第47回 NHK「チコちゃんに叱られる!」あくびが出るのはなぜ?タコスミを食べない理由?ヨーロッパのお茶の起源は日本?
19年4月26日放送の第47回 NHK「チコちゃんに叱られる!」は共にゲスト初登場となる増田惠子さん&出川哲朗さんを迎えてあくびが出るのはなぜ?タコスミを食べない意外な理由、世界で2番目に高い山であるK2の過酷さや紅茶の謎などを紹介。そして久しぶりに岡村さんがチコった!?また、仏教界のチコちゃんこと千葉公慈さんが意外な登場の仕方!?
ということで、19年4月26日に放送された第47回 NHK「チコちゃんに叱られる!」の様子をまとめてご紹介します。
世界で2番目に高い山であるK2の段では途中からNHK「逆転人生」を観ているような錯覚にw
スポンサーリンク目次
出演者
【メインMC】チコちゃん(声:木村祐一)
【アシスタント】塚原愛(NHKアナウンサー)
【ナレーション】森田美由紀(NHKアナウンサー)
【レギュラー】ナインティナイン 岡村隆史
【ゲスト】増田惠子、出川哲朗
【VTR】千葉公慈、荒井D
チコちゃんの疑問その1
なぜ眠くなるとあくびが出る?
まずは「スーパーアイドル ピンク・レディー」という呼び名で増田惠子さんを紹介するチコちゃん。
サーモンピンクの衣装を着た増田さんはチコちゃんとお揃いと嬉しそう。
チコちゃん「私たちがピンクレディーでございます!」
ちなみに岡村さんもサーモンピンクの衣装。
そして出川さんは「劇団SHA.LA.LAの座長」という紹介。
オープニングは短めですぐに指名。
睡眠を大事にしている健康的な大人ってだーれ?
出川さんを解答者に推す岡村さんですが、
岡村「寝てんのか寝てないのかイビキうるさすぎて分かんないですけど。笑」
出川さんのイビキがうるさいのは一部では有名な話w
眠くなるとあくびが出るという話題に移ると、
チコちゃん「あくび知ってるんだね。」
出川「チコちゃん!知ってるよ。55歳!」
50歳上w
ちなみにチコちゃんの声の正体である木村祐一さんは1963年2月9日生まれ、出川さんは1964年2月13日生まれ。キム兄のほうが年上なんですね。
ということでチコちゃんの疑問は、
なんで眠くなるとあくびが出るの?
眠くなるとあくびが出る。あくびが出るのは眠いから。と堂々巡りの問答をしてしまう出川さんw
空気を外に出したくなるという答えも出ますが実際にあくびをしてみると「あっ違う!吸ってるわ!」
最終的には脳に空気が足りないから吸って補おうとするという答え。
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
よくある答えというチコちゃんの感想。
チコちゃんの答えは、
脳の温度を下げるため
岡村「もうちょっと突き詰めないと分からないね。」
解説は首都大学東京の北一郎教授。
あくびが出るのは脳が酸欠になっているからと勘違いしている人が多いですがこれは大間違い。
日常的にそんなに酸欠になっていたらとても危険ですよね。脳が酸欠になるのは脳出血・脳梗塞を発症した時や高山病になった時などに限られます。
締めきった会議室などでは酸素が足りないと思ってしまいがちですが、ドアの僅かな隙間などから絶えず空気が流れ込んでいるのでそんな状況に陥るのはあり得ない事。
脳の温度は通常36~37℃程度に保たれていますが、勉強や仕事で脳が疲れたり、ご飯を食べて満腹になると脳は休息モードに移行して血流量が減少して、脳の温度は低下します。
このタイミングで感じるのが眠気。
19年2月1日放送で紹介された疑問「なぜこたつに入るとウトウトする?」でも触れられていた事ですよね。
ではさらに脳の温度を下げるために出るあくびとは一体?
