第53回「石橋貴明のたいむとんねる」メジャー前田健太の食事、サッカー強豪校の食事トレ、天才キッズのスーパー朝ごはん
19年6月3日の第53回「石橋貴明のたいむとんねる」はアスリートの勝負メシ(アスリート飯)を大特集。TV初公開となるメジャーリーガー前田健太の食事やサッカー強豪校、藤枝東高校の食事トレーニングの全容やスケートボードの未来のオリンピック選手を目指す天才中学生キッズのスーパー朝ごはんとは?
というわけで19年6月3日放送の第53回「石橋貴明のたいむとんねる」の様子をまとめてご紹介します。
スポンサーリンク出演者
【MC】石橋貴明
【進行】海老原優香フジテレビアナウンサー
【ゲスト】飯尾和樹(ずん)、畠山愛理(元新体操日本代表)、中野ヤスコ(管理栄養士)
【ナレーション】半田裕典
アスリート飯特集
今回のテーマは、
「明日からマネできるアスリート飯大図鑑」
そしてゲストは元新体操日本代表の畠山愛理さん。小学1年生から新体操を始めて中学3年生でフェアリージャパン入り。ロンドンオリンピック、リオオリンピックと2大会連続で出場とバリバリの元アスリートですね。
その一方でずんの飯尾和樹さんは中学校までは野球、高校まではバレーボール部に所属。
石橋「中学まで野球やってた人間がどうして高校でバレーになっちゃうの?笑」
当時は165cmの身長だったので背を伸ばそうとバレー部に入ったという飯尾さん。その甲斐もあってか7cm伸びたとか。
さらに毎日煮干しと牛乳を摂るという生活もしていたそうですが、
飯尾「そのカルシウム、ほとんど頬骨にいっちゃいました。」「バカ!行き先間違えてるよ!カルシウム!」
ちなみに畠山さんは身長170cmで進行役の海老原優香アナは169cm。
石橋「えびちゃんもデカイんだよね。」
飯尾「一人大正の男が混じってますね。」
身長トークはこのへんで本題はアスリート飯。
タカさんはスポーツ栄養学が注目され出したのは最近の事と感慨深そう。
運動後に30分以内にたんぱく質を摂るといういわゆる「ゴールデンタイム」の話題を出すタカさん。
これに畠山さんは「へぇ~!」とリアクション。まさか初耳?w
※ゴールデンタイムについては否定するデータも多く発表されているので詳しくはコチラの記事で補足しております。畠山さんが知らなかったのは当然なのかも。
畠山さんはアスリート時代にプロテインを飲んでいたみたいですが。
飯尾「わたくし中学時代はキャベツ太郎食べてました。」
スナック菓子とプロテインは関係ないですw
タカさんは「駄菓子屋行ってチェリオ飲んでたもんな。笑」
ジュースはまあ。運動後に糖質を摂るのは大事ですし。
学生時代の買い食いの話はこの辺で今日のメニューは、
- 日本人メジャーリーガー勝利数トップ!前田健太投手の奥様が作る勝負メシ!
- 藤枝東高校サッカー部、食トレ開始で2度優勝!?管理栄養士が考えた優勝に導いた夕ご飯
- 未来のオリンピック選手!?日本一のスケボー中学生 お母さんが8年間作り続けるご飯
の3つ。
スポンサーリンク前田健太の勝負メシレシピ
メジャーリーガー前田健太の食事を支えるのは奥様の前田早穂さん。
2012年にご結婚されていますが、結婚直前にはアスリートフードマイスターの資格を得て食事面からのサポートも。
ちなみにアスリートフードマイスターとはアスリートのパフォーマンスを最大化するために年齢別・競技別・タイミング別に最適な食事メニューを提供する人材。
結婚生活7年間ずっと食事の管理を徹底しているとか。
その一端を取材しに番組スタッフはアメリカ西海岸、ロサンゼルスはサンタモニカに急行。
ビバリーヒルズから高級住宅街へ車で15分。
そこで待っていたのは前田早穂さん。
まずは食事管理を始めたきっかけについて。
前田早穂「まだ結婚する前なんですけれども、夫が体重を増やすために夜甘いケーキを食べたりとか、甘いジュースを飲んだりして体重を増やしている姿を見て『これはちょっとアスリートとして良くないんじゃないかな?』と思ったのがきっかけです。」
当時の前田健太投手の食事といえば、
前田早穂「ナイターの時は大体11時ぐらいに起きてコンビニのおにぎりと唐揚げを食べて、で夜はカレーのデリバリーを毎日して家で食べていたそうです。」
