NHKあさイチ 介護脱毛のメリット&デメリット、料金の目安は?
21年12月2日放送のNHK「あさイチ」では介護脱毛のメリット&デメリットについて専門家が解説。プロの意見と一般の意見では脱毛介護の必要性について感じ方が違うという話題や料金、施術期間など番組紹介内容を一覧でまとめてご紹介。
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解説は皮膚科医で脱毛の施術も行っている吉木伸子先生。
吉木先生のクリニックでも40歳から60歳の介護脱毛希望者が多く訪れているそうですがまずは介護脱毛のメリットから解説。
- 洗浄が簡単
- 清潔に保たれやすく蒸れやかゆみが減る
- 心理的な負担が減る事も
こういったメリットは介護用オムツを使用した際に特に顕著に感じられるようになるとの事。
ただし介護を受ける人の100人中100人が最終的にはオムツを使うようになるというわけでは無いのでこれは個人個人のケースによると吉木先生。
- 寝たきり起き上がれない時のオムツケア
- トイレへの移動が難しい時のポータブルトイレへのケア
- トイレへ移動は出来るが、拭き取りなどのサポートが必要な時
上記のシチュエーションではどうしても「迷惑をかけて申し訳ない」という心理が働くのは自然な事。
そこで介護脱毛しておけば、少しでも気持ちが楽になるというメリットがあるわけですね。
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こういった事はいざ自分が介護を受ける立場になってみて初めて実感するものなので、元気なうちから将来に備えるという意味でも介護脱毛は検討の価値ありですよね。
排せつケアの現場で働く現役の看護師さんに話をうかがってみると、
「私個人としてはあまり必要性を感じていません。ケアする側としては毛があろうが無かろうが同じように綺麗にする事に変わりはない。そもそもあまり下痢をしないような食生活をするとか、脱毛するよりもまずはお通じの性状を整えるケアをするのが大事かなと思います。」
「排泄物がこびりつくから脱毛して欲しいっていう発想にはならないっていう事ですかね。」
他にも介護福祉士さんの意見では、
「介護のプロにとっては例えアンダーヘアがあっても排せつケアの負担はほとんど変わらない。焦って脱毛する必要は無い。」
突き詰めるとアンダーヘアがない方が作業時間が短くなるのは当然ですが、だからといって”プロ”にとっては介護脱毛の必要性は感じないという意見。
【一般の意見は?】
一方で、一般の方で家族の介護をしているという人に話をうかがうと、
「家族の介護で排せつケアをした時に便のこびりつきが気になり、アンダーヘアが無い方がケアしやすいと感じた。」
という感想も。
家庭だとオムツの取り替え頻度が頻繁に替えられずに便がこびりついてしまったり、洗浄器具などのケアグッズについても家庭だと設備が十分に整っていなかったりして介護脱毛のメリットを感じる場合もあると吉木先生。
この中でVゾーンについては排せつケアに直接関連しているわけではないという事も覚えておくべきポイントですね。
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続いては介護脱毛のデメリットについてですが、
- 永久脱毛したら元に戻せない
- 保険適用は無いので施術完了まで6~10万ほど、時間は1年ほどかかる
- 施術時に痛みを感じる事も
- 皮膚のこすれが気になる場合も
- 公衆浴場で恥ずかしさを感じる事も
吉木先生の個人的な経験談でいうと「ヘアを失くして後悔している人に私はお会いした事は無い。」との事。
永久脱毛については、何度か施術を繰り返してノーヘアに近づいていくので、毛を薄くしたり(量を減らしたり)という段階で施術をストップさせる事ももちろんできるとの事。
施術期間については毛の量や毛質などによってかかる時間が変わるので個人差があるそう。費用面だと今はかなりリーズナブルなお値段になって来ているというお話も。
痛みという点だと肌へのダメージは全く無いという事ではなく、よく輪ゴムを弾いた時のようなと表現されますが痛みはしっかり感じるそう。
また、軽いやけどのような状態にまでなってしまうのは20年ほど前のお話で、現在の脱毛レーザーだとそれが起こるのは非常に稀なんだとか。
特に医療機関で行う脱毛の場合は麻酔処置(ガスによる笑気麻酔や麻酔クリーム)も受けられるので痛みの軽減についてはしっかりケアを受けられるとも。
そもそも、アンダーヘアや脇毛などは摩擦からの保護がその主な用途と考えられていて、気になる方は毛の減り具合を見ながら途中で施術を止める事も選択肢に。
最後に、やけど跡が盛り上がってしまう体質(ケロイド体質)がある場合は施術適用外になって脱毛は「一切受けられない」との事。※ケロイド体質については医療機関で相談する事が出来るとの事
また、アンダーヘアに白髪が混ざっている場合、毛根が白くなっていなければ脱毛は受けられるそうで、それでもなかなか毛が減らない場合は白髪用の脱毛機器も使えるパターンがあるそうなので要相談。
以上、NHKあさイチの介護脱毛特集についてでした。
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