脳が「眠ってはいけない。」と判断した時には眠気に打ち勝つために血流量を増加させて、脳の温度を上昇させようと働きます。
こうして眠気を冷まそうと頑張ると問題が発生。
人間の脳は温度が39℃まで上昇すると脳機能が低下して最悪の場合は細胞が破壊される恐れがあるため、それを防ぐために体はまたしても温度を下げようとします。
このタイミングで出るのがあくび。
あくびが脳の温度を下げる仕組みについては、
あくびをすると空気をいっぱい吸い込みますが、その空気が喉の近くの血管が血液を冷やし、それと同時に口を大きく開けた時に喉の筋肉が血管に圧力をかけてポンプのように冷えた血液を脳に向かって送り、温まっていた血液が脳から排出されるというのがそのメカニズム。
つまり眠くなった時に出るあくびは眠らないように一生懸命頑張っている証拠。
ナレーション「あくびをしている人を見たら褒めてあげましょう。」
これを観た子どもたちが学校でいかにもやりそうw
岡村「怒られるけどね。」
では本当にあくびをすると脳の温度が下がるのかを検証。
そこに登場したのが千葉公慈さん。
チコちゃん「あら!チコちゃん」
ちばこうじさんなので、チコちゃんですね。以前の放送で番組出演のおかげでそう呼ばれている自らおっしゃっていましたw
今回は千葉住職のありがたい説法を聞きながらスタッフ3人があくびをした時の脳の温度をモニタリングするという趣旨。脳温を反映するとされている鼓膜温で測定するようですね。
出川「失礼だわ~。」
どちらかといえば眠気を誘ってほしいのでいつものチコちゃんの解説風ではなく“ご専門の難しい方”というオーダー。
実は千葉住職はインド・チベット仏教教理学を専門に研究する大学教授という一面もお持ちの方。
スポンサーリンクここで始まったのが「NHコ仏教講座 インド仏教深層心理分析論 アーラヤ識」
「ビブリタグヒャールタピンダヴァーキャー」という書物についてという所から始まるお話w
スタジオの出川さんはすぐに音を上げている様子。
「アーラヤ識」=アーラヤビジニャーナでアーラヤは「横たわる」「全く動かない」という意味・・・云々・・・。
ナレーション「大変失礼ながらざっくりお伝えすると・・・人間の心の善悪はどのように生まれるのか?とお話してくださっています。」
千葉住職「アーラヤ識が因果同時理論に基づく空間的把握の根拠として機能するサルヴァヴィージャンヒヴィジニャーナンバリナーマスタタータタン」
普通に大学の講義を聞いているような貴重なお話ではありますが「もうわざとだろ。絶対に。笑」とサンスクリット語の連発に出川さんのリアクションw
岡村「寝かしにかかってるからね。」
そして気になる脳温のモニタリングは、説法を理解しようとして5分経過時点で0.1~0.2℃上昇という結果。脳がフル回転中のようですね。
その後10分経過時点では脳の温度が下降してほぼ元通りに。休息モード中。
それでも千葉住職のありがたい授業は続きますが、完全にグロッキー状態のスタッフ3人。
おとぼけフェイスに、
出川「顔!顔!」
すると脳温が再び上昇。眠らないように頑張っているようです。
実験開始から25分後にはついに一発目のあくび炸裂。あくびと一緒に鼻も軽くほじるという合わせ技w
天下のNHKで思いっきり女性スタッフさんの鼻ほじりw
鼻ほじりの効果もあってかどうかは分かりませんが、あくび後には0.2℃も脳温がダウン。
次々にあくびを連発する3人ですがいずれもあくび後に脳温が下がる事がモニタリングで明らかに。
千葉住職「例えば番組作りでもですね、こうして番組を作るんだっていう事で一つツボを得るとそれが一つのパターンになっていくと。パターンになった時に同時にこれは廃退も始まるという事が仏教では『自己批判しないと危ないよ』という事を言っているわけです。」
こんな締めくくりで講義は終了。
聴講を終えたあの女性スタッフさんに感想を聞いてみると「すごい人間にとって大事な話だったんだろうなと思います。」とフワフワした答えw
という事で
眠くなるとあくびが出るのは脳の温度を下げるため
でした。
眠気と戦っている時はどんな時?と聞かれたチコちゃんは、
チコちゃん「まさに今!」「今もう千葉さんのねマジャリータマージャータヒッタタタターンがね。」
サルヴァヴィージャンヒヴィジニャーナンバリナーマスタタータタンですw
岡村「授業中もあくびしてたら怒られたりするけど、すごく理解しようとして頑張って脳が働いてる結果、あくびが出るって事なんや。」
出川「え~。でもこないだ免許更新している時、あくびしたら超怒られたけど。はい。」
あくびは集中していない証拠のように捉えられがちですけど真実は違うと。
ここでカリキュラマシーンの曲を使ったいつものオープニング。
チコちゃんの疑問その2
なぜイカスミは食べるのにタコスミは食べない?
