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第78回 NHK「チコちゃんに叱られる!」なぜ脂がのると美味しい?新聞に四コマ漫画があるのはなぜ?


20年1月24日放送の第78回 NHK「チコちゃんに叱られる!」はゲストに雨宮塔子さん(初登場)、福山雅治さん(初登場)を迎えて取り上げられた疑問は、脂がのってると美味しいのはなぜ?新聞に四コマ漫画があるのはなぜ?というもの。

ということで、20年1月24日に放送された第78回 NHK「チコちゃんに叱られる!」の様子をまとめてご紹介します。

※本記事では番組前半に紹介された2問をまとめておりますので後半の疑問は別記事でフォロー。

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出演者

【メインMC】チコちゃん(声:木村祐一)

【アシスタント】塚原愛(NHKアナウンサー)

【ナレーション】森田美由紀(NHKアナウンサー)

【レギュラー】ナインティナイン 岡村隆史

【ゲスト】雨宮塔子、福山雅治

【VTR】小沢仁志、植田まさし

チコちゃんの疑問その1

脂がのってるとおいしいのはなぜ?

今日のゲストは2人ともチコちゃん初登場。

まずは福山雅治を普通に紹介するチコちゃん。

それよりも気になるのがスタジオに集結した福山雅治さん目当ての女性スタッフ集団w

岡村「関係ない人は帰っていただいた方が!」

苦言を呈する岡村さんですが、ついでに最多出演記録保持者の大竹まことさんも怒るかもとチコちゃんw

確かに「俺の時は全然集まらないクセに!」と嫉妬するかもw

そして2人目のゲストさんの雨宮塔子さんを塔子ちゃんと紹介。そう呼ばれてご本人は嬉しそう。

チコちゃん「ボンジュール塔子。コマンタレブー?」※訳:こんにちは塔子。ご機嫌いかが?

フランス・パリ在住の雨宮塔子さんにフランス語で挨拶。

という事で早速1問目。

指名は、この中で一番脂がのりきっているステキな大人ってだーれ?

チコちゃんにましゃと呼ばれた福山雅治さんが解答者に。

ご本人はカルビや大トロなどの脂っこいものが得意ではないそうですが、

ここでチコちゃんの疑問は、

なんで脂がのってるとおいしいの?

脂自体に脳が多幸感を感じるからという答えの福山雅治さんですが、

そもそもそれはどこから?と追加でチコちゃんの質問。

ここからは、狩猟採集?動物?生きもの?お魚?とのらりくらりとチコちゃんからヒントを引き出す福山雅治さんw

ずっとぼやかして核心を突かないのでハッキリ答えなさいと業を煮やすチコちゃんに、

福山雅治「ずばり・・・シャケ?笑」

チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」

一番大事なところでミスして仕留めそこないましたw

居酒屋さんでインタビューしてみるもそれっぽい答えすら出ない状態。

ということでチコちゃんの答えは、

まぐろがたくさん取れたから

答えを聞いて言い訳がましく説明する福山雅治さんですが・・・

チコちゃん「今ちょっとテロップで『※福山雅治 必死で弁解中』って出して。」

岡村「どっしり構えといてください。」

解説は畿央大学の山本隆教授。

そもそも人間の感じる味覚は甘味、酸味、塩味、苦味、うまみの5つで、脂はこのどれにも属しません。

ところが脂には口の中に入る事によって食べ物にしっとりとした食感を与えて、食べ物の味を増強する働きがあるというのがポイント。

脂の一部は唾液によって脂肪酸とグリセリンに分解されますが、その脂肪酸に増強効果があるのだとか。

私たちが味を感じているのは舌の表面にある乳頭という突起物。この中に脳に味を伝える味蕾という細胞集団が存在して、味蕾が脂肪酸を感知すると味を伝える能力が格段にパワーアップするそう。

例えば成分の80%以上が脂で出来ているバターは、トーストに塗る事でその美味しさをアップさせているとの事。

トーストそのままよりもバターを塗る事でパンの美味しさを引き立てているんですね。

また、脂を消化吸収すると人間にとって大きなエネルギー源になるというのもポイント。

三大栄養素で比べると炭水化物とたんぱく質は100gあたり400kcalですが、脂質は100gあたり900kcalと2倍以上。

チコちゃん「2倍!2倍!」

それは高見山w

YouTube動画。

布団の話は置いておいて、脂は同じ重さで比べると効率的なエネルギー源なわけなので、脂を一緒に体に取り込むことで美味しさと共に体にプラスであるという信号が脳に送られて、結果的に私たちは幸福感を感じているんですね。

