日本人のおなまえ 出血大サービスの由来や語源は?戦争がきっかけだった?
21年5月13日放送のNHK「日本人のおなまえ【外国人のギモン解決 スーパー編】」では『出血大サービスの誕生秘話』というエピソードを紹介していましたがその由来や語源とは?そもそもどこが初めに言い出したのかそのきっかけは?
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出血大サービスの謎
解説役は梅花女子大学で俗語研究を行っている米川明彦教授。
確かによく考えてみれば「出血大サービス」というネーミングはかなり物騒ですが、
その始まりは1950年に起きた朝鮮戦争。
その際に日本の物資やサービスを提供する事で日本は特需景気に見舞われたのですが、
どうしても注文を受けたい側からすると「原価を割っても構わない」という覚悟で『出血受注(しゅっけつじゅちゅう)』が頻繁に行われたんだそう。
とにかく何でもいいから注文を勝ち取るためには「損して得とれ」の精神で価格競争が激化。
その様子について新聞にも出血受注というワードが登場。※昭和27年6月9日付の読売新聞
辞書にもしっかりと出血受注のワードが掲載されていて、採算の取れない価格で注文を受ける事という意味。
そしてこの1950年代に時を同じくしてパチンコ店が急増するという出来事が。
となると急増したパチンコ店が客を取り合って宣伝文句に「出血サービス」「出血的サービス」と銘打つように。
人々の生活に余裕が出てきたこの時代に新たな娯楽としてパチンコ店の出店ブームが起きていたんですね。
その際にお客さんを惹きつける魅力的なキャッチコピーとして多用されたのが出血サービスというワード。
その後、1960年代初頭にスーパーマーケットの出店ラッシュが起こると、小売業界もこのキャッチコピーを流用するように。
ちなみに、その他に使われる宣伝文句として、
- バーゲンセール – 大正時代から
- 大奉仕品 – 関東大震災後 (被災者への「奉仕」という言葉が流行して定着)
- タイムサービス – 戦後 (1960年代の高度経済成長期に定着)
とそれぞれ生まれた時期が違うとか。
バーゲンセールは英語圏でも使われるワードですが実は一番古い歴史があったりするんですね。※大正14年11月27日付の朝日新聞
以上「日本人のおなまえ【外国人のギモン解決 スーパー編】」より出血大サービスの名前の謎についてでした。