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チコちゃんに叱られる 白い卵と茶色い卵の違いは?卵の透明パックは日本生まれ?


21年12月3日放送のNHK「チコちゃんに叱られる!」の第1問は『白い卵と茶色い卵はなにが違う?』という問題。答えは単純に鶏の種類によって卵の色が決まるというものですが、それと共に卵の透明パックは実は日本生まれという開発秘話を松永玲子&山西惇コンビのTKG(NHKたぶんこうやったんやないか劇場)で紹介する流れに。

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ゲスト出演者

【ゲスト】中村勘九郎、キムラ緑子

【VTRゲスト】松永玲子、山西惇

白い卵と茶色い卵はなにが違う?

この日のゲストは準レギュラーで「中村屋」呼びの中村勘九郎さんと、

オリジナルメンバーで「キム姉」呼びのキムラ緑子さん。オリジナルメンバーなので「キムラ チコリ子」を拝命。

と早速1問目の指名は、

この中で一番、美味しい卵料理を食べているグルメな大人ってだーれ?

ここは岡村さん&中村勘九郎さんのアイコンタクトの結果、中村勘九郎さんが回答者に。

出題されたチコちゃんの疑問は、

白い卵と茶色い卵ってなにが違うの?

体の色が茶色いニワトリの個体から茶色い卵が産まれるという答えですが、

チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」

というわけでチコちゃんの答えは、

卵を産む鶏の種類の違い そりゃそうだろうけど

解説はたまご研究家の高木伸一さん。

茶色い卵の方が何となく栄養がありそうと思っている人もいるかもしれませんが、それは全くの誤解。

あくまで鶏の種類のよって殻の色が変わるだけで栄養とは無関係。

中村勘九郎さんが答えたように、羽が茶色いニワトリは茶色い卵を、羽が白いニワトリは白い卵を産むというざっくりとした傾向はあるにはあるのですが、中には例外もあって、

例えば白色プリマスロックという種類のニワトリは白い羽に対して茶色い卵を産卵。チコちゃんに叱られる 白い卵と茶色い卵の違いは?白い羽の体で茶色い卵を産む白色プリマスロック

他にもアローカナというニワトリは白い羽に対して青い卵を産んだり。チコちゃんに叱られる 白い卵と茶色い卵の違いは?白い羽の体で青い卵を産むアローカナ

このようにニワトリの種類によって卵の殻の色が決まっているというのが真実。

ちなみに茶色い色の正体については、

茶色い卵の殻にはプロトポルフィリンという赤血球のヘモグロビンに由来する色素が含まれていて、この色素がどれ位含まれるか?によって殻が茶色くなるかどうかが決定。

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また、日本では海外とは違って卵の生食文化が浸透している事もあって卵を吟味して選ぶ国民性があるようで、

そんな事情もあって、実は卵のパッケージとして日本ではすっかりメジャーな透明パックは日本生まれ。

大阪にある「エフピコダイヤフーズ(当時ダイヤフーズ)」の創業者で社長だった加茂守が透明パックを開発したそうで、当時は従業員2人という小さな規模の会社でいかにして透明パックが生まれたのかは、

「NHKたぶんこうやったんやないか劇場 黄身の名は。」で解説。チコちゃんに叱られる 白い卵と茶色い卵の違いは?NHKたぶんこうやったんやないか劇場 黄身の名は

時代は昭和40年頃、当時贅沢品だった卵は対面販売されるのが一般的。

その頃は持ち帰り用の包装紙として新聞紙に包まれたり、おがくずなどを敷き詰めた箱などに入れられていたとか。

ところが高度経済成長と共にスーパーマーケットが誕生すると状況は一変。

卵にも大量販売のニーズが高まりダイヤフーズに一本の電話連絡が。

電話をとる会社の専務、望月宏子役は松永玲子さん、そしてその隣の加茂社長役は山西惇さん。

そこで従業員たった2人の会社が受けたオファーが「卵を大量に積み重ねて陳列する方法を考えて欲しい」という難題。

そして商品開発の手掛かりにと加茂社長が目を付けたのは当時、進駐軍が使っていた紙製の容器。

今でいう紙製のパルプモールドに卵を詰めて陳列したらどうか?というアイデアを基にして出来上がったのはこんなイメージ。チコちゃんに叱られる 卵パックが透明なのは日本生まれ 開発当時の紙製の卵パック再現図

これで解決かと思いきや「紙パックの卵が全く売れない」という卸先からのクレームが舞い込む事態に。

それまで対面販売が当たり前だったので、卵が見えない状態では卵を吟味する事が出来ず、消費者としては新顔の紙パックに抵抗を感じてしまったというわけですね。

そこでこの問題を解決しようと加茂社長が取り入れたのが当時流通し始めたばかりの塩化ビニール(塩ビ)素材。

透明で加工しやすい素材である塩ビを使って透明な卵パックを開発した所、問題はすっきり万事解決…したかに見えましたが事はそう上手くいかず、次なる問題が発生。

塩ビ素材の透明パックだと卵に加わる衝撃を上手く緩和する事が出来ず、流通の現場で卵が割れまくるという大きなトラブルに見舞われる事に。

こう何度もダメ出しが入ると流石に凹み気味の加茂社長でしたが、ある時、パイプをくわえてボールを浮かすおもちゃ(吹き上げパイプ)を目にした事でこのアイデアを透明パックに取り入れてみる事に。チコちゃんに叱られる 卵パックが透明なのは日本生まれ 吹き上げパイプをヒントに容器を八角すいに

卵を宙づりにしてしまえば衝撃から守られるのでは?と考えたわけですね。

こうして生まれたのが卵が入る部分が八角すいになった新容器。チコちゃんに叱られる 卵パックが透明なのは日本生まれ 卵が宙に浮くので衝撃に強い八角すいパッケージ

大量に積み重ねられて、中身が見えて、卵が割れないという新時代の卵パックが遂に完成。

結局、解説VTRのほとんどは透明卵パックの開発秘話に時間が割かれていましたが…。

というわけでコチラが結論。

白い卵と茶色い卵の違いは卵を産む鶏の種類の違い

でした。

透明にして欲しい物は何?という質問には「飛行機。乗っててスリル満点。見てても面白い。」とチコちゃん。

ちなみに現在の卵パックは塩ビではなくリサイクルできるPET樹脂が使われているという補足で1問目は以上。

※同放送回のその他の疑問はコチラ

NHK「チコちゃんに叱られる!」に関する全記事はこちらのリンクから

一覧:NHK「チコちゃんに叱られる!」

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