チコちゃんに叱られる 奈良の大仏が右手を挙げているのはなぜ?答えは怖がらないでの意味
21年12月10日放送のNHK「チコちゃんに叱られる!」の第3問は『奈良の大仏様が手を挙げているのはなぜ?』という問題。答えは怖がらなくていいですよ~という意味の手の形で施無畏印(せむいいん)という印相(いんぞう)の一種。というわけで番組内容をまとめてご紹介。
スポンサーリンクゲスト出演者
【ゲスト】西川きよし、高橋みなみ
【VTRゲスト】塚原愛NHKアナ
奈良の大仏様が手を挙げているのはなぜ?
3問目の指名は、
この中で一番、人生を悟った感じのステキな大人ってだーれ?
ここは岡村さんが回答者に。
出題されたチコちゃんの疑問は、
奈良の大仏様はなんで手を挙げてるの?
参拝者に対して右手からパワーを発しているという答えですが、
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
というわけでチコちゃんの答えは、
怖がらなくていいですよ~のポーズ
解説は曹洞宗宝林寺の住職、千葉公慈さんが10回目の登場。
東北福祉大学の学長も務めていらっしゃって、チコちゃんではおなじみ。
奈良東大寺の大仏様のあの手の形は「印相(いんぞう)」と呼ばれていて、仏教の教えを分かりやすく伝えるためのポーズ。
右手を挙げて手の平を見せているのは「施無畏印(せむいいん)」という印相の一種で「恐れをなくそう=怖がらなくていいですよ」という意味。
そして左手は手の平を上に向けて膝の上に置いていますが、これは「与願印(よがんいん)」という印相で「願いを与えます、願いを聞きます」という意味。
つまり奈良の大仏様は両手で「怖がらずに願いを言ってください」とおっしゃっているわけですね。
印相とはそもそも仏様の悟りの心境を形に表したもので、そのバリエーションは多岐に渡るそう。
例えば京都三千院の阿弥陀如来像は人差し指と親指をくっ付けてOKサインのような印相を結んでいますが、これは「来迎印(らいごういん)」と呼び「極楽浄土からお迎えに来ましたよ。」という意味。
あの右手の輪っかは輪廻転生を表しているという説もあって、肉体は滅んだとしても魂は何度でも生き返って死なないという事柄を表現。
スポンサーリンクまた、京都広隆寺にある弥勒菩薩半跏思惟像はちょっと物憂げな仕草を見せていますが、これは「思惟手(しゆいしゅ)」でお釈迦様の死後56億7千万年後に人々を救うとされる弥勒菩薩がどうすれば人々を救えるのか?を56億7千万年もの間ずっと考え続けている姿を表現。
右足は瞑想の為にあぐらの形をとっていますが、左足は地面につけた状態。これはいつでも立ち上がって苦しんでいる人の元へ駆けつけますという意味が込められているとか。
このように仏様の様々な教えを伝えてくれる印相。
印相は他にも、
これを二つ重ねた印相を結ぶ円成寺の大日如来像は煩悩に打ち克って悟りの境地に達した姿。
金剛とは仏教用語で最も硬い金属を指していて、一説によるとダイヤモンドの事なのではないかといわれていたり。
お坊さんが托鉢で何かをいただく際に感謝するその気持ちを手の形にしたもの。
比叡山延暦寺の千手観音立像はまさにこの印相。
上原美術館の大日如来像がこの印相。
千葉住職のリモート悩み相談に登場した塚原愛アナは「迷いと悟りは実は表裏一体で迷う事は悪い事じゃない」というアドバイスをもらって一件落着。
のハズが塚原愛アナに感想を聞くと「何て言ったらいいのかな…」と迷っているうちにVTR終了。
というわけでコチラが結論。
奈良の大仏様が手を挙げているのは怖がらなくていいですよ~のポーズ
でした。
怖がらなくていいかもと思うものは?という質問には「流し台に熱いお湯流した時のボコッ!っていうやつ。」とチコちゃん。
という事で3問目は以上。
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