10代からやるべきスキンケアの基本・乾燥肌対策まとめ。洗顔やクレンジングは3分以内?
20年2月17日放送のNHK Eテレ「#ジューダイ」では10代のうちからやっておくべきスキンケア・乾燥肌対策について皮膚科の先生の指導の元で紹介。足・唇・顔の乾燥対策や化粧水・シートマスクの正しい使い方、洗顔&クレンジングは3分以内にといった正しい知識についてしっかり身につけましょう。
スポンサーリンク乾燥しやすい体の部位トップ3
まずは街頭インタビューで10代の女子たちがどんな乾燥のお悩みを持っているのかをチェック。
第3位 – 足
白くなって粉を吹いたり、パキパキの状態になったり、冷たい風が当たると痛くなったり。
さらに乾燥が進むと皮膚がひび割れ、ひざ下辺りがまだら模様になってまるでキリンのように。
肌の潤いを守る皮脂を分泌する皮脂腺が足には少ないので乾燥しやすいんですね。
さらにスカートだと外気からカバーするものが無いので余計に乾燥しやすいという事情も。
第2位 – 唇
リップクリームが手放せず、それでもすぐにパサパサになるという意見や、そうなると口紅が濡れなくなってしまうというお悩みも。
笑ったりした拍子に口の横(口角)の部分が切れて血が出るなんて事も。
唇は皮膚が薄い為に刺激を受けやすく乾燥しやすい部位なんですね。
第1位 – 顔
皮膚が弱い目元、口元、鼻周りやほうれい線の辺りの乾燥が目立つとの事。
他にも比較的皮膚が強いと言われるいわゆるTゾーンの眉間から鼻筋にかけてがカサつくという意見も。
顔が乾燥するとファンデーションやメークの乗りが悪くなるのでツラいようですね。
足・唇の乾燥対策は?
足の乾燥対策
乾燥しやすい部位第3位に挙がっていた足についてですが、皮脂腺が少ないから乾燥しやすいという原因があるものの、もう一つ考えられる原因としては、
液体ボディソープ&ナイロンタオルでゴシゴシ
というものもあるそう。
というのも液体ボディソープは量を多めに使い過ぎる傾向があり、たっぷりの泡で洗い流そうとすると洗浄成分が多くなりすぎて肌の潤い成分を過度に洗い流してしまうという弊害があるのだとか。
さらにナイロンタオルでゴシゴシ洗うのは肌へは負担でしかないのでサッパリして気持ちいい感じがするからといってナイロンタオルでこするという洗い方は絶対NG。
そこでよしき皮膚科クリニック銀座院長の吉木伸子医師のオススメの洗い方は、
固形石けん&綿素材のタオル
を使った洗い方。
固形石けんだと使う量の調整が簡単で肌のうるおい成分を落としすぎないように洗えるそう。※固形が使いづらいという場合は石けん成分を使ったフォームでもOK
ナイロンタオルの代わりには普通の綿素材のタオルや何も使わずに素手で洗うのもオススメ。
ナイロンタオルの強い刺激に慣れている人にとっては普通のタオルや素手では「物足りない。洗えている気がしない。」という印象を受けるかもしれませんが、1週間も続けているとそれでも十分に感じて来るので絶対に切り替えましょう。
お風呂上りに乾燥するという場合はキュレルやエモリカ薬用スキンケアなどの入浴剤(バスミルク)などを入れた浴槽でしっかり温まるのもオススメ。浸かる時間は10分が目安で湯温は40℃。長々と半身浴するぐらいなら10分間の全身浴の方がよっぽど健康的です。
さらにボディクリームで保湿したい場合はレビュー雑誌で高評価の「ダイアンボタニカル ボディミルク ディープモイスト」などをお風呂上がりに塗るのもオススメですね。
唇の乾燥対策
続いては唇の乾燥ケアについてですが、乾燥してしまった唇をたった1分でケアするオススメの方法が、
はちみつ&ワセリンのスペシャルパック
やり方は、
- 粘膜を守る効果のあるはちみつと保湿(パック)効果の高いワセリンの2つの材料を1:1の割合でよくかき混ぜ
- 出来上がったものを優しく唇全体に塗り広げる
- 真ん中に穴をあけた食品用ラップでフタをして1分パック
長い時間乗せていればそれだけ効果が上がるわけではないので1分を目処にスペシャルケアはストップする事。
頻度は唇の乾燥が気になる時のみにして、毎日行う必要はありません。
顔の乾燥対策
顔の乾燥ではファンデーションの乗りが悪くなるという話題が先ほど挙がっていましたが、
ファンデーションの使い方にも注意が必要で、それは、
リキッドファンデーションを使い過ぎる
という点。
乾燥肌に悩む人は肌になじみやすいリキッドタイプのファンデーションを愛用していたりしますが、これが乾燥の原因に。
