林修の今でしょ講座 バナナvsリンゴvsパイナップルを徹底比較!医師おすすめ最強フルーツNo.1決定戦
21年6月1日放送のテレ朝系「林修の今でしょ!講座」ではバナナ、リンゴ、パイナップルの3つの果物を徹底比較。最新研究のデータを元に口臭&虫歯対策、免疫力アップ&夏風邪対策、脂肪燃焼&隠れ肥満対策、肌トラブル、睡眠の質アップという5部門別でそれぞれNo.1に選ばれた最強フルーツは?症状別の食べ分け術を3人の医師・専門家が総まとめ。
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出演者
- 【MC】林修
- 【副担任】斎藤ちはる(テレビ朝日アナウンサー)
- 【日直】川西賢志郎(和牛)
- 【学友】朝日奈央 伊沢拓司 川島如恵留(Travis Japan) 水田信二(和牛)
- 【講師】笠岡誠一(文教大学健康栄養学部教授:バナナ担当) 田村哲彦(壮健タムラ薬局代表:リンゴ担当) 小柳衣吏子(アオハルクリニック院長:パイナップル担当)
口臭&虫歯対策
口臭&虫歯対策に最も最適なフルーツは、
- リンゴ
- パイン
- バナナ
という順番なので、
「リンゴ」
ちなみにリンゴとパイナップルはかなりの僅差。
実はリンゴに含まれるリンゴポリフェノールは口臭の主な原因といわれるメチルメルカプタン(玉ねぎの腐ったニオイ)を50%も減らすという研究データが報告されているとか。
そもそも口臭というのは口の中に残った食べカスが発酵して発生するものですが、
口の中が乾燥→唾液が減少→メチルメルカプタンが増加
というのが基本的なメカニズム。
このメカニズムに作用してくれるのがリンゴポリフェノールなんですね。
また、リンゴポリフェノールはメチルメルカプタンだけではなく、アリシン由来のにんにく臭も抑えてくれるという嬉しい効果も。
このリンゴポリフェノールはカットフルーツにも含まれてはいますが、その際には「皮も一緒に食べる」のが重要ポイント。
皮には実の2倍~4倍のリンゴポリフェノールが含まれていて、皮を食べる事で食べカスをこそぎ落してくれるというちょっとした歯磨き効果も期待できるそうなので、皮を食べないのはもったいない話なんですね。
口臭対策にリンゴを食べるとしたら「食後」が基本ルール。量の目安はリンゴ1個を8つ切りにしたものを2つ(=1/4個)をよく噛んで食べると良いそう。※リンゴを食べた後に歯磨きをしてもリンゴの成分はしっかり頬の粘膜から吸収されるそうなので、リンゴを食べて歯磨きしても問題ナシだそう。
さらにリンゴにはリンゴ酸が含まれていて、この成分は実は歯磨き粉にも入っているケースがあったり。
そんなに強力な酸というわけではありませんが、酸の働きによって口臭の原因菌を抑える効果があるとの事。
菌の増殖を抑えてくれるという事は、つまり歯周病の予防(歯垢の付着を防ぐ)にも効果があるという意味でもありますよね。
つまりリンゴはリンゴポリフェノール+リンゴ酸の働きによって口臭・歯周病・虫歯予防と嬉しい効果だらけ。
ちなみにリンゴ100%のジュースでも効果は期待できるとの事。
僅差の次点になってしまったパイナップルについては、
口臭の原因の一つといわれる舌に付く舌苔をパイナップルに含まれるたんぱく質分解酵素(ブロメライン)が除去してくれるというのが見逃せないポイント。
パイナップルも口臭予防に役立つのは覚えておきたい所ですね。
スポンサーリンク免疫力アップ&夏風邪対策
免疫力アップと夏風邪対策に効果的な果物は、
- バナナ
- リンゴ
- パイナップル
という順番なので、
「バナナ」
最新研究で明らかになったのが、
「バナナを食べると血中のマグネシウムが増加して免疫力アップが期待できる」
というもの。
2020年に行われた最新研究データによると、1日120g(1本分)のバナナを毎日1か月間に渡って食べる事で食べなかった人に比べて血中のマグネシウムがアップしたという結果が出ていて、
血中のマグネシウムが増えるとウイルスと戦う免疫細胞を作る働きが活性化するというのがポイント。
また、日本人のマグネシウム摂取量はほぼ全ての年代で慢性的に不足しているそう。
夏場に汗をかくと体内のマグネシウムが汗と共に外に流れてしまうそうなので、汗をかきやすい季節には余計にマグネシウムが不足する事に。
ちなみにフルーツ以外だとひじき(海藻類)、蕎麦などにマグネシウムは含まれているとの事ですが、やっぱり手軽に食べられるバナナが一番摂取しやすいと点はメリットですよね。
食べるタイミングはいつでも大丈夫そうですが、卵に含まれているようなビタミンDと一緒にマグネシウムを摂るとマグネシウムの吸収率がアップするそうなので、卵を使った料理を食べた後にデザートとしてバナナを食べるというのは良い選択と笠岡先生。
