なぜボクシングのリングは四角いのにリング(輪)と呼ぶ?チコちゃんに叱られる
21年7月16日放送のNHK「チコちゃんに叱られる!」で出題されたのは『なぜボクシングのリングは四角いのにリング(輪)と呼ぶ?』という問題。リングという名称なのに丸い輪っかになっていない理由にはジャック・ブロートンというボクシング史に名を残すチャンピオンが関わっているそうで。はなわの「伝説の男〜ビバ・ガッツ〜」の替え歌に乗せて解説。
スポンサーリンクゲスト出演者
【ゲスト】中山秀征、近藤春菜
【VTRゲスト】はなわ
なぜボクシングのリングは四角いのにリング(輪)と呼ぶ?
3問目の指名は、
この中で一番、スポーツ観戦が好きなステキな大人ってだーれ?
ここは岡村さんが自ら立候補。
チコちゃんの疑問は、
なんでボクシングのリングは四角いのにリング(輪)って呼ぶの?
ボクシングのリングの語源がチャンピオンに与えられるチャンピリングから来ているからという答えですが、
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
近藤春菜さんはリングの下がスプリングになっているから、スプリングのリングから来ているという答えですが残念。
ガッツ石松さんの歌を歌うはなわさんにインタビューしてみると東西南北の包囲を表すために四角という答えで、
出張用チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
というわけでチコちゃんの答えは、
丸だとロープが張りづらいから
解説は東海大学の松浪稔教授。
ボクシングの歴史を紐解いてみると、ボクシングを殴り合いのスポーツと捉えるとその始まりは紀元前の時代。
紀元前17~16世紀ごろの壁画には殴り合う少年たちの姿が描かれていたり。
そしてここからググッと時代が進んで17世紀のイギリスになると、ボクシングの大ブームが巻き起こる事に。
当時のボクシングは現在のボクシングとは異なり、主に賭けの対象になっていたというのが大きなポイント。
見物人は勝者を予想してお金を賭けるというギャンブル要素が強く、選手の方も中には貴族からファイトマネーや賞金をもらって生計を立てる選手も存在したとか。
そして当時のボクシングルールというのは基本的にルール無し、グローブ無し、レフェリー無しの一方、目つぶし、首絞め、頭突きOKという真の意味で何でもアリ状態。
さらに当時は今のようなロープも張られていなかったので見物人たちが周りを取り囲み、自分が賭けた選手が逃げ出さないようにしていたそう。
この時の取り囲む姿が輪っかのようになっていたので「リング」と呼ばれるようになったというのがリングの言葉の由来。
ここからロープが四角く張られるようになった背景には現代ボクシングの父と呼ばれるジャック・ブロートンという人物が関係。
スポンサーリンクジャック・ブロートンは18世紀にイギリスで活躍し、イギリス王家がパトロンに付くほどに人気・実力を兼ね備えた最強ボクサー。
そしてこのジャック・ブロートンのある試合がロープを四角く張るようになった起源だそうで、
その物語を伝説の男にちなんであの名曲に乗せて解説。
ボクシングのルールが何度もアリだった時代に防衛戦に臨んだ王者ブロートンは相手をリング上の不慮の事故で殺してしまう事に。
そんな悲劇に見舞われたブロートンはボクシングで死者が出ないようにと新ルールを設置して安全なボクシングを標榜。
それがブロートンズ・ルールと呼ばれるもので、
- ベルトより下の位置への打撃は禁止
- ダウンした相手への攻撃は禁止
- 30秒以内に立てなければ負け
といった安全性向上の為のルールの数々。
ところがこの取り組みに反して、金を賭けている観客は勝敗に関してシビアで必死なので、時として取り囲む円形を崩してまで試合に介入して選手を妨害したりとカオス状態が結局繰り返されることに。
そこでブロートンは「ロープでリングを作る」というルールを新設。
その際に円形にロープを張ろうとすると杭が沢山必要になり、かといって三角形に張ると選手間に不公平感が出てしまうので、最終的に辿りついたのが四角形。
一番少ない柱でロープが張れて、選手間の条件も平等となる四角いリングが誕生。
というわけでコチラが結論。
ボクシングのリングが四角いのにリング(輪)と呼ぶのは丸だとロープが張りづらいから
でした。
リングで思い出すのは?という質問には「イカリング。好きなの。オニオンリングも大好きです。」とチコちゃん。
リングが四角い理由については諸説あるという事で3問目は以上。
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