第62回 NHK「チコちゃんに叱られる!」なぜ「えーと」「あのー」と言う?シューマイの上にグリンピースが乗る謎
19年9月6日放送の第62回 NHK「チコちゃんに叱られる!」はゲストに吹石一恵さん(初登場)、星野源さん(初登場)を迎えて取り上げられた疑問は、なぜ「えーと」「あのー」と言ってしまう?、シューマイの上のグリンピースの謎というもの。そしてなぜかちょくちょく差し込まれる吹石一恵さんのお父さん、吹石徳一選手の映像というこじつけ演出w
ということで、19年9月6日に放送された第62回 NHK「チコちゃんに叱られる!」の様子をまとめてご紹介します。
※本記事では番組前半に紹介された2問をまとめておりますので後半の2問は別記事でフォロー。
スポンサーリンク出演者
【メインMC】チコちゃん(声:木村祐一)
【アシスタント】塚原愛(NHKアナウンサー)
【ナレーション】森田美由紀(NHKアナウンサー)
【レギュラー】ナインティナイン 岡村隆史
【ゲスト】吹石一恵、星野源
【VTR】なし
チコちゃんの疑問その1
なぜ「えーと」「あのー」と言ってしまう?
残暑の挨拶をしつつ、まずは初登場の吹石一恵さんを「元近鉄バファローズ吹石徳一選手の娘、一恵ちゃん」と長々と紹介するチコちゃんw
そして「歌って踊れる俳優、チームいだてん 源ちゃん」と紹介されたのはこれまた初登場の星野源さん。
大河ドラマ「いだてん」では平沢和重役で出演の星野源さんですね。
見どころについては出番が相当先になるので「だからちょっと分かんないです。僕。」と自信無さげの星野源さんw
そんな星野源さんは「大竹まことさんと同じ立ち位置なので、嬉しくてしょうがない。」との事。
チコちゃん「それは大竹まことが喜んでるわよ?」
オープニングはこの辺で早速1問目。
指名は、この中で一番お話上手なステキな大人ってだーれ?
岡村さんは星野源さんを推薦。
チコちゃんは一昨日の夜に食べたものについて質問しますが「えーと、一昨日の夜は・・・焼き肉を食べました。」と星野源さん。
続けて最近のお休みの日に何をしていた?と質問のチコちゃんには「あのー、ボーっとしてました。」と星野源さん。
最近大笑いしたものは?の質問には「質問多くない?笑」と流石にいぶかしがる星野源さんw
岡村「こんなに畳みかける事まあ無いですよ。笑」
そしてやっとチコちゃんから出された疑問は、
なんで「えーと」とか「あのー」とか言うの?
星野源「えーと・・・笑」
考えている間に無言でいるのが辛いので心情的に間を取っているわけではないよと思おうとする心理からどうしても出てしまうという説明ですが、
チコちゃん「それでいい?」
手厳しいw
言葉が途切れないようにする理由について改めて問われると、
星野源「昔だったら・・・殺されてるから。笑」
物騒w
隙を見せるとぶった切られるそんな修羅の世界?w
チコちゃん「昔だったら殺されてる?ボーっと生きてんじゃねーよ!」
えーと、あのーが増えてきがちなお年頃という事で巣鴨の地蔵通商店街でインタビューを敢行。失礼ですよw
街行く人に岡村隆史さんの写真を見せてフルネームを尋ねてみると、岡本さんというありがちな間違いがいくつか登場w
なぜかこのパターンの間違い多いんですよね。
一方でしっかり岡村隆史さんと答える方もいらっしゃって、好きな所は背が小さい所というお答えw
そしてチコちゃんの答えは、
発言権をキープするため
解説は千葉大学の伝康晴教授。
会話やコミュニケーションの研究をされていてお名前が伝(でん)さんというのはなかなかの巡り合わせ。
スポンサーリンクそもそも「えーと」「あのー」というのは言葉が出て来ない時にその場を繋ぎ、発言権を持ち続けるための言葉。
例として過去の放送から岡村さんがどのように発言権をキープし続けているのかを観察。
血液型って何が違う?という疑問では「えーとね・・・」「えーと」と連発。
こうした「えーと」「あのー」は間を満たす、埋めるという意味のfillという英単語からfiller(フィラー)と呼ばれています。
その他にもまあ、あのね、その、なんか、などなど。
この中で有名なフレーズといえば田中角栄(榮)元総理がたびたび使っていた「まあ」というフィラー。
聴衆の集中が途切れそうなタイミングで上手くこの「まあ」を挟むことでもう一度注目を引き付けるという効果があったと伝教授の見立て。
演説で抜群の存在感を示していた田中角栄元総理がモノマネをされるときは大抵この「まなこのー」というフレーズが出てきましたよね。
そしてこの他に日常生活で最も多く使われる日本語の二大フィラーといえば、
- えーと
- あのー
の2つ。