また、はちみつなどに含まれるオリゴ糖と一緒に摂るとこちらもやはりマグネシウムの吸収率がアップするそうなので、はちみつ掛けのバナナは良い組み合わせだそう。
さらにバナナに含まれるでんぷんは免疫細胞が集まる腸内環境を改善してくれる働きもあるので、こちらもやはり免疫力アップには効果的。
バナナジュースにしても摂れる栄養素に変化はないそうなのでジュースでもOKとの事。
スポンサーリンク脂肪燃焼&隠れ肥満対策
脂肪の蓄積を防いで隠れ肥満対策になる果物は、
- リンゴ
- バナナ
- パイナップル
という順番なので、
「リンゴ」
近年の様々な研究によると、
「リンゴに含まれるプロシアニジン(ポリフェノールの一種)には内臓脂肪の蓄積を抑えてくれる効果が期待できる」
との事。
リンゴ1個分のプロシアニジンを毎日3か月間摂取した所、内臓脂肪が減ったという研究報告がされているそうで、このプロシアニジンには脂肪の吸収をブロックする働きがあると田村先生。
さらに脂肪燃焼に働く酵素を活性化する効果もあるそうなのでダブルの効果。
また、腸内環境にはデブ菌、痩せ菌のどちらかが優位となっているケースがあるそうですが、マウスを使った研究ではこのプロシアニジンを太ったラットに与えると腸内に痩せ菌が増えて太りにくい体質に変わったという結果が報告されているとか。
プロシアニジンは機能性表示食品に含まれる成分としても認可されているそうなので「リンゴを食べると内臓脂肪が減る」と堂々と謳ってもOKになっているそう。
これにプラスしてプロシアニジンには血液中の悪玉コレステロールも減らしてくれるという最新研究データもあるそうなので、良いこと尽くめ。
リンゴに含まれるプロシアニジンはやはり皮の方が実に比べて2倍~4倍の量含まれているそうなので、やっぱり皮も一緒に食べるのがポイントとの事。
皮を食べるのがどうしても苦手という方には、剥いた皮をお湯で煮出して、そのお湯を使って紅茶を入れて作るアップルティーにして飲むのも良いと田村先生。
リンゴに含まれる食物繊維の半分以上は水に溶ける食物繊維であるペクチン。
ペクチンは腸の中で脂肪に吸着して体外に排出してくれる働きがあるそうなので、やっぱりリンゴは隠れ肥満対策にはうってうけ。脂っこい食事をした際にリンゴを食べると内臓脂肪対策にはバッチリとの事。
ちなみにりんごに含まれる果糖はアルコールを分解してくれる手助けにもなるとか。
スポンサーリンク肌トラブル対策
お肌のトラブル対策に役立つ果物は、
- パイナップル
- リンゴ
- バナナ
という順番なので、
「パイナップル」
最新研究によると、
「1日100gのパイナップルを4週間食べると肌のキメ、潤い、シミなどが改善傾向にあった」
との事。
ちなみに100gのパイナップルの量はカットフルーツで普通に食べられる量。
ここでカギになるのがパイナップルに含まれるグルコシルセラミドという成分で、
これは肌の構造を整えて角層の水分を維持してくれる働きがあり美肌には重要なもの。
また、パイナップルにはリンゴやバナナに比べてビタミンCが多く含まれていて、ビタミンCには活性酸素を除去してくれる効果があるので肌の健康状態にはプラスに作用。
食べるタイミングとしては夕食に食べるのがおすすめで、寝ている間の肌の修復にプラスに働くとの事。
これに対してリンゴには肌荒れや吹き出物の原因となる成分であるヒスタミンを25%ほど減らすという報告があるそうなので、美肌には役立つ果物。
スポンサーリンク睡眠の質アップ
食べると睡眠の質がアップする果物は、
- バナナ
- リンゴ
- パイナップル
という順番なので、
「バナナ」
バナナには睡眠の質を上げるのに欠かせない3つの成分がバランスよく含まれていて、
- トリプトファン(アミノ酸の一種)
- ビタミンB6
- 炭水化物
がその3要素。
そもそも質の良い睡眠には脳内で眠りを司るホルモンであるメラトニンを分泌させる必要がありますが、メラトニンを分泌させるのに欠かせないのが先ほどの3つ。
トリプトファンは豆類などに多く含まれる成分であり、炭水化物は穀類や芋類に含まれ、ビタミンB6は魚などに多く含まれる成分ですが、これを全て一つで賄ってしまえるのがバナナでありまさにオールインワンフルーツ。
トリプトファンは摂取してから15時間~16時間ほどでメラトニンに変換されるので睡眠の質にプラスにするなら朝ごはんでバナナを食べるのがおすすめ。
ちなみに「リンゴは体を冷やす効果がある」といわれることがありますが、これを上手に生かす事で、夜に体が熱を持って眠りの邪魔になったりという時にリンゴを食べると熱を取ってくれて寝やすくなる効果が期待できるとか。
冷え性の人がリンゴを食べる際にはこの作用に気を付けつつ、温める食べ方や、既に紹介した皮を煮出したアップルティーにする方法がおすすめ。
以上「林修の今でしょ!講座」からバナナ、リンゴ、パイナップルの徹底比較についてでした。