ただ、この脂を食べるという文化は江戸時代以降の事。

当時、脂ののった魚は腐りやすかったために流通せず、ほぼ廃棄処分。※赤身の部分はしょう油漬けしてヅケと呼ばれたりしますが、脂が多いとしょう油を弾いてが染み込まないのでヅケによる保存法が効かなかったんですね。

ところが1810年に起こった「まぐろが大量に取れる」という出来事を境に状況は一変。

江戸の様子をまとめた「武江年表」には1日に1万本のまぐろが獲れたという記録も。

食の歴史に関するお話になって来たので、ここでチコちゃんの食の歴史専門家といえばという事で食文化史研究家の永山久夫先生が登場。

大量のまぐろを目の前にして、脂ののったトロの部分を大量廃棄する必要に迫られた江戸の人々は、流石にもったいないと考えて「まぐろ鍋」なる食べ方を考案。

まぐろ鍋(ねぎま鍋)とはトロとネギをしょう油で煮た料理。

ちなみにねぎま鍋を漢字で書くと葱鮪鍋。文字通りネギとまぐろですよね。

このようにしてもったいない精神から生まれたまぐろ鍋(ねぎま鍋)ですが、トロの脂がネギに染み込んで旨味が倍増するという働きも手伝ってこの食べ方は大流行。

その後に上流階級にもこのトロの美味しさが伝わった事で日本人の脂を食べる文化が定着し始めます。

さらにその後にやってくる明治時代にはバターや牛肉などの西洋の食文化が伝わって日本人はより脂を好むように変化。

この頃から脂がのっている=美味しいという感覚が刷り込まれて今に至るんですね。

「また来てね~!バイバーイ!」と笑顔で送り出してくれるご機嫌な永山先生の元を後にして、山本教授にアブラボウズなる魚が脂を大量に含んでいる食べ物であるという事を聞き、追加調査に乗り出す取材担当D。

体の40%が脂肪で出来ている深海魚であるという事で、釣れるという情報があった相模湾へ。

漁師さんの協力を得てアブラボウズを狙いますが、残念ながらこの日釣れたのはアコウダイとバラムツ。

ちなみにバラムツは流通禁止の魚でその理由が脂肪(ワックス成分でロウのようなもの)が多い為に人間の体では分解できないのだとか。

とりあえず釣れたアコウダイを刺身にして味わいますが、そこでアブラボウズが食べられるお店があるという情報を得て、都内に引き返すことにw

向かったお店は「沼津魚がし鮨」。

アブラボウズの身は真っ白。

食レポでは「第一印象はお刺身でも、その後にお肉に変わる感覚」だそうですが、調子に乗って食べていると店長さんからストップがかかります。

あまりに脂肪分が多いので食べ過ぎるとお腹を下すとの事でドクターストップというか板さんストップ。

「食べ過ぎると2つの意味で死亡(脂肪)になっちゃうかもって事ですね?脂だけに。」「お後がよろしいようで。」

板さんとコンビ芸を披露して〆w

ということでコチラが結論。

脂がのっているとおいしいのはまぐろがたくさん取れたから

でした。

捨てられないモノを聞かれると、駅弁の釜めしの釜という答えのチコちゃん。

総括では江戸時代よりももっと前の狩猟生活時代を思い浮かべていたとやっぱりここでも言い訳がましい福山雅治さんw

福山雅治「言えば言う程ちっちゃいね。僕ね。笑」

カリキュラマシーンのオープニング。

チコちゃんの疑問その2

新聞に四コマ漫画があるのはなぜ?

2問目の指名は、

この中で一番、新聞を毎日読んでそうなインテリ系の大人ってだーれ?

現役のニュースキャスターなので雨宮塔子さんが解答者に。

ここでチコちゃんの疑問は、

なんで新聞に四コマ漫画があるの?