2問目の指名は、
この中で一番、おいしいものをたくさん知ってそうなステキな大人ってだーれ?
増田さんが解答者に。
イカスミは食べてもタコスミを食べた事は?というチコちゃんの質問に、
無いです!とウォンテッドの振り付けで答えるケイちゃんw
ここでチコちゃんの疑問、
なんでイカスミは食べるのにタコスミは食べないの?
タコスミを食べると歯が黒くなったままで取れないという答えのケイちゃん。
岡村「永久に!?永久に染まってしまう?歯が。笑」
チコちゃん「おもしろいけど、ボーっと生きてんじゃねーよ!」
今度は「ごめんなさい!」とUFOの振り付けで返すケイちゃんw
チコちゃんの答えは、
分身のイカ 煙幕のタコだから
出川「ごめんなさい。どういうこと?えっ何何?」
解説は国立科学博物館 名誉研究員の窪寺恒己先生。
世界初撮影に成功したダイオウイカを特集したNHKスペシャルにも窪寺先生はご出演。
窪寺先生「本当にとってもイカした子(イカしタコ)だね。」
チコちゃん「やだ!このタコ!あっ失礼。失礼。ごめんなさい先生。笑」
そもそもイカとタコがスミを持っているのは敵から身を守るため。これは両者に共通。
ではその違いについてですが、まずイカの場合。
吐いたスミは粘り気があり、海水に溶けることなく塊となって水中を漂います。
イカの天敵は大きなマグロやイルカでこれらの生き物は目が良いので獲物を目で見て追いかけて来ます。
そんな天敵から逃げる時にイカはスミを吐いて自らの分身を囮にして逃げるという作戦を取るそう。分身の術。
イカを追いかける鯛の映像を見ると、イカスミを食べているうちにイカにまんまと逃げられるという光景が。一杯食わされたわけですね。
だからイカスミで作ったパスタは美味しいんですね。
スポンサーリンク一方でタコの場合。
吐いたスミは煙のように海中に広がって行きます。
タコ自体はあまり速く泳げないので天敵であるウツボに襲われた時にはスミで煙幕を作って敵の目をくらませたり、驚かせてそのスキに逃げ出すという作戦。
つまり煙玉ですね。分身も煙玉も忍法なのはただの偶然なんでしょうかw
こんな違いからイカスミはネバネバ。タコスミはサラサラ。
さらにイカスミの粘液にはアミノ酸、うま味成分のグルタミン酸、粘り気の元になる多糖類が多く含まれていて美味しいんですね。
つまりイカスミは美味しいけど、タコスミは美味しくないというのが結論かと思いきや・・・
窪寺先生の口からは意外な一言。
タコスミはイカスミと違い粘液は含まれませんが、実はグルタミン酸などのうま味成分は多く入っているとの事。
しかもスルメイカとマダコで比較すると、グルタミン酸・アスパラギン酸・コハク酸などのうま味成分の値はマダコの方が大きく上回っているという衝撃の結果も。
うま味成分の代表格のように言われるグルタミン酸なんて約3倍の差でタコスミがイカスミを圧倒。
実はタコスミの方が美味しいのでは?というのが本音のトコロ。
でも窪寺先生自身はタコスミを食べた事がないので確証は持てず。
スタッフ「じゃあ食べてみますか?」
窪寺先生「そうですね。」
二つ返事w
というわけで窪寺先生は白衣に着替えてピンセットで丁寧にタコスミの入った墨袋を取り出す作業へ。
しかし・・・
窪寺先生「あ~やっちゃった。墨袋を切ってしまった・・・」
実は以下の墨袋はそれ自体が独立した器官になっているので要領を掴めば誰でも簡単に取り出せるのですが、タコの墨袋は他の臓器に潜り込んだ位置にあるので簡単には取り出せないんですね。
窪寺先生「ダメだこりゃ。」
チコちゃん「いかりや長介になった。」
墨袋を爆発させた窪寺先生は真っ黒になったタコと格闘w
それでも何とか頑張って大さじ1杯分のタコスミをゲット。
それを使ってタコスミスパゲッティを作りますが、イカスミの黒々とした見た目とは違ってまだらに黒く、所々がグレーになった感じ。そりゃ大さじ1杯じゃそうなっちゃいますよね。
香りは美味しそうという事ですが、実際に口にすると、
スタッフ「あっ美味しい!美味しくないですか?」
窪寺先生「うーん・・・美味しくなくは無いですよ。大丈夫です。」「旨味はありますよ。うん。塩味が足りん。コショウももう少し欲しいかな。」
チコちゃん「根本的な。下味の話じゃん。」
タコスミもそこそこ美味しい。塩とコショウを足せばもっと美味しかったのに・・・という結論w
