冠婚葬祭の冠・祭のそれぞれの意味や由来とは?チコちゃんに叱られる
21年2月5日放送のNHK「チコちゃんに叱られる!」で紹介されたのは『冠婚葬祭の「冠」ってなに?』という言葉の語源に関する疑問。そもそも冠婚葬祭とは簡単に言うと、生まれてから人が体験する人生のイベントを順番に並べた四字熟語なわけですが、その中でも漢字だけでは想像しにくい「冠」と「祭」は一体どういう意味なんでしょうか?
スポンサーリンクゲスト出演者
【ゲスト】関根勤、若槻千夏
【VTRゲスト】なし
冠婚葬祭の「冠」ってなに?
3問目の指名は、
この中で一番、日本のしきたりを重んじるステキな大人ってだーれ?
回答者は岡村さん。
冠婚葬祭の言葉について尋ねるチコちゃんの疑問は、
冠婚葬祭の「冠」ってなに?
特に何でもない日という答えですが、
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
続いて関根勤さんにも聞いてみると「昔男の子は…」と言った所でピヨピヨ音と口元に正解マーク。
見事にチコって「つまんねーヤツだな~。」とチコちゃん。
正解を言われて悔しいチコちゃんなので漢字の書き取り問題を出題。
出題は「まゆげ」。
3人とも残念ながら書けなかったのでチコちゃんからお叱り。
正解は「眉毛」ですね。
というわけでチコちゃんの答えは、
成人式
解説は國學院大学の新谷尚紀教授。今回で8回目のご出演。
そもそも冠婚葬祭は簡単に言うと、生まれてから人が体験する人生のイベントを順番に並べた四字熟語。
冠婚葬祭の一つ一つの漢字を解説すると、
- 冠=成人式
- 婚=結婚式
- 葬=葬式
- 祭=祖先祭祀
という意味。
新谷先生によると「祭」は四十九日や三回忌などの亡くなった人をまつる祖先祭祀の事。
いわゆる法事とか法要にあたるので、実はこれらは「葬」には入っていないんですね。
スポンサーリンクそして疑問のメインテーマである「冠」についてですが、
昔は一人前になる時に「冠」や「えぼし」を被っていた事に由来。
奈良時代以降は数え年で12~16歳の男子が大人になる際に行うこの儀式を「元服」と呼び、冠を被る事で初めて大人として認められていたんですね。
この冠を被る大人への儀式が時代の流れと共に成人式に変化。
ちなみに成人の年齢が20歳になったのは明治9年の事。太政官布告によって20歳が成人と規定され、平均寿命が伸びたことが理由と言われているとか。
国が「成人の日」を定めたので大人になる儀式は成人式に。
第二次世界大戦後の昭和23年(1948年)に生まれた成人式は最初は地方自治体が主催して開始してそれがやがて全国に広まる事に。
その成人式発祥の地といわれている地方自治体は、全国に、
- 埼玉県蕨市
- 宮崎県諸塚村
と成人式発祥の地を自称している市町村が2つ存在。
蕨市には成年式発祥の地という像が立派に建っていたり、諸塚村にも成人式発祥の地という石碑があったり。
蕨市で話を聞いてみると、
昭和23年に成人の日が国民の祝日になったのは蕨市の成年式が発祥の元という主張。
市役所が作っている『わらび郷土かるた』には「成年式発祥の地はぼくらのまち」という札があったり。
一方で諸塚村で話を聞いてみると、
成人式一期生という方に出会って御年92歳のおばあちゃまからの貴重な証言があったり。
当時は女性は18歳、男性は20歳で成人式に参加し、2歳上のお兄さんと一緒に第一回成人式に参加したのだとか。
両者一歩も譲らない発祥の地を巡るバトルですが、
役所でお話を伺うと、
蕨市では第一回成年式を終戦翌年の昭和21年に次代を担う青年たちに希望を持たせて励ましたいという思いから開催されたとの事。首長の挨拶や青年代表の言葉など今の成人式と大体同じようなスタイル。
諸塚村では最初に式がスタートしたのは昭和22年の4月3日という主張。
ハッキリと蕨市の方が1年早いようですが、実は諸塚村に残っている記録には、
諸塚村で昭和22年に初開催された成人式の様子を見た宮崎県の役人がその事実を当時の文部省に持ち帰って報告し、これをきっかけとして成人の日設定の参考にしたというエピソードが伝わっているとの事。
つまり成人の日が決まるきっかけになったのは諸塚村という主張なんですね。
最後に新谷先生の考えについて伺ってみると「白黒つけないのも大人ですよね。」という立派な成人をとうに迎えている大人な意見でひとまず終幕。
というわけでコチラが結論。
冠婚葬祭の「冠」は成人式
でした。
大人だと思う行動は?という問いかけには「ポテチを一袋食べ切らない。」とチコちゃん。理性が育つという点と胃がもたれるという点もあったりw
最後に塚原愛アナから補足。
成人式発祥の地として番組では蕨市と諸塚村を取り上げましたが、実は名古屋市でも国が決める前から成人式を行っていたという新聞記事が残っていたり。
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