チコちゃんに叱られる 化石はなぜ石になる?答えは骨と地球が反応する化石のでき方
21年11月5日放送のNHK「チコちゃんに叱られる!」の第2問は『化石はなぜ石になる?』という問題。答えは骨と地球が反応する事で石になるそうで、恐竜の化石のでき方を順を追ってみていけばそれも納得。
スポンサーリンクゲスト出演者
【ゲスト】山崎育三郎、榊原郁恵
【VTRゲスト】なし
化石はなぜ石になる?
2問目の指名は、
この中で一番、冒険心にあふれているステキな大人ってだーれ?
ここは初代ピーターパンという事で榊原郁恵さんが回答者に。
ここで出されたチコちゃんの疑問は、
なんで化石って石になるの?
長い年月をかけて微生物の働きで水分が抜けて硬くなるからという答えですが
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
というわけでチコちゃんの答えは、
骨と地球が反応するから
解説は名古屋大学博物館館長の吉田英一教授。
化石には葉っぱや虫の化石など色んな種類がありますが、今回は恐竜の骨がどのようにして石になっていくのか?がメインテーマ。
そもそも骨というのは骨髄や血管が中を通るのでスポンジのようにスカスカなのが普通で、これは人間の骨でも同じ事。
これが土に埋まるとなると、上に積もる砂や泥の圧力によって骨の形は潰されて原形をとどめないのが普通ですよね?
地層に挟まれた骨は死んでからそれほど時間が経たない間は血液や脂などが中にこびりついて残ったまま。
そこに雨が降ると、水に水酸化カルシウムや硫酸カルシウムなどが混ざり合い、カルシウムが混ざった地下水に。
このカルシウム入りの地下水が骨に染み込むと脂や血液と反応してスカスカだった隙間に鉱物が発生。
実際の恐竜の化石もその隙間には鉱物の炭酸カルシウムがぎっしり。
「石=鉱物が集まって固まった物」という定義からすると、これはまさに石ですよね。
炭酸カルシウムが固まってできた石には石灰岩、大理石、鍾乳石など様々ですが、恐竜の骨と地球(=色んな成分を含んだ地下水)が反応する事で骨の隙間に炭酸カルシウムがぎっしり詰まった石になっているわけですね。
スポンサーリンクさらに地下水の成分によっては珍しい様態になる化石もあるそうで、
例えばガラスの成分でもあるシリカを含む地下水が反応する事で出来上がった化石は骨の一部がオパールに変化。
コチラのティラノサウルスの化石はマンガンという金属の一種を含む地下水と反応した事で全身が黒光りする化石に。
この化石はその姿からブラックビューティーと呼ばれているとか。
恐竜以外の化石だとアンモナイトも有名な存在ですが、
これはアンモナイトの中身が外に出てきたものが地下水と反応した事で外側を包むように炭酸カルシウムの鉱物が出来上がり、結果、丸い石のような状態になったもの。
このように骨以外にも生物の成分と色んな成分の地下水(地球)が反応する事で化石になるケースもあるんですね。
最後に吉田先生から今化石界で一番ホットなのが実は日本という話題。
そこで向かったのは筑波大学で恐竜の生態を研究する田中康平助教のもと。
田中先生が見せてくれたのは非鳥類型恐竜の卵としては世界最小となる卵の化石。
番組スタッフと田中先生が実はいとこ同士という謎のつながりもありつつ解説は進み、
これがどうして卵の化石だと分かったのか?というと、
恐竜は骨の構造からすると「細長い卵を産む」というのが普通の事で、
これが鳥に進化するとお尻の骨の形が変わるので丸い卵に。
となると田中先生のチームが見つけた卵は細長かったのでこれは鳥では無く恐竜の卵だと判明したわけですね。
最後は卵の化石でちょっと脱線しましたがコチラが結論。
化石が石になるのは骨と地球が反応するから
でした。
時間をかけてなりたいものは?という質問には「レジェンド。自分で言うものじゃない事は分かっています。」とチコちゃん。
ということで2問目は以上。
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