沸騰ワード カズレーザーが航空自衛隊で戦闘機F4ファントム搭乗&アフターバーナー体験
21年1月8日放送の日テレ系「沸騰ワード10 2時間スペシャル」ではカズレーザーさんによる自衛隊潜入ロケ企画。今回は航空自衛隊編として、2020年12月で運用を終えて退役する戦闘機F4ファントムへの搭乗体験やTV初公開となる貴重な訓練シーンを公開。大迫力のアフターバーナー訓練や航空自衛隊グルメ、Gスーツの体験などなど。
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茨城県百里基地
カズレーザーご一行が到着したのが茨城県にある百里基地。
基地内では早速つなぎ姿に着替えて準備万端。
航空服装は難燃性の素材で出来ていて燃えにくいのが特徴。
百里基地は首都圏の防空の要となる超重要基地。
F4ファントム
そして早々に今回のお目当て、F4ファントムとご対面。
1971年から運用を開始して長らく日本の空を守って来た大ベテラン機。
今年度の次世代戦闘機の配備によって26機が引退に。
今回お世話になるのは第7航空団 第301飛行隊ですが、カズレーザーさんの為にフル装備でスタンバイ。
エンジンなどの赤外線に追随して行くミサイルで射程は短距離。
セミアクティブとはファントム本体がレーダーを照射し、そこから得られた情報を元にミサイルが誘導されるという仕組み。
整備員がフライト直前に安全装置を解除し、コックピットのパイロットに「OK」と伝える際には異様な緊張感が走るとか。
そして先端には細いストローのようなものが取り付けられていますが、コチラはピトー管。
ピトー管とは入って来る空気と中の圧力差で飛行速度を測る計測器。
中には電熱線が仕込まれていて、凍らないようになっているとか。
スポンサーリンクファントムはパイロット2名が同時に搭乗する複座機。
前席のパイロットが前方に集中し、後席のパイロットが後方を注視する仕組み。
マッハ2.0以上で飛行可能で東京大阪間は約11分というスピード感。
コチラは引退に向けた記念塗装(スペシャルマーキング)機。こうして労をねぎらうのが航空自衛隊の伝統。
茨城県筑波山名物のガマの油売りがモチーフで「無事に“かえる”」という引っかけも含まれているとか。
この記念塗装のデザインは実は整備員が独自に決めているそう。
機体に描かれたフレーズなどは飛行隊の隊員がアイデア出ししたり。
訓練開始
歴史あるファントム部隊には48年間脈々と受け継がれている伝統の訓練があるそうで、それが、
スクランブル発進訓練。
つまり、緊急発進訓練の事ですね。
ひとたび「スクランブル!」という声とサイレンが鳴ると各隊員が一斉に飛行準備に取り掛かり、一目散に機体に向かってダッシュ。
ピトー管を避けつつ機体に乗り込むとあっという間にエンジンスタート。
パイロットは24時間365日待機場所で待機し、領空侵犯の恐れのある国籍不明機の侵入など何かあったらすぐに飛び立てるように準備。
航空自衛隊では全国28か所にレーダーサイトを設置していて常に日本周辺空域を警戒監視。
このスクランブルの回数は10年前と比較して3倍以上になっていて、実はよく起こる事だったり。
スポンサーリンク航空自衛隊グルメ
ここでファントムへの搭乗OKをもらったカズレーザーさんですが、
そして搭乗前に食堂で腹ごしらえ。
用意されたのは唐揚げではなく「空上げ(からあげ)」。万華鏡空上げ。
基地ごとに味に特徴があり、百里基地では地元特産の梅が隠し味に入れられているとか。
万華鏡とは「常に進化をするために変化を繰り返す」という思いを込めて名付けられたネーミングだそう。
アフターバーナー訓練
お腹いっぱいになった所で続いて通されたのは、
お腹周りから足全体を覆うオーバーパンツのような感じ。空気を送り込むとパンパンに。
人間は体に強いGがかかると血液が心臓よりも上に行かなくなってしまい、血液が下半身に溜まってしまうもの。
そうなると目に血が通わなくなって目が見えない状態になったり、脳に血液が行かなくなって意識が喪失するブラックアウトが起きてしまったり。
それを防ぐためにGスーツで下半身を強制的に圧迫してもらって血液が下半身に溜まらなくするというシステム。着圧タイツのもっとパワーの強いモノみたいなイメージでしょうか。
ちなみにパイロットは入隊時に肺活量を測られるとの事。
コチラはパイロットが装備しているナイフですが、
緊急時には機体から脱出して海に着水した後、救助を待つ事になりますが、それはしばらく漂流しなくてはいけないという意味でもあったり。
その際に食料を自力で調達できるようにナイフに釣り竿の機能が付けられていて、毛針と釣り糸も装備として付いているそう。
KAZLASER(=カズレーザー)の文字と後部には沸騰ワード10というマーク。
スポンサーリンク装備を整えて向かうのは青い記念塗装(スペシャルマーキング)機。
カズレーザーさんが体験するのは新人パイロットが受ける飛行ナシの訓練。
ファントムの馬力は8万4000馬力(=スポーツカー約80台分)というスーパーパワー。
専用車両を使って大量の空気を送り込み一気に燃焼スピードをアップさせてエンジン始動。
約2kmの長い滑走路に向かって移動開始。
アフターバーナー着火の時が迫りますが、
アフターバーナーとはジェットエンジンに燃料を2度吹き付けて急激に加速する事を指し、ノズルから火を噴くアレですね。
いかにもといった感じのコチラのイメージ。約4秒で150km/hまで加速。
この時かかる重力は通常時の5倍にあたる5G。
飛行訓練がある場合はそのまま離陸ですが、今回は飛行ナシなのでブレーキの役割をするドラッグシュートを展開。
このアフターバーナーからドラッグシュートまでの一連を滑走路上で一通り行うのがパイロットの基本訓練。
以上「沸騰ワード10 2時間スペシャル」よりカズレーザーの自衛隊潜入シリーズから、航空自衛隊潜入で戦闘機F4ファントムに搭乗したシーンについてでした。