年をとると若いアイドルの顔の区別がつかなくなる理由?第100回 NHK「チコちゃんに叱られる!」より
20年7月31日放送の第100回 NHK「チコちゃんに叱られる!」はゲストに初登場となる小堺一機さんと2回目となる中川翔子さんを迎えて紹介された疑問は『年をとるとアイドルの顔の区別がつかなくなるのはなぜ?』というもの。特にアイドルに限った話ではありませんが、それは若い人が外国人のように感じてしまうからだそうですが一体?
ということで、20年7月31日に放送された第100回 NHK「チコちゃんに叱られる!」の様子をまとめてご紹介します。
※同放送回のその他の疑問は別記事でフォロー。
スポンサーリンク出演者
【メインMC】チコちゃん(声:木村祐一)
【アシスタント】塚原愛(NHKアナウンサー)
【ナレーション】森田美由紀(NHKアナウンサー)
【レギュラー】ナインティナイン 岡村隆史
【ゲスト】小堺一機、中川翔子
【VTR】大竹まこと
チコちゃんの疑問その1
年をとるとアイドルの顔の区別がつかなくなるのはなぜ?
本日は20時からスタート。
まずは小堺一機さんを堺正章さんと紹介しようかどうか迷ったとチコちゃんですが、返す刀で「ね?田中邦衛さん?」と振ると、
「すぐ言えよ。Any time OKだよ。」とモノマネを即座に返してくれる小堺一機さんw
そして今回で2回目の登場となるので“準レギュラー”の称号を獲得したしょこたんこと中川翔子さん。
年齢は“レベル35”でよい仕上がりw
というわけでオープニングはこの辺で第1問目の指名は、
この中で一番、人の顔をちゃんと覚えてくれるステキな大人ってだーれ?
ここはお昼の番組で長年にわたって様々な有名人と「絡んだり、絡まれたり」していたという小堺一機さんが解答者。
レベル64の小堺一機さんは、若いアイドルの顔の区別について聞かれると、自分が若い頃は区別がつかない方が考えられなかったのが今やすっかり当事者だとか。
ここでチコちゃんの疑問は、
なんで年をとるとアイドルの顔の区別がつかなくなるの?
記憶の許容量がいっぱいになってしまうので新しい情報が入りにくくなるからという答えですが、
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
小堺一機「やった~!言われてたんだよ。『つまんねーやつだな。』って言われちゃダメだよって。」
チコっちゃう(正解しちゃう)と叱られないのでw
番組では検証の為に若いイケメン6人の写真を2ペアずつ用意して、同一人物で正しくペアを作れるかどうかの「イケメン神経衰弱」を実施。
20代女性がチャレンジすると初めは全員が違う顔に見えると言いつつも、じっくり観察すると同一人物をどんどん見つけていってタイムは1分22秒。
ちなみに20代男性が挑戦するとタイムは1分19秒という結果。
スポンサーリンクそしていよいよ高齢の男性テスターが登場しますが、現れたのはいきなり壁まで歩くボケをかます大竹まことさんw
小堺一機「俺、似てんな~って思ったの。笑」
71歳の大竹さんにイケメン神経衰弱のルールや企画の趣旨を説明すると、
大竹まこと「分かるだろ!それは。バカにしてんのか!?俺の事。即終わっても、文句言わないようにね。」
しっかり自らネタ振りw
いざスタートすると白Tシャツを着ている別人同士を同一人物と確定したりsいて「もう全然分かんない・・・。」と白旗。
あーでもないこーでもないと言いながら挙句の果てに「コイツいないよ。いない!」発言もw
そんなこんなで正解にたどり着いたのは6分18秒。
大竹まこと「女の顔だったらね、30秒でいったと思うね。」
ということでチコちゃんの答えは、
顔が外国人のように見えるから
堺正章さんモノマネで「それは一体どういうことなんでございますかね?」と小堺一機さんw
解説は番組ではおなじみの生理学研究所の柿木隆介名誉教授。
若い人の顔の区別がつかなくなるのは、外国人の顔の区別がつきにくいのと同じ現象との事。
私たちが人の顔を区別するとき、目で見た全ての視覚情報は脳の一番後ろにある第一次視覚野(だいいちじしかくや)という場所にまとめて送られるのですが、そこから脳の一番下にある紡錘状回(ぼうすいじょうかい)という場所に送られるという道のりを辿って行きます。
紡錘状回では過去に見た顔なのか?どんな顔か?といった詳細が分析されるのですが、ここで起こるのが人種効果(じんしゅこうか)と呼ばれる現象。
認知心理学でいう人種効果とは、
自分と同じ人種の顔を他の人種より速く正確に認識できるという現象。
日本人はこの点でいうと、幼い時から日本人の顔に集中してよく見て育ちますが、この時紡錘状回では日本人の顔を基準とした顔の認識空間が作られます。
例えば生まれた時に日本人の家族に囲まれて暮らしていて、普段の生活でも日本人によく接していると認識空間の中心には両親・兄弟などの日本人の家族の顔が位置するように。
すると、自然と接点の少ない外国人の顔は認識空間のより外側へ分布。
この時、中心に近い顔ほど正確に素早く認識されるのですが、外側になると判断が鈍くなるとか。
それを裏付ける研究結果も得られているようですが、となると疑問なのが、日本人同士なのに年をとると区別がつかなくなるという現象。
これに対する答えは、ずばり、
年を取ると付き合う人が同じ年齢層になっていくから。
つまり若い人を見る機会が激減するという事。
年を取ると日常で接する機会の多い同じ年齢層の顔ばかりが顔の認識空間の中心に位置するようになり、そこから外れた若者の顔はまるであまりなじみのない外国人のように認識されてしまうというわけですね。
滅多に会わない親戚の子の顔の区別がつかなくなるのはこういう原理。
ということでコチラが結論。
年をとるとアイドルの顔の区別がつかなくなるのは顔が接点の少ない外国人のように見えるから
でした。
見分けづらいものは?という問いかけには「木の葉丼と衣笠丼。」というチコちゃん。
衣笠丼は京都の地元メシ的な位置づけで、お揚げが入っているのが特徴。一方で木の葉丼はかまぼこ入り。
チコちゃん「いずれも頼んだことは無いですけどね。」
総括では、
小堺一機「外国人のように見えるって意味が分かんなかったけど、今の解説であのマルコヴィッチ先生の解説ですごくよく分かって。」
柿木先生とジョン・マルコヴィッチは違う人ですw
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