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第75回 NHK「チコちゃんに叱られる!麒麟がくるコラボSP」なぜたこあげは「たこ」?シルエットは「シルエット」?


20年1月3日放送の第75回 NHK「チコちゃんに叱られる!」は新年一発目恒例の拡大SPの放送。ゲストに長谷川博己さん(初登場)、門脇麦さん(初登場)、堺正章さん(初登場)を迎えて紹介された疑問は、たこあげはなぜ「たこ」?シルエットはなぜ「シルエット」?という疑問。

ということで、20年1月3日に放送された第75回 NHK「チコちゃんに叱られる!去年の今頃はまだ平成だったのにもう令和2年なの!?あ~今年もまだ残り363日もあるのか・・・スペシャル!」の様子をまとめてご紹介します。

※本記事では番組冒頭に紹介された2問をまとめておりますので残りの疑問は別記事でフォローします。

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出演者

【メインMC】チコちゃん(声:木村祐一)

【アシスタント】塚原愛(NHKアナウンサー)

【ナレーション】森田美由紀(NHKアナウンサー)

【レギュラー】ナインティナイン 岡村隆史

【ゲスト】長谷川博己、門脇麦、堺正章

【VTR】小田切千(ナレーション)、目黒祐樹、池田鉄洋、林家正楽、清水ミチコ

チコちゃんの疑問その1

たこあげはなぜ「たこ」?

今回はいつもの拡大SPよりもさらに拡大放送の超拡大版(88分)での放送。

新年一発目なのでチコちゃんも晴れやかな着物姿。

さらに今回のゲストさんたちは皆さんが大河ドラマ「麒麟がくる」からのお客様。事前の番組予告では「新春『麒麟がくる』コラボスペシャル」と銘打たれていた通りですね。全員チコちゃんに叱られる!は初登場。

まずは主演の明智光秀役の長谷川博己さんを「ヒロちゃん!」と紹介するチコちゃん。

チコちゃん「筒香ごめんなさい。」

続いては駒役を演じる門脇麦さんを紹介して、最後は望月東庵役の堺正章さんを「マチャアキさん」呼び。

さんナシで読んでもらっても構わないという堺正章さんですが、実際にチコちゃんが呼んでみると、

堺正章「『さん』付けろ。バカヤロー。」

自らフリとオチw

冒頭ではいきなり「麒麟がくる」の番宣を長谷川博己さんがカンペを読んでいるのをモロバレしつつ担当w

さらに、岡村さんも今回は大河ドラマチームとしてこの番組に参加していますが自分でも驚いている様子。

オープニングの絡みはこの辺で早速第一問目。

指名は、この中で一番いつまでも子ども心を忘れないステキな大人ってだーれ?

解答者は「博己ちゃん」とチコちゃんに呼ばれた長谷川博己さんを岡村さんが指名。

チコちゃんの疑問は、

たこあげはなんで「たこ」なの?

海の中のたこの動きのような動きを凧がするからという答えですが、

チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」

門脇麦さんに続けて聞くと、凧の形がたこに似ていたからというシンプルな答えながらもチコってはいない模様。

最後に堺正章さんに聞くと、不敵な笑みを浮かべていかにも正解を知っている風に、

堺正章「チコちゃん・・・ウチの犬もチコちゃんっていう名前なの。」「お友達になろうね。笑」

岡村「犬呼ぶみたいに呼ばないでください。笑」

いきなりスカしから入った堺正章さんですが、改めて答えについては凧の枠組みが8本だったからタコの足の数とひっかけてという尤もらしい答え。

途中から不正解を言いそうなのは分かった上で「岡村、岡村。どうやらコレ正解ちゃうけど、おもろいからもうちょい聞こか。」とあえて泳がせるという悪いチコちゃんw

結局「ブッブー!でございます。」と言ったうえで「ボーっと生きて来られたようでございまして。」と優しく恐縮しながら叱るチコちゃんw

公園で一般の人に聞いてみると、昔は食べるたこの形をした凧だったからという答えが出るものの残念ながら不正解。

ナレーション「かの(ウィンストン・)チャーチルは言いました。『たこが高く上がるのは風に乗っている時ではなく、向かい風に立ち向かっている時だ』と。上手い!チャーチルさんに座布団一枚あげといて。」