雨宮塔子「Jesus!」

フランスのパリ在住なのにアメリカ人みたいなリアクションw

YouTube動画。イギリス映画「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」のワンシーン。

「マジかよ!?」とか「ウソでしょ!?」とかそんな時にこの表現が出て来ますねw

Jesus!もJesus Christ!も同じ意味ですね。

そんな雨宮塔子さんのリアクションは置いておいて、続き物のストーリーだとストーリーを追いかけるのが大変だからという答えですが、

チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」

岡村さんにも聞いてみると、四コマ漫画がある事で子どもの読者にも新聞を読むという習慣をつけられるからという答え。

チコちゃん「それでいいのね?爆笑王の答えは?」

それはキョエちゃんのイジり方w

喫茶店で新聞を読んでいる人に聞いてみると、読者拡大、子どもに新聞を読ませて習慣づけさせるためにという答えが出て来ますが、奇しくも爆笑王こと岡村さんと同じ答えが登場w

岡村「見んといて・・・笑」

ということでチコちゃんの答えは、

すさんだ気持ちを和ませるため

福山雅治「世界中そうなんですか?」

チコちゃん「世界中は知りません。」

しらばっくれないで真っ向から知らないというチコちゃんの潔さは逆に珍しい対応w

解説は日本新聞博物館の尾高泉館長。

昔から滑稽な絵やイラストというものは存在していましたが、四コマのようにコマ割りした漫画は新聞が発祥。

現在のような日刊新聞が誕生したのは1871年の事ですが、当時の記事は活字だらけで、絵が載っていたとしても記事を説明するための挿絵のみ。

その後は挿絵とは別により多くの読者の興味を惹きつけるために、活字抜きでも一目で意味が伝わる面白い絵が載るようになっていきます。風刺画だったりそんな類のイラストですね。

その中で現在の四コマ漫画に通じる元祖的な絵が描かれることになりますが、それが、

「無限の運動 (PERPETUAL MOTION.)」

と名づけられた絵。

床に座ってお辞儀をし合っている2人ですが、頭を上げるタイミングがお互いにズレてしまってずっとお辞儀を繰り返してしまうというシンプルな絵。

セリフなしでもどういう絵なのか分かるというなかなかシャレた趣向ですよね。

これがきっかで「漫画」と呼ばれるようになり、徐々に新聞漫画は人気に。

当時、新聞を読んでいたのは大人の男性でしたが、この娯楽性の高い漫画のおかげで徐々に女性や子どもたちにとっても読み物として身近な存在になったとか。

そして1923年に東京朝日新聞が日本初の四コマ漫画の連載をスタートさせます。

それが「正チャンの冒険」。

勇敢な少年「正チャン」が時空を超えて様々な冒険をするというストーリー。

1923年といえば関東大震災直後の事ですが、その第一話の内容は震災のガレキを前にして正チャンが死んでしまったのではないか?と心配する2人の男性の元へ元気な正チャンがやってきて、正チャンが生きていた事に喜んで胴上げをしていると、やがて正チャンが「ホントに不思議な冒険でした。」と切り出した所で第一話エンドというもの。

よく見ると四コマの外にト書きの説明もしてありますが、思いっ切り続き物のストーリーで第一話が終わるという構成。

現在の新聞の四コマ漫画が一話完結型が多いのに対して、正チャンの冒険は連載物。実はこのストーリーが続くというコンセプトの斬新さは当時も話題になって人気になったとか。