贅沢を言えばタコスミとイカスミを混ぜて使ったらどうか?なんてのも検証して欲しかったですね。
ちなみに取材したディレクターさん(千葉住職の講義を聞いていた1人)は何でも美味しいと言ってしまう味音痴としてスタッフ間で有名なんだとか。
スタッフ(味音痴ディレクター)「何でタコスミって使われないんですかね?」
窪寺先生「やっぱ取り出すのがめんどくさいからでしょう。」
というわけでコチラが結論。
イカスミは食べるのにタコスミは食べないのは分身のイカ 煙幕のタコだから
イカスミに比べて取り出しにくいから
ナレーション「という感じになってしまいました。」
まあ窪寺先生も最後におっしゃってますしねw
ダイオウイカを見に深海へ行かないか(イカ)い?と誘う窪寺先生に、
チコちゃん「最初の“行かない”のとこにもうイカ入ってもうてる!」
岡村「ホンマや。チコちゃん。笑」
タコスミ料理に興味が出て来た様子の3人ですが、
岡村さんが気になるのはディレクターさん。
「ディレクターが寝てるか何でも美味しいって言うかどっちかの人やから。一番頼りない人が行ってしまったから。実際どうなんですか?美味しかったんですか?」と責める岡村さんw
スタッフ(寝てるか何でも美味しいって言うディレクター)「美味しかったです。」
岡村「あなたは何でも美味しいって言うっていう。何であなたが選ばれたんですか?もうちょっとグルメな方いたでしょ?」
証人喚問w
スポンサーリンク休憩中(チコちゃんの疑問その3)
世界で2番目に高い山は?
BGMとともにここからは「休憩中」コーナー(別名:「働き方改革のコーナー」)。
CGチームの中野さんによると10連休は無理でも何とか休めそうな感じになって来たとの事。
もはやCGチーム中野さんの報告会みたいなコーナーになってますねw
チコちゃん「ところで岡村。世界で1番高い山ってどこ?」
岡村「エベレスト。」
これは常識。
ここでチコちゃんの疑問。
世界で2番目に高い山は?
岡村「ええっ!どこやろ~。」
チコちゃん「知らないのよね?結局。まあいいわよ。岡村。分からないままでいいです。はい。はい。」
このコーナーでは顔出しNGのチコちゃんのこの素っ気ない態度w
岡村「教えてくださいよ。笑。せっかく2番目は?って聞いてんから、これまた2番目教えてくれんかったら気持ち悪いのよ。」
お決まりのナレーションでVTRスタート。
世界1高い山は標高8848mのエベレスト。
そして2番目は、
K2 (標高8611m)
中国、インド、パキスタンをまたいだカラコルム山脈にある山。
人里から遠く離れた奥地にあるためにその存在は誰にも知られず名もなき山だったという過去。
その為に山を測定した時の測量番号であるK2がそのまま山の名前に。逆にカッコイイ感じになっていますけど。
山岳誌の編集長、萩原浩司さんはK2をして「エベレストよりも登る事が難しい。生きて帰る事が難しい世界一過酷な山、非情の山あるいはキラーマウンテンと言われているんですね。」というコメント。
萩原浩司さんは『山と溪谷』や『ROCK&SNOW』などの編集長を務めた経歴の持ち主でNHK-BS1『実践!にっぽん百名山』の解説役もされていますね。
エベレストの登頂者は2017年時点で4833人。死者数は276人。
K2の登頂者は2019年時点で僅か446人。死者数は分かっているだけで85人。
登頂者に対する亡くなった人の割合を比較するとエベレストが約17人に1人という割合に対してK2は約5人に1人と約3倍。
高度な技術を持つ登山家をもってしても、生きて帰れない山。
※ちなみにK2で最も最近に亡くなってしまった方は日本人で2018年7月22日に記録されています。
ナレーション「登ってみたいのは“やまやま”なんですが・・・」
チコちゃん「上手い!森田(美由紀)さんのノリですからね。」
担当スタッフは荒井ディレクターで身長170cm体重50kg。健康診断では痩せ判定で要経過観察という結果。
運動経験は小学生時代のポートボール部ぐらい。部活でやっていたんですか?w
ナレーション「取材に行ったら死ぬかもしれない・・・」
ということでNHKの誇る膨大なアーカイブ映像や資料映像から飛び切りの映像を厳選。
そのK2をスキーで滑り降りるというYouTube動画がコチラ。Red Bullと来ればさもありなんというプロジェクトですよね。
ではこのK2の過酷さとは?