その為、乾燥肌の人はパウダーファンデーションの方がオススメ。
「リキッドタイプ=潤いそう、パウダータイプ=乾燥しそう」というイメージは大間違い。
吉木伸子医師によると、ポイントは「クレンジングの時のメークの落としやすさ」
肌に密着するリキッドタイプはクレンジングの時に落としにくいのでゴシゴシ落としてしまいがち。
そうすると肌の潤い成分を洗い流してしまうのでNG。
乾燥すればするほどにリキッドタイプに頼っているとさらに乾燥肌になるという悪循環。
一方でパウダータイプはメーク落ちが良いので肌に負担をかける事無くメークオフ出来るんですね。
スポンサーリンク間違った乾燥肌対策4つ
ここでは街頭インタビューで出て来た「間違った乾燥肌対策」について。
- 保湿には化粧水。化粧水はたっぷり使って出来れば何度も重ね付け
- 化粧水はたたいて染み込ませる
- シートマスクはミストを浴びながら
- 水を一日に最低2リットルは飲む
これらは全て間違ったケア方法なので一つ一つNGポイントについて見てみましょう。
『化粧水』
化粧水さえしっかり付けていれば保湿が出来るというのは大きな間違い。
化粧水の成分の大部分は水分なので化粧水だけたっぷり付けたとしても時間が経つと蒸発していってしまうので意味ナシ。
当然重ね付けしてもムダ。そればかりか、化粧水が蒸発していく時に肌内部の水分も一緒に奪い去ってしまうのでNG。
肌の潤いのカギになるのは肌に水分をつなぎ止める役割を担う物質である肌内のセラミドなどの保湿成分。
これらを豊富に蓄えた肌になると初めて水分が飛んでいかない肌になるので水分だけせっせと増やしても効果ナシ。
化粧水の適量は手に取って500円玉大くらいが目安。
化粧水をたたいて浸透させるのはNG。
皮膚への刺激になって潤いを守る角質層にダメージを与えるだけなのですぐに止めましょう。
赤くなるほどに肌を叩き続けていると赤ら顔になってしまうリスクもあると吉木伸子医師の説明。
正解は優しく肌になじませる使い方。
肌にとって叩いたりこすったりという物理的な刺激はマイナスでしかないのでとにかく「出来るだけ触れない。触れる時は優しく。」が絶対のルール。
間違ったケアをしていると20代、30代になった時に一気にシミ、シワ、たるみの問題が頻発するので要注意。
ちなみに化粧水がトロっとしているといかにも保湿力が高そうなイメージが湧くかもしれませんが、そういった感触は保湿力とは全くの無関係。ダマされないように。
また、化粧水の後に乳液・クリーム・美容液などのオイルでフタをするのが重要ですが、水の化粧水を塗った後にすぐにオイルを塗っても弾くだけなので化粧水が肌になじんだのを確認した後に余裕を持ってオイルでフタをするようにしましょう。
※美容液のオススメはレビュー雑誌で高評価の「菊正宗 日本酒の美容液」あたりでしょうか。
極度の乾燥肌やアトピー性皮膚炎の症状を持っている人は体質的に保湿たんぱく質が体内で作られにくいそうなので、その場合はオイル系を重ね塗りするのはOKですが、それ以外の人はオイル系を重ね塗りする意味はありません。
『シートマスク』
シートマスクにプラスして(加湿器やスプレータイプの)ミストを使うのはNG。パックの水分が増えるだけで保湿効果は期待できません。
それだけではなく、保湿のレベルを超えて肌がふやけて肌荒れにつながる可能性もあるので絶対にNG。
ふやけると肌のバリアが弱くなるだけなのでほどほどに。
また、シートマスクによるケアは1週間のうち1回で十分です。
毎日やっていると逆に肌に負担になり、肌のバリア機能がどんどん落ちて行ってしまうので、頻度はお肌の調子が良い時だけが理想。同様にずっとつけっぱなしというのも避けましょう(製品によりますが大体10分から15分ほど)。
肌荒れしている時に使うと逆に刺激になるのでシートマスクはお肌に余裕がある時のみ。肌荒れしている時は特に低刺激を心がけましょう。
たくさん種類があるのでどんどん新しいものを試してみたくなる気持ちも分かりますが、そもそもスペシャルケアのシートマスクを毎日やる意味はありません。
シートマスク後は肌に残った水分をしっかり吸い取った上で、油分でしっかりフタをして仕上げましょう。ふやけたまま放置するとこれまた水分が蒸発して乾燥肌に逆戻りです。
大容量タイプのモノはお得だったりしますが、開封から時間が経つと衛生面や潤い成分がどんどんマイナスされていくので出来れば個包装タイプで。そもそもスペシャルケアなので大量に買っておく必要なんて無いはずですよね?