主人公の正チャンが被っているニット帽が正チャン帽と呼ばれて当時の子どもたちの間で大ブームに。当然発行部数も右肩上がり。

震災直後という事で暗いニュースが多い中、正チャンの冒険は人々の癒しになっていたとの事。

これ以降は人々のすさんだ気持ちを和ませる存在として新聞に四コマ漫画が掲載されるという流れが出来上がって行ったのだそう。

後にサザエさん、フクちゃん、コボちゃん、アサッテ君などの人気連載も誕生。

その中で37年も連載が続くコボちゃんが掲載されている読売新聞の担当者(佐藤憲一さん)を取材してみると、

コボちゃんはファミリー漫画なのでほのぼのとした話題が多いのが特徴で、暗いニュースも多い中、読者を和ませる役割を担っているというコメント。

ちなみに四コマ漫画の内容については作者の植田まさし先生が新聞掲載の前日に題材やテーマを決めて描かれていて、原稿は掲載前日の午後4時に届くそう。

ここで尾高館長がセレクトした傑作四コマ漫画を紹介していく事になりますが、せっかくなら・・・という事でこの人が登場。

それが2週連続でVTRゲストの小沢仁志さんw

小沢仁志「またか!?一回で全部やってくんない?」

おっしゃる通りw

実際に四コマ漫画を読んでもらって本当に気持ちが和むのかを検証する事にw

漫画が描かれたパネルを手渡すと、

小沢仁志「逆さまやんけ!」

渡されたのは「フクちゃん」。

イタズラのお仕置きとしておじいさんに押し入れに閉じ込められてしまうフクちゃん。

ところが、押し入れから「ここひやりとしてすずしいよ おじいさん」と一言。

するとそれを聞いたおじいさんがいそいそと押し入れに。

押し入れに入っていくおじいさんのお尻を描くというシャレたオチ。

小沢仁志「ふふっ!」

和んだ?w

小沢仁志「クーラーかけりゃいいじゃねぇかよ!」

続いて読んでもらおうとしますが、渡す前から手を出して欲しがっている様子の小沢仁志さんw

小沢仁志「逆さまにワザと渡してるだろ!お前!」

ちょっとした嫌がらせが面白いw

気持ちがすさんだ所で2つ目の四コマ漫画は「フジ三太郎」。

2台で競うレーシングカーセットをねだられた三太郎。

しかし思ったより値段が張るのでゼンマイ式の安い車のおもちゃを1台だけ購入。

お父さんと競争させて遊びたいと楽しみにしながら寝る子どもですが、

ゼンマイ式の車と汗をかきながら並走して競争する三太郎というオチ。

小沢仁志「走ってるだけやんけ!」「お父さんと競走・・・笑」

明らかに笑みがこぼれた小沢仁志さんw

小沢仁志「失笑ってやつだよ。」

ここで3つ目の四コマ漫画投入。

小沢仁志「お前絶対に・・・絶対にワザと渡してるだろ!反対に!」

単純なイタズラにイライラする小沢仁志さんに渡したのは「コボちゃん」。

花粉症のケアのために玄関先で外出先で着ていた服を入念に掃除するコボちゃんのお父さん。

全身を念入りにはたきすぎた余りに髪の毛までボサボサになって赤ちゃんが大泣きというオチ。

小沢仁志「笑。なんなの?これ。笑」

完全に笑っている小沢仁志さんですが、やっぱり失笑と本人は認めずw

ここで小沢仁志さんとお別れ。

小沢仁志「おい。今度チコちゃんにLINE交換しようって伝えといて。」

チコちゃんとLINEでどんなやり取りをするのか興味がありますねw

ちなみに先ほどのコボちゃんの漫画は2011年の東日本大震災の翌日に掲載されていたもの。

日本中が悲しみに包まれる中であえて平和な日常を描く事で人々の気持ちを和ませたいと願った名作。

とここでコボちゃんの作者である植田まさし先生に直接取材。

「どんな思いで描いている?」という質問には、

植田まさし先生「和ませるっていうのは大事なことなんで、朝見てみんなが気分よく家を出て行かれるような感じの漫画を描こうと思ってます。」

「震災の時に漫画をどうするか?どうやって描くか?って事は迷いましたね。そういう時だからこそ漫画を描いて安らぎを与えるじゃないですけど、そういうものが必要なんじゃないかっていう事で。それで描きましたね。」

記念としてチコちゃんの直筆イラストを描いてくれた植田まさし先生。第78回 NHK「チコちゃんに叱られる!」植田まさし先生が直筆で描いたチコちゃんイラスト

という事で、

新聞に四コマ漫画があるのはすさんだ気持ちを和ませるため

でした。

悲しい気持ちになるのはどんな時?という質問には、

ビルのテナントに入っているレストランの案内をずっと見ている家族を前にして、ビルに全館休館と張り紙がしているのを発見した時という四コマ漫画のストーリーっぽいエピソードを披露するチコちゃん。

最後に塚原愛アナから補足。

植田まさし先生は毎朝10時に起きて翌日掲載される漫画の内容を考え始めるそうですが、ネタが出てこなかった事は一度も無いとの事。

岡村さんにラジオの時の事を聞くチコちゃんですが、

岡村「あの~もう長い事やってますけど、何て言うんですかね。箸にも棒にも掛からない2時間っていうのはあります。」

チコちゃん「アカンがな。笑」

岡村「しもたな~。エライことしたな~。と思って帰る時ある。笑」

ちなみに四コマ漫画の起源については諸説あるそうです。

最後はにらめっこのミニコーナー。歌舞伎の連獅子風に変身のチコちゃん。以前も登場したやつですね。

後半の疑問はコチラの記事で。

NHK「チコちゃんに叱られる!」に関する全記事はこちらのリンクから

一覧:NHK「チコちゃんに叱られる!」

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