K2の過酷さその①「見る事だけで命懸け」
K2が位置しているのはカラコルム山脈の奥地の奥地。最も近い村から80kmという距離。整備された道は無く、移動手段は徒歩のみ。濁流や氷河を越える1週間の道程でやっとK2が見える山の麓へ辿り着くという困難さ。
萩原浩司さん「途中で逃げ帰るような方はK2に取り付く資格はないと言えますね。」
K2の過酷さその②「頂上を目指すのも命懸け」
現在、K2の登頂ルートは全部で6つ。平坦な場所はどこにもなく、ただひたすら垂直な岩肌をロッククライミングで登って行きます。さらに他の山に比べて天気が変わりやすく、悪天候で身動きが取れずに衰弱死のリスクも。
様々苦難を乗り越えて待っているのがK2頂上からの景色。
コチラの動画はどうぞ。
しかしK2最大の過酷さがこの先に。
K2の過酷さその③「山を下りるのも命懸け」
下山中の天候悪化で滑落する登山家が多いというK2。2012年のデータでは登頂者306人中、下山中の死者は31人。頂上からの景色を見たのも束の間、そのすぐ後には麓に帰ってくる事なく10人に1人は命を落とすという割合。
実は日本にもK2登山で九死に一生を得た日本人が存在。
それが日本人女性初のK2登頂者、小松由佳さん。
2006年に23歳の時、大学の山岳部の後輩である青木達哉さんとK2登頂に挑戦。
麓を出て2日後、7900m付近まで到着し、山頂まで残り700mを14時間かけて遂にK2の頂上を制覇。
しかしその後に最大のアクシデントに見舞われます。
下山中に吸っていた酸素ボンベの濃度が全部無くなるという危機的状況。
登頂時で既に予定から2時間の遅れが出ており夕方5時から下山が始まり下山から2時間で日没に。本来であれば明るいうちに下りてくるべき所でした。
岡村「もうわやくちゃやん。もう。」
小松由佳さん「立ったまま寝たり起きたりを繰り返すようになって、肉体的にも精神的にも限界に近かったんですよね。その時にそこでビバークをするという事を決めました。」
ビバークとは登山中の予期せぬトラブルで野宿をする事。
標高8200m地点で野宿。時刻は深夜2時。気温は氷点下25℃にも達していました。標高8000m超は通称デスゾーンと呼ばれており、酸素ボンベ無しで長時間滞在するのは非常に危険だと言われています。
お互いに「生きてるか?」「生きてます。」と生存確認を取り合いながら朝まで過ごすという体験。
ビバークから3時間が経つ頃、2人の目に飛び込んできたのはK2を照らす朝日。悪天候が多いK2でこの日は風も無く快晴。
酸素ボンベが無くなってから2日後に2人は無事下山。まさに九死に一生を得た瞬間でした。
天候が荒れていたら今でもビバークしたまま山で生涯を閉じる事になったはずだと小松由佳さん。
小松由佳さん「本当に幸運だった。その一言に尽きますね。」
ナレーション「というわけで世界で2番目に高い山K2は世界一過酷なキラーマウンテンでした。」
若い二人が過酷な状況を一緒に過ごしたら恋が芽生えそうとおませな事を言うチコちゃん。
でも実際は過酷過ぎてそんな考えにもならなかったそう。
小松由佳さんはその後にシリア人の男性と結婚して今は2児のママ。
ちなみに「世界で一番危険な山」という名目だとネパールにあるアンナプルナ(標高8091mで世界で10番目に高い)という山が第一候補として挙がるようですね。
スポンサーリンクチコちゃんの疑問その4
なぜティーカップにはお皿がついている?
4問目は笑いから入るパターン。
チコちゃん「そんなアホな。」
ここで一言言うのは恒例になりそうw
指名は、
この中で一番、優雅なティータイムが似合うステキな大人ってだーれ?