ということでチコちゃんの答えは、

イカが禁止されたから

解説は法政大学の長沢利明兼任教員。

凧の起源は紀元前4世紀ごろの中国で使われていた紙鳶(しえん)。これは戦の時に遠くの味方に合図を送る目的で使用されていて、敵に怪しまれないように野鳥に似せたデザインになっていました。

その後に平安時代に日本に伝わった紙鳶は病気などが風に乗って来るのを追い払う厄払いの道具として使われるようになり、それがいつしか様々な形に変化して日本全国に広まっていきました。

江戸では空中でバランスを取れるようにするために数本の長い紙や糸が付いたものが多く作られるようになり、このヒラヒラとした足のようなデザインから『いか』または『紙鳶(いかのぼり)』と呼ぶように。

これが当時庶民の間では大人も行う遊戯として爆発的に流行。日常的な娯楽としてお正月の風物詩でもなかったとか。

しかし大流行したせいで江戸では社会問題化してそれが「いか→たこ」に呼び名が変わった原因なのだそうですが、ここからは、

「NHK新春たぶんこうだったんじゃないか時代劇」で解説。TKGの新バリエーションですね。TKJでしょうか。

タイトルは「三代目 暴れん坊将軍 いかあげて いかあげないで たこあげて」

時は正保3年の江戸。町人に交じっていかのぼりに興ずるのは町人のふりをした三代将軍家光。演じるのは目黒祐樹さん。

するとそこに現れたのは喧嘩っ早い町人。演じるのは池田鉄洋さん。

いかのぼりで張り合う2人でしたが、白熱するあまりにいか同士が絡んで真っ逆さま。

これをきっかけに喧嘩に発展しますがこれが当時の江戸で社会問題化。いかのぼりが原因で喧嘩が多発したり、落下したいかのぼりで怪我人や時には死者まで出る事態にも。

そしてこれに追い打ちをかける大事件も発生。それが正保3年3月25日に起きた「火の付いたいかのぼりが江戸城に落下」するという事件。

意図的に誰かが企てたものなのか、偶然の事故なのかは未だに分かっていないようですが、このあわやテロ事件という出来事に江戸幕府は「いかのぼり禁止令」を発令。

これに落胆したのは江戸の町人たち。娯楽を失った哀しみに暮れますが、そこで町人たちは「『いか』では無く『たこ』をあげているんだ。」というしたたかな屁理屈で対抗。

この屁理屈については幕府としてもガミガミと咎める事は無く、大目に見るという寛大な処置。

ちなみに「いか・いかのぼり」から「たこ・たこのぼり」に名称が変わったものの、喧嘩沙汰や死傷者の発生は変わらず起きており、結局幕府は明暦2年に「たこのぼり禁止令」を改めて発令。

いかのぼり禁止の10年後にたこのぼりもやっぱり禁止されたわけですね。しかし、この禁止令を庶民は無視。

江戸では多様な禁止令があったという事もあって、取り締まる側も大目に見るという処置でこれにあたっていたとか。

そのうち、年中行われていたたこあげはお正月に家内安全・商売繁盛を祈願してあげられる季節ものの風物詩に移り変わっていき、現在もその習慣が残っているとの事。

ちなみに徳川家光が町人のふりをして市井の人々と触れ合っていたという事はあり得ない話と一笑に付す長沢先生。

ということでコチラが結論。

たこあげが「たこ」なのはイカが禁止されたから

でした。

たこも禁止された何をあげたい?という質問には「絶妙なトスを上げたい。いつも岡村、アタック決めてくれてありがとう。」と答えるチコちゃん。

これに対して「いやいやいや。空振り結構ありますよ。」と謙遜する岡村さんw

年末拡大SPでも同じようなやり取りをしていましたよね。

総括では、

門脇麦さんへ凧揚げの経験について聞くチコちゃん。

小学生の頃に凧を自分で作って揚げたそうですが、その時のデザインは「モモンガ」だったそうw

なかなかトリッキーなモチーフw

定番のカリキュラマシーンのオープニング。

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チコちゃんの疑問その2

シルエットはなぜ「シルエット」?

2問目の指名は、

この中で一番芸術が分かるステキな大人ってだーれ?

ここは堺正章さんが解答者に。

急にチコちゃんの着物姿を褒める堺正章さんですが「で、次行って。」とサラッと流そうと企みw

ここでチコちゃんの疑問、

シルエットはなんで「シルエット」っていうの?