実はこの2つのフィラーには使い方に明確な違いがあるんですね。
例えば異性をデートに誘った時に相手から発せられる第一声のフィラーが「えーと」なのか「あのー」なのかで相手の心情が大体分かると伝教授。
もし「えーと」から始まった場合は、相手は乗り気で脈あり。
実際の予定を頭の中で調べて、思い出している時に使われがち。
えーと=深く考える時、記憶・エピソード・単語を検索する時のフィラーという特徴があるんですね。
もし「あのー」から始まった場合は、残念ながら相手は断る理由を探している時。
再現VTRでは岡村さんのお面を被った人が登場という悪意のある演出w
岡村「もう分かったっちゅうねん!」
あのー=言いたいことを既に決まっていて、あとはどう表現するか?を決めかねている時のフィラー。
デートを断る事を前提に、どのような理由を付けようかと考えているわけですね。
デートに限らず商談でも「あのー」から相手が始まってしまうと高確率で断られると言えそうですね。
さらに岡村さんがこれまで番組内で使って来たえーと、あのーについて伝教授に分析してもらうと、
なぜ青春は青い春なの?の疑問では「あのね・・・えーと!」と大胆なフィラーw
伝教授「どうすれば一番ウケるか?ってのを考えてるんじゃないですか?笑」
お笑い芸人さんに対して一番キツい分析w
岡村「そんなん言わんといてぇや!」
ということでコチラが結論。
「えーと」「あのー」と言ってしまうのは発言権をキープするため
でした。
チコちゃんに発言権のキープの仕方を聞いてみると「おもむろにカフを上げます。」「喋りたくない時は下げます。」とラジオでマイクをオンしたりオフしたりする時に使われるカフを持ち出して説明w
チコちゃんはラジオDJの経験があるんですねw
田中角栄元総理がモノマネでされていたような「まあこのー」よりも「まあ」をよく使っていたという事実については、モノマネってそんなものとチコちゃん。
さらに具志堅用高さんも「ちょっちゅね~」とは言っていないという指摘も。
チコちゃん「そんな、ちょから始まる言葉言ってないっちゅよ~って言ってましたね。」
ここでカリキュラマシーンのオープニング。
スポンサーリンクチコちゃんの疑問その2
なぜシューマイの上にグリンピースがのっている?
2問目の指名は、
この中で一番お料理が上手そうなステキな大人ってだーれ?
ご本人は首をかしげていますが吹石一恵さんが解答者に。
チコちゃん「家で料理はするでしょ?評判はどう?」
吹石一恵「・・・ボチボチでんな。」
急な関西弁w
続けてチコちゃんはシューマイについて話題に出しますが、
ここでチコちゃんの疑問、
なんでシューマイの上にはグリンピースが乗ってるの?
包み終わりのグチャっとした部分をグリンピースで隠す為という答えの吹石一恵さんですが、
チコちゃん「隠れてる?周りにひらひらなってんじゃないの?」
星野源「確かに。笑」
この追及に「栄養バランス」という逃げ方の吹石一恵さんは苦しそうw
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
そりゃそうなる流れw
岡村さんに聞いてみると、
岡村「あの~・・・」
完全に無意識にフィラーを使ってしまった岡村さんw
星野源「これは今日やりにくいぞ。今日は。笑」
シューマイと分かる目印としてグリンピースを使ったという答えですが、
チコちゃん「そんな単純なわけねぇーだろ!」
顔が大きくなるCG処理無しでシンプルなお叱りw
岡村「そうだろー!」
逆ギレw
一般の方にシューマイの絵を描いてもらうと10人中10人の人がシューマイの上にグリンピースを描くという高確率ぶり。でもその理由は分からず。
グリーンピースとも言いますが、漢字で書くと青豌豆(あおえんどう)。
ナレーション「東京駅でシウマイ弁当を買って、品川駅に着く前に食べ終えてしまう日本人の何と多い事か。ちなみに私はあんずを最後まで残す派です。」
ナレーションの森田美由紀アナはあんず最後派なんですね。
ちなみに崎陽軒シウマイ弁当を特集した「石橋貴明のたいむとんねる」の記事はこんな感じです。
調査データでは625人中277人があんずを最後に食べる派だそうで、この〆かたは圧倒的1位だそう。
ということでチコちゃんの答えは、
イチゴのショートケーキのマネをしたから
解説は3度目の登場となる江戸川大学の斗鬼正一名誉教授。
グリンピースが上に乗ったシューマイは日本発祥ですが、元々のシューマイが誕生したのは14世紀ごろの中国。
そして江戸時代の初めころに長崎の唐人屋敷を通して日本に伝わったという歴史。
さらに明治時代に横浜にある中国料理店でシューマイが販売されて日本各地に広まっていったそう。
