放ってその場を立ち去る名取。
そんな様子をHCUの外から見ている橘。
父親は何も言えなくなってその場を去っていく。
橘と名取
スマホをイジる名取に、
橘「名取。父親に謝って来い。」
名取「はぁ?」
橘「あの言い方はない。」
灰谷は2人の様子を見て部屋に入るのをそっとためらう。
橘「親っていうのはなぁ、ちょっとした変化を見逃したことで自分の子どもの人生に取り返しのつかないことをしてしまったんじゃないかっていつも不安になるんだ。」
「子どもの呼吸が少し浅くなった。おしっこの回数が少なくなった。自分の事以上に悩む。そんな時にネットで調べて、若い医者を疑いたくなるのは自然なことだ。」
「お前はまだ親の不安を知らない。例え正しいことでも、それを知らないお前が親を責めるべきじゃない!」
一点を見つめて考え込む名取。納得はいっていない様子だ。
橘「だが。同僚の為に熱くなることは悪くない。ふふっふ。いやぁ~変わったよ。ホントに。緋山に影響され過ぎたんじゃないか?ん?」
名取の肩をポンと叩いて去っていく橘。
大きく息を吐く名取。
スポンサーリンク名取が向かったのは?
そんな名取の様子を見て、前の席に座る灰谷。
名取「なんだよ?」
灰谷「えっ?・・・あっあの・・・人の事言えないよね?」
名取「何が?」
逃げるように去ろうとする名取を追いかける灰谷。
灰谷「普段やたらと検索するから名取先生も。」
その指摘にチッと舌打ちしつつも、
名取「あっ。なあ知ってる?30年後、医者の仕事の半分以上が人工知能に置き換わるんだってさ。ほら。」
スマホを受け取った灰谷は、「ホントだ。」と一言。
横峯とは全く違うリアクションだ。
名取「だから、信じてんじゃねーよ。ネットなんか。」
そう言い残して去る名取。
灰谷「どこ行くの?」
背中を向けたまま、
名取「言わせんなよ。」
そう呟いて歩いていく名取だった。
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