主治医が見つかる診療所で紹介の「舌トレ」のやり方。シワ&たるみ&ほうれい線を消して代謝アップ効果も?
歳をとってくると気になるのが顔のシワやたるみ、そして老け顔の原因にもなるほうれい線。そこでそんなお悩みを一挙に解消しつつ同時に代謝アップで自然と痩せる効果もあったり、免疫力アップ、つまずき防止などなどメリットが多いという「舌トレ」のやり方をご紹介。
というわけで20年4月30日放送のテレビ東京系「主治医が見つかる診療所」から「おうちでできる!超カンタン代謝アップ法SP 舌トレ」の詳細をまとめてご紹介します。
スポンサーリンク舌トレの効果
解説は福岡県福岡市にあるみらいクリニック院長で内科医の今井一彰医師。
口(舌)の体操や鼻呼吸の健康効果を研究してその成果は書籍化済み。
本のタイトルは「免疫力を上げ自律神経を整える 舌トレ」画像はAmazonより
ご自身も若返り効果のある舌トレを毎日実践していて、クリニックを訪れる患者さん達にも10年以上に渡って指導しているとの事。
みらいクリニックに来院している70歳以上の患者さんに実際に話を伺ってみると、
「同世代の友人に『シワが少ないね。』と褒められた事がある。」といった証言や、
「えん下(飲み込み)がスムーズになったかなと思いますね。声もすごく出やすくなって、代謝が良くなっている効果もあるかと思いますけどね。」なんてお話も。
また、舌トレの指導前後であごのたるみ(二重あご)を比較した画像では、舌トレ実践後はあごがスッキリしている様子や、その他にも猫背傾向だった姿勢がピンと背筋が伸びていたり。
なぜ舌を鍛えると効果がある?
これだけ良い事ずくめの舌トレですが、その効果のカギになるのが、
舌の重さ
普段私たちは舌がどれほどの重さの器官なのか意識する事は無いと思いますが、実は舌の重さは約200gで大体スマホ1台分。
意外に重さがある舌ですが、となると鍛えないでいるとどんどん衰えていくというわけですね。
しかも舌は筋肉の塊なので衰えも激しく、加齢などで舌が衰えると口内で垂れさがりその結果起こるのが、
- ほうれい線が深くなる
- シワが増える
- あごが垂れて二重あごに
と老け顔の要素連発。
また、舌が垂れさがることで口を閉じているのも難しくなって、気を抜いていると口がポカーン状態に。
健康のためには鼻呼吸が良いとよく言われていますが、口が開きっぱなしのクセがつくと口呼吸傾向が強まってしまったり。そうなると感染症にかかりやすくなったり、腎臓が悪くなったり、皮膚疾患を抱えたりという事もあるとか。
今井先生によると「特にこの症状に思いあたる節がある人」はすぐに舌トレをやってみるべきだそうで、それが、
- ご飯を食べる時にむせる人
- いびきに悩んでいる人(睡眠時無呼吸症候群の傾向がある人)
- 食べる時にクチャクチャと咀嚼音を立てる人
- 滑舌が悪い人
これらの症状は舌が衰えているサインとの事。
ちなみにこの舌が落ちてしまう状態の事を「落ちベロ」と言うそうで、何も意識していない状態でも舌は口内で常に天井に接しているのが本来の形。
また、舌の動きが悪いと歯周病や虫歯などの歯のトラブルにもつながるという事も。
舌が衰えているかどうかをセルフチェックする方法は、
「パタカラ」を3回連続で発音する
事で確かめられるそうで、早口で噛まずに言えれば舌が良く使えている証拠だそう。
ちなみにこのパタカラ早口は舌のトレーニングにもなるとか。
スポンサーリンク舌トレのやり方
という事で肝心の舌トレのやり方についてですが、やり方はとても簡単で、
歯と唇の間に舌先を差し込むようにしてグルグル回すだけと非常にシンプル。
YouTubed動画。
※動画では舌を手で伸ばして発声、舌先を上下に動かす、舌を左右に伸ばすというトレーニングも一緒に紹介してありますね。実はこれはボイトレの一種として指導されている内容だったり。
この中でも特に重要なのが舌を回す動きですが、右回しを5回やって、今度は左回しを5回という風に逆回転も一緒に計10周行いましょう。
ポイントはほうれい線を内側から伸ばすイメージで舌を回す事。
とても簡単でどこでも行えますので毎日行いましょう。
この舌トレには唾液の分泌が活発になるという効果もあるそうで、食事の際に唾液の分泌をアップさせて消化促進という効果を得る為に、理想は1日3回の食事の直前に舌トレを行うのもオススメ。
舌トレで代謝アップ?
この舌トレでは血行が良くなるという嬉しい効果があって、それは口や顔だけではなく、デコルテから上の部分も含む上半身全体にも及ぶと今井先生。
実際に番組では温度変化を色で表示するサーモグラフィを使って舌トレ後の体温の変化について観察した所、舌トレから20分経つ頃には何もせずに安静にしていただけなのに首、口回り、おでこを中心として明らかに体温アップ。
ついでに頬や目の周りなども舌トレ前に比べて温かくなっているのがハッキリと。
さらに時間が経って40分後には全体的により温かくなって、首から下もポカポカ状態。
1時間後には顔全体が真っ赤。このポカポカ状態は約2時間も続くとの事。
舌トレで筋力アップも
この舌は全く関係ないと思われるある部分にも影響を及ぼすそうで、それが、
脚力(膝を伸ばす力)
実は舌の位置が変わる事で膝を伸ばす力がアップするというイタリアの研究結果があるそうで、舌の位置が口内で上の方にある場合と舌の方にある場合で膝を伸ばす力を測定して比較した所、舌が上にあるとより強く膝の力が発揮されたというデータ。
研究によると舌の位置が高いと30%も筋力がアップ(英語ページが開きます)したそう。
となると、高齢者の場合はつまずきを防止したり、歩行が改善したりという効果があるのではという事ですね。
実は60代以降の女性で転んでけがをするというケースが近年になって増えているというデータがあるそうで、この舌トレで健康寿命がアップする可能性もあると今井先生。
以上、主治医が見つかる診療所で紹介された舌トレのやり方とその効果についてでした。