岡村さんが立候補。
出川「一番似合わないだろ!」
チコちゃん「いやいや。岡村は白金のオープンカフェでね。パンシャン(シャンパン)飲んじゃってるもんね。」
TBSの「人生最高レストラン」に岡村さんが出演された時にそう語っていましたよねw
岡村「お茶を濁させていただきます。」
チコちゃん「あら!?上手い事言っちゃって!」
チコちゃんは紅茶を飲む時を再現してみてというリクエスト。ティーカップや湯呑、スプーンやフォークなどが用意されていますが岡村さんはお皿にカップを乗せてスプーンを添えて出来上がり。
ここでチコちゃんの疑問は、
なんでティーカップにはお皿がついてるの?
岡村「えっとね~・・・」「ちょっと待ってね。」
4秒ぐらい無音あってちょっと不安になるぐらい静かにw
何か記憶をたどりながら説明する岡村さんですが、正解マークとピヨピヨ音!!
久しぶりに岡村さんがチコった!!
チコちゃん「うーん。つまんねーヤツだなー。」
あっ!という顔のまま固まる岡村さんですが、チコちゃんの「戻って!」の声でちょっと嬉しそうな顔をしつつ席に逆戻りw
あら!?「ペン持って!」というチコちゃんのセリフがありませんね。
そのままVTRへ。
東京・紀尾井町でアフタヌーンティーを楽しんでいる方にインタビューするも答えは出ず。
チコちゃんの答えは、
カップがポットでお皿がカップだったから
おすまし顔で手を上げる岡村さん。
解説は日本中国茶普及協会理事の川谷眞佐枝先生。
そもそもお茶が飲まれるようになったのは紀元前2700年ごろの中国と言われており、日本にお茶が伝わったのは平安時代、9世紀の初め頃。
その後17世紀初頭になると1610年にオランダの貿易会社が日本からお茶の輸入を開始。そこからお茶の文化がヨーロッパ全体に広まって行きました。
実はヨーロッパに初めて伝わったお茶は日本から輸入された緑茶だったという意外な事実。
チコちゃん「何と!?」
その後に日本が鎖国を始めるとヨーロッパでは中国から輸入された緑茶が主流に。
当時の緑茶は東洋の神秘薬と呼ばれて「飲むと長寿になる。病気が治る。」ともてはやされて西洋の人からすると憧れの飲み物でした。
そして17世紀中ごろには中国で紅茶が誕生。コクのある味わいは西洋人の好みに合っていて緑茶よりも人気に。
貴族から庶民まで紅茶を飲むように。
しかしお茶を入れる為のティーポットが無いという問題にぶち当たります。
お茶が輸入され始めた頃にはオランダ・イギリス・ポルトガルの3国はアジア諸国との貿易の支配権を争う関係性。
中国からお茶を輸入していたオランダとイギリスはお茶を飲むためのティーボウル(茶碗)の輸入はしていましたがお茶を作るためのティーポット(急須)はポルトガルに独占されていたために輸入できず。
その為にティーポットは超高級品としてごく一部の貴族しか持てないアイテムに。
お茶を飲みたいのにポットが無い・・・。
そこで考え出されたのが直接ティーボウルに茶葉とお湯を入れて直接飲むという方法でした。
このシンプルな飲み方は瞬く間にヨーロッパ全土に広まって行きますが、当然ながら茶葉が口に入って来るという問題点が。
実際にこの飲み方で紅茶をご馳走してもらったスタッフさん(あくびの検証に立ち会った女性スタッフさん)は口にいっぱい茶葉が入ってしまった様子。
岡村「今日の班はもう寝てるか食うてるか飲んでるかばっかりやな。これ。」
そこで登場するのが料理を盛るためのお皿。
お皿にお茶を注ぐことで口に茶葉が入らずに飲めるという簡単な解決策。
当時ティーボウルと一緒に輸入されていたお皿の柄が似ているという事から意外にもティーセットのような雰囲気になっていたのも広まった理由との事。
しかも昔はわざわざ「ズズズズズ」と音を立てて飲むのがエチケットとされていた国もあると川谷先生。
昔のスタイルで音を豪快に鳴らして飲んでみましょうという事で、その通りにするスタッフさんですが意識するあまりに笑ってしまって吹き出すという大惨事w
それでもお茶の葉は入らないという川谷先生のフォローw
「確かに・・・お茶の葉は分けられてます・・・」という返答のスタッフさんに、