そんな食生活を前田早穂さんが大改革。
例えば、
- 魚料理のアクアパッツァ
- 疲労回復を助ける ゆで鶏のねぎ塩ソース
- 筋力アップに マグロと豆腐の和風ハンバーグ
など。
詳しくはコチラの書籍「前田家の食卓。 食べて体を整えるレシピ」
ちょっと宣伝臭いのでちょっとあれですが。
そんなメニューの数々の中で前田健太投手が登板日の昼食に必ず食べるという勝負メシが、
TV初公開となる自宅キッチンで実際に作っている所を見せてくれるという前田早穂さん。
材料は、
- 豚肉
- ニラ
- えのき
- ニンジン
- 調味料 (だし汁・醤油・塩・片栗粉)
豚肉を使う理由について炭水化物をエネルギーに変える時の効率を上げる為に必要なビタミンB1を摂るため。
豚肉からは脂身を包丁で丁寧にカット。脂は消化に時間がかかり、試合当日はなるべく消化に良いものを食べて貰いたいというのがその狙い。登板前の食事で一番気にかけているのは消化の良さだとか。
時短の為にニンジンはピーラーを使って千切りという主婦ならではのテクニックも。
さらにニラに多く含まれるアリシンも一緒に摂りたい栄養素で、このアリシンはビタミンB1の効果を長くする作用があるんですね。
ニラは細かく切る事でアリシンが吸収しやすくなるそう。
えのきは1cmほどの幅で小さ目にカット。
ここからはお鍋で調理。
脂身を落とした豚肉をだし汁に入れてアクをとり、ニンジンとえのきを入れて豚肉と一緒に数分煮込む。
醤油と塩で味付けして片栗粉でとろみ付け。
最後にニラを加えてひと煮立ち。
出来たものを白ご飯にかけて完成。調理時間はわずか10分とスピーディー。
前田早穂「アメリカに来てから日本に比べて登板の間隔が短くなったんですね。次のピッチングするまでに回復させて、また次の試合に向けてエネルギーを蓄えられるかっていう所が大事になって来るんですけど、回復は基本的にはたんぱく質が有効で、あとはビタミンCだったりとか色々あるんですけど。でもエネルギーチャージの方だと逆にたんぱく質じゃないんですよ。ほぼ真逆で炭水化物を多く摂らなくてはいけないので。」
そこでよく食べてもらうというのがヘルシーサムギョプサル、豚ヒレのソテー レモンオニオンソース、豚肉とキャベツのミルフィーユ煮などなど。豚肉が多く使われている献立が目立ちますがビタミンB1を重要視している事が分かりますね。
そのおかげか、
前田早穂「身体は変わりました。最初出会った時に70kgぐらいしかなかったんですけれども、今85kgぐらいかな?体重は。筋肉の量が増えて。でこの7年間で特に大きいケガをしてないというのは本人が食事の意識を変えたのも大きいのかなというふうに思っています。」
さらに、
前田早穂「(前田健太投手の)お肌は私もすごく綺麗になったなって思いますし、色んな人に言われています。笑。多分悪い砂糖とか悪い油を摂らなくなったのも大きいんじゃないかなと思うんですよね。
VTRは以上。
スポンサーリンク畠山「割と細かく切るのはなるほどなって思いましたね。スポーツしてると動いてる時って消化がしにくくなってて、休んでる時は元気に動くから。」
タカさんは登板日の夜ごはんも気になる様子ですが、夜ご飯は奥様お手製の弁当を渡しているとか。
前田早穂「登板した後はなるべく早く体の中に栄養を入れた方が回復につながるので、それでお弁当を持って行ってもらってます。」
例えば登板後の夜ごはんは、
- 玄米
- アオサ入り卵焼き
- マグロのバターポン酢ソテー
- 豚キムチ炒め
畠山「やっぱり豚なんですね。夜ごはんも。」
マグロは鉄分と一緒にたんぱく質も補給できると畠山さんの指摘。
メジャーリーガーの場合は年間試合数が約180試合。その中でローテーションを守って中4日で登板するピッチャーは過酷。
一方で元新体操日本代表の畠山愛理さんの現役時代の食事はというと、
日本での試合が1試合も無いという事もあってほとんどが海外での食事になりますが、栄養士さんの帯同は無かったという環境。
1年の半分はロシアを拠点に合宿を行っているので、ロシアで出てくる食事は日本のものよりも脂質多めの傾向だったとか。
朝ごはんからパンケーキなどが出てくるので、紙ナプキンを使って脂を出来るだけ吸い取ってから食べるという努力もしていたようですね。
