ぶどうの皮につく白い粉って何?あの名称や役割は?チコちゃんに叱られる
21年8月13日放送のNHK「チコちゃんに叱られる!拡大SP」で出題されたのは『ぶどうに付いている白い粉ってなに』という植物に関する問題。確かにぶどうの皮の表面には白い膜みたいな汚れのようなものがついていますが、あの粉には一体何の役割があるんでしょうか?そしてその名称は?決して農薬が皮に残っているわけではありませんよ?
スポンサーリンクゲスト出演者
【ゲスト】郷ひろみ、石原さとみ、奥田民生
【VTRゲスト】野間口徹
ぶどうに付いている白い粉ってなに?
2問目の指名は、
この中で一番、野菜とか果物を育てていそうなステキな大人ってだーれ?
実家住まいの時は柿、ゆず、イチゴ、トマトなどを育てていたという石原さとみさんが回答者に。
チコちゃんの疑問は、
ぶどうに付いている白い粉ってなに?
「農薬?」「ホコリ?」「旨味成分?」と色んな答えが出ていますが、
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
奥田民生さんは太陽光を遮る日傘、日焼け止め的な役割という答えですが、最終的に白い粉=小麦粉と言っちゃったので残念でした。
というわけでチコちゃんの答えは、
ろう
解説は恵泉学園大学の藤田智教授。
あの白い粉の正体は「ブルーム」と呼ばれるぶどう自体から作られる天然のろう物質。
ろうとは脂肪酸やアルコールなどからなるあのロウソクのろう。
ろうは紙や布に塗ると水をはじく性質がありますが、まさにこれと同じ事がぶどうの皮に起こっているそう。
その際にポイントになるのがろうが作られるクチクラという膜。
ぶどうの表面を拡大して観察してみると、皮のさらに外側には私たちの目には見えないクチクラと呼ばれる膜が存在。
クチクラは多くの植物の葉、茎、実に存在していて水分の蒸発を防いだり、雨などを弾いて病気を予防する働いていて、
ぶどうのクチクラは主にクチンという物質とろうで構成。
そしてぶどうの実が大きくなるにつれて徐々にろう物質が増えていき、溢れたろうが外に押し出される形でブルームに。
ブルームはクチクラから溢れ出たろうが表面に現れた物なんですね。
ろうが結晶化してくっ付いているのが分かりますね。
これが私たちの肉眼には白い粉のように見えているわけですね。
スポンサーリンクこのブルームは水分を弾き、中の鮮度が保たれるという働きがあるのですが「ブルームありのぶどう」とブルームをペーパーで拭き取った「ブルームなしのぶどう」で経過観察してみると、
新鮮で完熟したぶどうほどブルームが多いのであるブルームは新鮮な証という意味でもあると藤田先生。
また、ブルームがしっかり付いているかどうかで市場価値も左右されるそうで、ぶどう農家ではブルームを出来るだけ落とさないように注意しながら収穫・出荷作業をしているとの事。
ぶどう以外だとブロッコリーなどがブルームが分かりやすい植物。
ちなみに自然に出来たブルームは口に入れても無害。
また、キュウリもブルームが分かりやすい植物なのですが、かつて白い粉が付いたキュウリを「農薬が残っている」と勘違いする消費者が多く、ブルームが付きにくいブルームレスキュウリが市場に出回るようになり、現在はスーパーなどで販売されているキュウリのほぼ100%がこのブルームレスキュウリ。
ここで急にチコちゃんに叱られる!の稲毛チーフプロデューサー役で野間口徹さんがVTRに登場。
実際に今回の疑問を担当した多田ディレクターに対して「実際にブルームが付く瞬間は撮れなかったの?」とダメ出し。
取材時期が合わなかったので無理だったと弁解する多田Dには、キュウリは苗からであれば1か月で育つという情報を盾にして、ブルームの撮影を上司命令。
チーフプロデューサーの指示という事もあって多田Dはキュウリをせっせと育て、ブルーム付きのキュウリを無事収穫。
ソフトボール経験者でインターハイ・国体優勝も経験している多田Dが呑気な上司へのイライラからバッティングセンターに通い詰めたりと色々ありつつも今回のVTRは終了。
というわけでコチラが結論。
ぶどうに付いている白い粉はろう
でした。
キュウリの好きな食べ方は?という質問には「綿棒で叩いて崩して、ごま油としょう油とガラスープの素を少々(プラス一味)入れて食べます。」とチコちゃん。
パプリカだと思い込んでせっせと育てたのに実はそれがししとうだったというエピソード話す郷ひろみさんで2問目は以上。
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