1899年に横浜・伊勢佐木町で店を開いた「博雅亭」がその元祖。当時は「博雅の焼売(シューマイ)」と評判になったとか。
しかしその頃のシューマイのレシピはグリンピース無し。
そして本格的にグリンピースがシューマイの上に乗るようになったそのきっかけは学校給食。
近鉄バファローズの名バイプレイヤー吹石徳一選手が産声を上げた年(昭和28年4月2日)のその翌年にあたる昭和29年に施行された学校給食法で全国的に学校給食が実施されましたが、脱脂粉乳やボソボソしたコッペパンなどの影響で子どもたちには不評だったという事実が。
無理やり吹石徳一選手を引き合いに出すというわざとらしい演出w
スポンサーリンクそこでメニューの開発者たちが少しでも給食を魅力的にしようと試行錯誤したその結晶がグリンピース。
冷凍食品メーカーの開発担当者(小野寺三二さん)をNHKが取材していたという事でその映像を流用。冷凍食品メーカーはニチレイみたいですね。
ショートケーキのトッピングのイチゴをヒントにしてニュージーランドから輸入していたグリンピースを使う事を思いついたようですが、当時の子どもたちの大好物はイチゴのショートケーキだった事から出て来た発想。
日本産よりもニュージーランド産のグリンピースは甘みがあったのでひょっとすると?という思いもあったみたいですね。
試しに乗せてみるとなかなか収まりが良かったので、子どもたちが食い付いてくれるのでは?という手ごたえ。
するとこの試みは大成功でグリンピースが乗ったシューマイは子どもたちの心をがっちりキャッチ。これが昭和30年代後半だそうです。
その後、グリンピースはご飯に混ぜられてグリンピースご飯になったり、肉じゃがやシチュー、スープなど学校給食を彩る重要な食材に。
岡村「何かと入ってましたね。」
しかし時は流れて、昭和63年10月19日の10・19決戦の舞台で吹石徳一選手が劇的勝ち越しホームランを放って、試合後に現役引退を発表したのと時を同じくしてシューマイにも変化が訪れます。
コチラが吹石徳一選手が劇的勝ち越しホームランを放つYouTube動画。
ナレーション「吹石選手の引退との因果関係は分かりませんが、シューマイの上から徐々にグリンピースが姿を消し始めたというのです。」
これについて斗鬼教授は、本格的な中国料理が日本に入って来た影響でシューマイも中国風のものが広まった事が影響しているのではないか?という考え。
元祖と言われるニチレイでは昭和55年以降、グリンピースを徐々に止めていったとか。メーカーの説明ではエビやカニなどのシューマイのバリエーションが増えて、他社との差別化を図るためだそう。
そして今ではほとんどのシューマイにグリンピースは乗っていません。
後半はプロジェクトX風のBMGチョイスw
一方で既に話題に出た崎陽軒のシウマイにはグリンピースが乗っているものと無しのものが混在。
というのも崎陽軒ではグリンピースはより均一に具材が混ざりやすくするためにグリンピースを餡に混ぜているそう。これは丸いものが中に入っている方が混ざりやすくなるという製造工程上の知恵から来たもの。ですから偶然上に乗っかるケースに遭遇するとグリンピースが上に乗っているシューマイが食べられるわけですね。崎陽軒だと運次第。※18年7月27日放送「タモリ倶楽部」から
という事で、
シューマイの上にグリンピースがのっているのはイチゴのショートケーキのマネをしたから
でした。
シューマイの上に何を乗せたい?という問いには、
チコちゃん「チャーハン。正確にはチャーハンの上にシューマイをのせたいです。」
お皿に添えるのではなく、あくまで「のせたいの。」と甘えるチコちゃんw
プロジェクトX風のインタビュー映像については、ためしてガッテンで取り上げられた際にそういうパロディ編集がされていたので、それをさらに流用したというチコちゃんに叱られる!お得意の二次利用の賜物だったとかw
ナレーションはオリジナルの田口トモロヲさんではなく、森田美由紀さんが担当でしたが。
チコちゃん「でも今度個人的にお願いしようと思っております。」
ちょくちょく差し込まれた吹石一恵さんのパパの吹石徳一選手の映像については、
ガッツリ観たのは初めてという吹石一恵さん。
若干グリンピースの話がブレる演出w
岡村「引退されてからグリンピースも引退の方向に・・・笑」
チコちゃん「頑張ったお父さんにグラウンドにグリンピースが投げ込まれたとか、投げ込まれてないとか。」
岡村「投げ込まれてないでしょ!」
続きとなる第3問、第4問のチコちゃんの疑問はコチラの記事で。
NHK「チコちゃんに叱られる!」に関する全記事はこちらのリンクから