何か思いついたような様子の堺正章さんですが、口元に正解マークとピヨピヨ音。

これは見事にチコりました。

チコちゃん「つまんねーヤツだなぁ。」「ではペン持って。画用紙開いて。」

正解を言われてちょっと悔しいチコちゃんから漢字の問題出題。

漢字の書き取りはお正月だけに「もち」

カメラマンさんに「知ってる?」と堂々とカンニングしようとする堺正章さんw

結局、長谷川博己さんだけ「餅(食の字)」と書いて正解。

堺正章さんに至っては食の字の隣に鏡餅の絵を描くという荒業w

チコちゃん「何やってんの?絵文字書いてんじゃん!」「じゃあ博己ちゃん以外は、ボーっと生きてんじゃねーよ!」

岡村さんは「麒麟」の漢字問題が出るハズと予想して事前に練習済みだったそうですが、読みが外れて残念w

という事でVTRですが、紙切り芸の林家正楽師匠の元へインタビュー。これまで切って来た紙の総枚数は18万枚以上だとか。

チコちゃんを切ってもらったり、岡村さんを切ってもらったりしてその腕前を披露してもらった後に疑問をぶつけてみると、

サラッとチコってお見事。

出張用チコちゃんに「つまんねーヤツだなぁ。」と言われていますが、口をポカンと開けて人形を見つめるだけで何も言わない林家正楽師匠w

逆に斬新なリアクションw

ということでチコちゃんの答えは、

シルエットさん

解説は日本大学芸術学部で講師を務める木村三郎さん。

シルエットとはそもそも輪郭線の中を黒く塗りつぶした「影絵」の事。

その由来はフランスの18世紀に実在した政治家、エティエンヌ・ド・シルエットという人名から。

そこで始まったのが「まんがフランス昔ばなし」でタイトルは「シルエットものがたり」。

これまでは「まんがインド昔ばなし」だったので新バリエーション。

今回はシャンソンバンド「Swing Paradoxe」の演奏でフランス語バージョンのオープニングテーマ。

でもナレーションは清水ミチコさん、行ラストは遊佐かずしげさんで変わらず。

時は18世紀のフランス。国王ルイ15世の時代。

長い戦乱で財政難に苦しむフランスでしたが、そこに拍車をかけたのが国王ルイ15世の愛人で浪費家として知られたポンパドール夫人の存在。ポンパドール夫人の声はデヴィ夫人モノマネw

ポンパドール夫人は自身の浪費癖を直そうともせず、その代わりに財政を立て直せばいいと言い出し、お気に入りだったシルエットという人物を財務大臣に推挙。

命を受けたシルエットは貴族にも課税するという政策を打ち出しますが、当然これに貴族たちは反発。貴族の声は美輪明宏モノマネw

さらにポンパドール夫人の浪費癖もストップしようと働きかけを行いますが、これもポンパドール夫人の理解を得られずに失敗。

このように貴族たちからの税収見込みのアテが外れた事でシルエットはターゲットを国民に移します。

そこで考え出したのが空気に税をかけるという空気税。当然これに猛反対の国民たち。国民たちの声はえなりかずきモノマネ。

そして、どこからも税金がとれない事に悩んだシルエットの目に入ったのが肖像画を描いてもらっている貴族たちの姿。

国から支払われたお金で描いてもらっているという肖像画は金食い虫であると考えたシルエットは、黒一色で塗りつぶした絵にするべきという令を発します。

ただ、これもやはり貴族たちの理解を得られず・・・。

その結果、何も効果的な施策を打ち出せないまま約9か月で財務大臣の任を解かれることになったシルエット。

この時に宮廷を去るシルエットの疲れ果てた姿がまさに影絵のようだったことから、いつしか黒一色で描かれた絵の事をシルエットと呼ぶようになったそう。

クビになった4年後の1763年にはシルエット=影絵という言い方が徐々に定着していたとか。その後、18世紀後半になるとフランスの庶民の間にもこの言葉が浸透してヨーロッパ中に広まる事に。

という事で、

シルエットはシルエットさん

でした。

シルエットが毒キノコに似ているね。と木村先生に軽くディスられたチコちゃんは「誰が毒キノコや!真面目なトーンでツッコみにくい!」という返しw

ちなみにシルエットの由来については諸説あるとの事。

チコった事で上機嫌に総括を述べる堺正章さんに対しては「巨匠、正解なさった後あんまり多くを語らなくても大丈夫です。」と釘を刺すチコちゃんで2問目は終了w

第75回放送の全記事はコチラで

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