対して飯尾さんは糖分を摂って頭の回転を良くしたいという思いから、
飯尾「スベるとチョコばっか食ってて。だから楽屋でチョコがすげー多いと、ずんスベったんだな。って。」
石橋「ゴメンね。飯尾くん。今日アスリート飯だから。」
藤枝東高校の食トレ
続いては管理栄養士の食事改革によって低迷したサッカー名門校が復活というエピソード。
その舞台がサッカー元日本代表の中山雅史や長谷部誠などを輩出した静岡県、藤枝東高校サッカー部。
全国大会で4度の全国制覇を果たしている名門。
しかしそんな名門チームもここ数年は優勝から離れている状況。
そこで2018年からチームが取り入れたのが「くるみキッチンプラス+」という施設の協力を得た食事トレーニング。
サッカー部監督の小林公平さんは、
「全国で勝つためにはグラウンドの中だけでやっているだけでは、到底追いつかないっていう事で、ピッチ外の所で食事はスポーツに大切な事なので。」
食事指導に当たるのは管理栄養士・日本スポーツ協会公認スポーツ栄養士の中野ヤスコさん。
藤枝東高校ではコンディショニングコーチという肩書で活動されていますね。
指導内容は、
週に1回選手たちに夕ご飯を食べてもらって、その時の食事テーマを伝えて栄養学の指導を行うというもの。
中野ヤスコ「藤枝東の子は基本的には1日4000~4500キロカロリーぐらいを摂って欲しいなって思ってるので、朝昼晩とあとは補食ですよね。午前中の補食と練習前もしくは後での補食という事で5食。」
この日の食事指導では山盛りのご飯(胚芽米)、大豆ミート入りプルコギ、納豆サラダ、マカロニと卵のサラダ、切り干し大根の煮物、鉄分スープ、バナナという7品。
総カロリーは2100キロカロリーという数値。
スポンサーリンクこの日の食事テーマは、
- 体脂肪を増やさずしなやかな筋肉をつけて瞬発力を高める
- 連戦を乗り切るエネルギーを蓄える
- 足のつりを防ぐ効果
という3つ。
主食は毎回胚芽米に決まっているようですが、その量は700gとてんこ盛り。胚芽米にはビタミンB1と炭水化物が含まれているので連戦を乗り切るエネルギー源に。
中野ヤスコ「炭水化物の中の糖質を効率的にエネルギーに換えるビタミンっていうのがありまして、それがビタミンB1というものなんですね。」
大豆ミート入りプルコギは、動物性たんぱく質(牛肉)、植物性たんぱく質(大豆ミート)の両方を同時に摂る事で脂質の摂りすぎを抑えて満足感も得られるとか。
切り干し大根の煮物にはカルシウムが多く含まれているので足のつりを防ぐ効果。納豆サラダにもミネラルが豊富なので同様の効果ですね。鉄分スープにはアサリや小松菜が入れられていてこちらも足のつり防止。
マカロニと卵のサラダは炭水化物とたんぱく質が一気に摂れるというメニュー。
選手たちはここで学んだ事を家庭に持ち帰って家族の協力の下で食事管理に取り組むというのが食事トレーニングの全容。
揚げ物にはかなり敏感な様子の選手たち。火曜日に食べるとその爪痕は週末まで残るという指導を受けているので基本的には食べないとか。
この食トレがスタートしてから1年で2度の県大会優勝という成績が物語っているように効果は抜群。
スタジオに食トレを指導している管理栄養士の中野ヤスコさんを招いてのトークでは、
石橋「やっぱりサッカーや野球の選手寿命が延びてるっていうのはスポーツ医学が進んだことと、食事っていうのも大きいんですかね?」「選手の身体も全然違いますか?」
中野ヤスコ「体組成とか血液検査もやってまして、それを比較しますと目に見えて結果が出てますね。」
隠れて甘いものを食べたりとズルをする部員はほとんどいないようで、かなり意識が高いとか。
揚げ物に敏感になるのも食事トレーニングの成果の一つで、子どもたちが率先して家庭の食事管理に関わって行くという取り組みは面白いですよね。
飯尾「茶色いもんばっか食べてましたよね?ナイスブラウン!つって。コロッケ!メンチ!タカさん。」
石橋「はい。大好きでした。笑」
飯尾「ちょっとヘルシーにイカフライなんてね?」
畠山さんは700gという山盛りのお茶碗に驚いていたようですが、藤枝東高校の部員たちは大体1kgぐらいは普通に食べているとか。
中野ヤスコさんによれば毎回の食トレでお米を炊く量は70合!
