チコちゃんに叱られる カップラーメンの待ち時間が3分なのはなぜ?答えは焦らし
21年10月22日放送のNHK「チコちゃんに叱られる!」の第3問は『カップ麺の待ち時間が3分なのはなぜ?』という問題。答えはカリギュラ効果による心理的な焦らしだそうで、3分という時間を考え出したインスタントラーメンの父・安藤百福の狙いとは?
スポンサーリンクゲスト出演者
【ゲスト】尾上松也、奈緒
【VTRゲスト】なし
カップ麺の待ち時間が3分なのはなぜ?
3問目の指名は、
この中で一番、カップ麺が大好きなステキな大人ってだーれ?
岡村さんが回答者ですが、チコちゃんの疑問は、
なんでカップ麺の待ち時間は3分なの?
答える岡村さんの口元に正解マークとピヨピヨ音。
チコちゃん「あら。もう大負けに負けて、つまんねーヤツだな~。」
というわけでチコちゃんの答えは、
焦らすため
解説は安藤百福発明記念館の館長でカップ麺の生みの親である安藤百福の秘書も務めたという清藤勝彦さん。
安藤百福は1958年に袋麺を発売して一大ブームを巻き起こし、その後の1971年にはカップ麺を世に送り出してこれまた世界的大ヒットに。
そんなインスタントラーメンの父である安藤百福が3分という時間を決めたとの事ですが、現在では麺に使われる粉の配合を変えたりすれば1分や2分で作る事も可能というのが本当の所。
それでも3分が未だにスタンダードになっている理由については「心理的に一番美味しく食べてもらえる時間」という説明の清藤さん。
そこで心理学者で立正大学の内藤誼人客員教授に詳しい説明を求めると「カリギュラ効果」という心理現象が働いているとの事。
カリギュラ効果とは人は禁止されたものほど誘惑されやすいという効果で例えば、絶対に見るな!と言われるとかえって見たくなるといった心理の事。
つまりこれをカップラーメンを例に考えると、お湯を入れて「3分待つ」という行為は「3分間は食べてはダメ」と言われているようなもので、この禁止によってより食べたくなる効果が生まれているというわけですね。
これは簡単に言ってしまえば焦らし。
そして3分という時間設定には安藤百福の「空腹のときはどうしたって3分以上は待てない」という思いが反映されていて、長すぎず短すぎず、満足度が一番高まる魔法の時間とされているとか。
元々、安藤百福が作ったカップ麺は3分で美味しくなるように設計されていたのが、偶然にもカリギュラ効果と合わさる事でさらに美味しさを生んだとの事。
スポンサーリンクそもそもカップ麺は瞬間油熱乾燥法という製造方法で作られていて、これは160℃の植物油で麺を約2分間揚げ、麺の中の水分を弾き出すという乾燥法。
この方法で作られた麺をフライ麺と呼び、揚げた麺の断面には無数の穴が出来ており、この穴にお湯が染み込む事で麺が戻って美味しいラーメンに。
安藤百福は妻の仁子が夕食に天ぷらを揚げている姿を見て、油で衣の水分を蒸発させる事ができ、同時に沢山の小さな穴が開くという仕組みを閃いたとか。
ちなみにカップ麺の開発段階では麺を容器の底まできっちり入れようとしたそうですが、これだと輸送の際に麺が壊れやすく、お湯を注いでも均一に戻らなかったりという不具合が発生。
麺をカップの中央付近に浮かせ、下に空洞を設ける事で輸送時の衝撃から麺を守り、さらにお湯を注ぐとぐっとフタ付近に中身が近づき、フタを開けた時に美味しそうに見えるという効果も。
さらに麺のバランスも上部に目の詰まった麺を、下部に緩めに麺を詰めるという疎密麺塊構造という工夫もあり、
これによって下からの対流を生んで麺を均一に戻しやすくする効果があるとか。
以上のような様々な工夫を凝らしてカップラーメンは美味しくなっているんですね。
というわけでコチラが結論。
カップ麺の待ち時間が3分なのは焦らすため
でした。
3分の待ち時間で何をして過ごす?という質問には「ボクシングを1ラウンド観る。」とチコちゃん。
最後にインスタントラーメンの起源には諸説あるという注釈で3問目は以上。
※同放送回のその他の疑問はコチラ
NHK「チコちゃんに叱られる!」に関する全記事はこちらのリンクから