岡村「何か言いたい事ありそやね。笑」
そして18世紀に入るとやっとティーポットが作られるようになり、お皿にお茶を注いで飲むという習慣は無くなっていきました。
その後、ティーボウルは持ち手が付いてティーカップと呼ばれるように。
ティーカップに今でもお皿が付いているのはお茶をお皿に注いでいた頃の名残だったんですね。今では受け皿として役割を変えながらもティーセットの一員として立派に存在していますね。
ということで、
ティーカップにお皿がついているのはカップがポットでお皿がカップだったから
でした。
川谷先生「チコちゃん。紅茶を飲みながらケンカをする人ってあまりいないでしょ?私は紅茶って最高のコミュニケーションツールだと思ってるんです。チコちゃんが考える最高のコミュニケーションツールって何ですか?」
チコちゃん「でもさ、こないだファミレスで紅茶飲みながら三角関係の清算してる人見たわよ。」
飲みながらだからすんなりいくのか。とチコちゃんは自己解決w
ちなみにお茶の伝来については諸説あるそうです。
スポンサーリンク出川さんはむしろ昔カップに直接茶葉とお湯を入れて飲むのはアリ派みたいですが、担当ディレクターは納得していない様子w
ぶっちゃけ飲みづらいというのが担当Dの本音だったようですねw
チコちゃん「顔に出すのもやめなさいよ!」
ここで本編は以上。今日もにらめっこはナシ。
ひだまりの縁側で・・・コーナー
視聴者からのおたより紹介コーナー。
ハガキを抜き取ると、
キョエちゃん「岡村!岡村!どっか連れてって?ゲーセン連れてって?あのね、ゲーセンで名古屋撃ちしたい。」「あれね。腕が鈍ってるから久々やりたい。」
岡村「よう知ってんなぁ。」
インベーダーゲームの攻略法ですねw
おたよりはチコちゃん&岡村さんが手をつないで走って入って来るオープニングが好きという方から。
チコちゃんのマネをして旦那さんと手をつなごうとしたら振り払われるという悲劇。結婚25年目で仲良く手をつなぐには?という質問のおはがきですね。
チコちゃん「間あけるとダメだと思うの。」「だから旦那さんに言ってやればいいのよ。今つながなかったらアナタおじいちゃんになってもつないであげないわよ~つって。」「今のうちからつないでおきなさい!つって。」
支えが必要になった時にそう都合よく手をつなげると思わないでねという事ですね。
岡村「でもみんなつなぐでしょ?最初は。つなぐんかな~・・・俺ホンマにもうチコちゃんとしか手つないでないわ。笑」
チコちゃん「しかもオープニングだけ!笑」
岡村「意外と手ベチャベチャになってきませんか?」
あれ!?岡村さんの潔癖症出てます?w
チコちゃん「チコはベチョベチョってならない・・・」
岡村「ならない!?うん・・・ええ生地やから。笑」
生地って言わないでくださいw
おたよりのあて先は、
〒150-8001 NHK 「チコちゃんに叱られる」係 宛て
※お名前/ご住所/ご連絡先(電話番号やメールアドレス)をご明記ください。名前のわきに「5さい」と書いてください。
番組公式ホームページ http://nhk.jp/chikochan
となっています。
最後にキョエちゃんが歌う「大好きって意味だよ」に合わせてエンディング。
キョエちゃん「恋の悩み相談!やっぱり岡村には無理!!アホ~!」
岡村「バ~ン!」
キョエちゃん「ドーン!」
またしても「笑ゥせぇるすまん」の喪黒福造ですねw 恐らくこのコーナーはまとめて3本撮りとかしている雰囲気なので週をまたがるパターンw
チコちゃん「キョエちゃんの“アホ~”は愛してるって意味なのかしらね。笑」
キョエちゃん「次回は拡大スペシャル~!」
チコちゃん&岡村さんの回答は、
チコちゃん「旦那さんに『今、手をつながなかったらおじいちゃんになってもつないであげないよ!』と言おう!」
次回放送(第48回)予定は、
19年5月3日(金) 夜7:30スタート(一部地域を除く)
19年5月4日(土) 朝8:15スタート(再放送枠)
働き方改革でもGWに合わせて拡大版はしっかりやるんですねw
NHK「チコちゃんに叱られる!」に関する全記事はこちらのリンクから。