『お水2リットル』
2リットルチャレンジなんて言葉もあったりするようですが、2リットルのお水を毎日飲むべきというのは実は何の根拠もない数値だったり。
たくさん水を飲めばその分保湿がされるような、いわゆる「内側からケアする」イメージがあると思いますが、飲む水の量と保湿はほぼ関係ナシ。余分に飲んだ水はオシッコとして出て行くだけなんですね。
普通に喉が渇いたと思った時に飲むので十分と吉木伸子医師。喉が渇いていないうちから頑張って飲むのはNG。
さらにオススメは常温か温かいお水をゆっくりのペースで飲むのも良いそう。
クレンジングと洗顔は3分以内
最後はクレンジング(メーク落とし)&洗顔の正しいやり方について。
吉木伸子医師はクレンジング剤のタイプとしてクリームタイプをオススメ。オイルクレンジングは脱脂力が非常に強いので乾燥肌には大敵。
※レビュー雑誌の比較によればクリームタイプのクレンジングだと「ミノン アミノモイスト ミルキィクレンジング」がオススメだそう。
クリームよりも洗浄作用がマイルドなミルクタイプはナチュラルメイク派の人にはオススメ。
※クリームで落ちにくいマスカラなどはポイントメイク落としを使って局所的に落として、全体はクリームでメークオフするようにしましょう。
帰宅したらすぐにクレンジング&洗顔へ。「お風呂に入った時に一緒にやればいいや。」なんて思わずにすぐにメークはオフ。一日中顔に乗っかっていたメークは早めに取ってしまいましょう。
クレンジングの正しいやり方は、
- クレンジング剤はたっぷりめに手に取る。目安はサクランボ2個分。
- クレンジング剤を付ける手順は「Tゾーン(おでこ、鼻筋) → Uゾーン (フェイスライン) → 最後に目元&口元&頬」。
- クレンジング剤が顔全体に行き渡ったら素早くすすぎ。
- すすぎは両手でお湯をすくってそこに顔を付ける感じでゴシゴシこすらない。
クレンジング剤に接する時間を出来るだけ短くするために皮膚が弱い目元&口元は最後の最後。
※番組で紹介された内容ではありませんが、目元のメークが薄目の人であれば無印良品のスウィートアーモンドオイルやホホバオイルの植物油でメークオフする方法も。
クレンジングスタートから30秒ですすぎまで行けるようにスピーディーに。すすぎも30秒で抑えてすすぎ終わりまでトータル1分以内。
クレンジング剤が顔に残っていてもメークを浮かせていればOK。
メークをクレンジングだけで完全に落とそうと頑張らなくても大丈夫。6割ほど落ちていればすぐ次の洗顔でクレンジング剤と一緒に洗い流せるので気にしない。
そして間髪入れずに洗顔へ。
洗顔に使うのはやはり固形石けん。石けん洗顔の方が肌に負担になりにくいのでオススメ。
※ボディソープ同様に石けんの洗浄成分を使った洗顔フォームもオススメ。
正しい手順は、
- 石けんを手に取って泡立てる。泡立てネットの使用もオススメ。
- 手の平をくぼませて溜まる位の泡が出来てきたらクレンジングと同じ手順で泡を乗せて洗っていく。
- 洗う時に使うのはキツネ指(中指と薬指)のみ。泡で転がすようなイメージで決してこすらない。
- すすぎはクレンジング同様、両手でお湯をすくってそこに顔を付ける感じで行う。
- 最後に髪の生え際などに泡が残っていないかチェック。
- タオルでこすらず優しく押さえて水分をとる。拭き取るのではなく押さえるイメージ。
- 洗顔後はすぐに保湿成分入りの美容液をなじませて完了
泡立てに時間がかかると肌に残ったクレンジング剤が刺激になるので、先に洗顔用の石けんを泡立てて置いておくのも良いでしょう。
泡立てネットは水場に放置していると雑菌が繁殖してしまったりするので使い終わったら水で洗ってしっかり乾燥させておきましょう。放置気味の人はきっぱり泡立てネットは止めてしまって手で泡立てするように。
クレンジングスタートから最後の美容液ケアまで全部で3分以内に行えるように意識しましょう。慣れればどんどん短時間でもしっかり洗い流せるようになってくるので洗顔は20秒以内を目指しましょう。
クレンジング、洗顔共に使うお湯の温度は35℃ぐらいのお湯が限度。理想は30℃前後。熱いお湯だと皮脂を洗い流してしまうので絶対にNG。
お風呂で行う場合はシャワーを直接顔に当てるのは避けましょう。顔面シャワーは肌に刺激になるので風呂桶に一度溜めてから。
朝洗顔については水だけで簡単に行う水洗顔をオススメされることもありますが、極度の乾燥肌のケースを除いては手早く行う洗顔フォームでの洗顔をして、寝ている間に出来た酸化皮脂を洗い流してから保湿ケアをするのがオススメ。
タオルは毛足長めの高吸収タイプを使い、毛羽落ちしやすい使い古したタオルは使わないように。落ちた毛羽が肌に残るとそれだけで刺激になるので要注意。
という事で20年2月17日放送のNHK Eテレ「#ジューダイ『サヨナラ乾燥肌!10代の正しいスキンケア』」で紹介された皮膚科医の医師推奨の乾燥肌対策についてでした。