石橋「70合!?7升炊くんすか!?すごいなぁ~!それ完食ですか?」
畠山さんの場合は競技の性質上、太ってはいけないという絶対のルールが存在していたので現役時代は毎回の食事でご飯は100gに制限していたとか。おにぎりだと1個分まで。
石橋「いや。この位の事やってたら俺プロ野球選手になれたかもしれない。」
天才スケボー中学生の朝ごはん
3つ目はオリンピック正式種目になったスケートボードでオリンピックを目指す日本一中学生の朝ごはんについて。
2015年全日本バーチカル選手権ジュニアクラス優勝という実績を持つ静岡県牧之原市立原榛原中学校1年生の西澤歩空(るうく)くんがその人。
「歩空=スカイウォーカー」で「るうく」。つまりルーク・スカイウォーカーなのでスターウォーズ由来のキラキラネームっぽい感じですね。
ちなみにスカイウォーカー(skywalker)は日本で言う「とび職」という意味だったり。ビルや橋などの鉄骨をくみ上げたりという高所作業の仕事に就いたネイティブアメリカンの人々の事をこう呼んでいたとか。
父親の文昭さんがコーチを務めて4歳から8年間スケートボードの練習に打ち込む毎日。
歩空くんの体格は身長147cm、体重42kgと12歳の平均体型である身長152cm、体重42kgという数値からは少し小柄。
それでも太ももとふくらはぎの筋肉はガッチリ。
その体作りを支えるのが母親の昌美さんが作る特製朝ごはん。
歩空くんが5歳の時から管理栄養士と相談のうえで食事作りをしているそう。
小さな時から歩空くんの夢は「スケートボードの選手になる」と一筋だったようで、そこまでの強い思いがあるんであればと、自分に出来るのは食事面でのサポートだけと思い立って勉強するようになったと昌美さん。
スポンサーリンクそんな歩空くんのいつもの朝ごはんメニューは、
キヌア入り白ご飯(400g)に生卵をかけてガッツリ卵かけご飯。さらに梅干しも添えてありますね。この卵かけご飯は8年間毎日だとか。他にバナナやヨーグルト。味噌汁も用意されていますね。
キヌアは多くのスーパーモデルが取り入れている食品で、必須アミノ酸や5大栄養素が多く含まれているというスーパーフードの一種。
しかも卵は「アローカナ」という南米チリが原産のニワトリの卵を養鶏場から直接取り寄せているというこだわりも。
アローカナは栄養価が高い卵だと栄養士から聞いて取り入れるようになったとか。
この日は卵かけご飯にプラスしてとろろと納豆をトッピングしてもりもりと食べていますね。
さらに桜えび、しらす、自家製のかつお節の佃煮なども用意。
そして毎朝10粒のサプリメントでビタミン・カルシウム・DHA・EPAを補います。
ちなみに夕食になると、
鶏ハンバーグ、鶏レバーの生姜甘辛煮、煮干しサラダなどのメニューでたんぱく質、鉄分、カルシウムなどを補うように工夫。
家族の支えに応えないと。としっかりアスリート意識も高い歩空くん。
夢はオリンピック出場、世界一。
石橋「すごい!」
畠山「発言も中学1年生じゃなかったですよね。いやちょっと自分が恥ずかしくなりましたね。笑。中学生の時ここまで考えてなかったですよ。」
2020年の東京オリンピックの次である2024年パリオリンピックではひょっとすると?ですね。
アスリート飯を試食
そしてこの日の収録には紹介されたアスリート飯がケータイリングとして用意されているというお知らせ。
石橋「7時からメシだからいいや。」
飯尾「いいや。タカさん。そこは大人の対応で。」
石橋「金兵衛じゃないんだね?」
ロケ弁の定番ではないですw
スタジオの外に用意されたのは前田早穂さんお手製の「あんかけ丼」、藤枝東高校サッカー部の「胚芽米700g&大豆ミート入りプルコギ」、日本一のスケボー中学生が食べる「キヌア入り卵かけご飯&鶏バーグ」
タカさんはマエケン体操をしてテンションを高めてから試食w
石橋「うん。美味い!消化良さそう。」
畠山さんは小さな顔と同じぐらいのサイズの大盛ご飯。
石橋「なかなか見れないですよ。サンデースポーツじゃ。サンデースポーツ2020!」
大豆ミート入りプルコギを試食した畠山さんですが、大豆ミートがお肉にしか感じないと驚きの様子。
畠山「美味しい!これお肉ですよ!これは食べ応えありますね。」
飯尾さんはアローカナの卵を使った卵かけご飯。
石橋「こんな卵があろうかな!」
飯尾さんが試食すると、
飯尾「Go to Heaven!美味しすぎて天国行ってきました!」
続けて鶏バーグを食べると、
飯尾「大気圏突破!」「美味しい!」
オリンピック金メダルに太鼓判。
飯尾「タカさん。わたくし、瞬き多くなったら以上です。」
石橋「スタジオにお返ししまーす!」
今回は以上。
次回予告は徳光和夫さんや、蕎麦の名店「夢呆」の大将、元受刑者、銀座高級クラブのママ、銀座久兵衛の大将などが語る各業界の「粋」な話というテーマ。
ゲストは今回に引き続いてずんの飯尾和樹さん。
タカさんの「大どんでん返し!」も久しぶりに聞けるみたいですねw
【「石橋貴明のたいむとんねる」に関する全記事はこちらのリンクから】