チコちゃんに叱られる 寝れない時に羊を数える意味は?科学的効果はある?
21年12月10日放送のNHK「チコちゃんに叱られる!」の第1問は『眠れない時に数えるのはなぜヒツジ?』という問題。答えは科学的効果を出すには英語でsheep(シープ)を数えないで発音しないといけないという事が実験で判明したわけですが、ポイントは呼吸法にあるんだとか。というわけで番組内容をまとめてご紹介。
スポンサーリンクゲスト出演者
【ゲスト】西川きよし、高橋みなみ
【VTRゲスト】なし
眠れない時に数えるのはなぜヒツジ?
この日のゲストは奥様のヘレンさんとラブラブでお風呂にも一緒に入るという初登場の西川きよしさんと、
オリジナルメンバーで「AKB総監督」呼びの高橋みなみさん。
トークの流れで西川きよし師匠を「巨人師匠」呼びしてしまって追いかけ回される岡村さんだったりw
岡村「きよし師匠!笑」
ガチで間違えて大慌ての岡村さんですが、そんな中1問目の指名は、
この中で一番、寝顔がステキな大人ってだーれ?
寝ている時に顔の全てが開いているという西川きよしさんがここは回答者に。
出題されたチコちゃんの疑問は、
眠れない時に数えるのはなんでヒツジなの?
イギリス人が決めたという答えですが、
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
というわけでチコちゃんの答えは、
ヒツジと言うとリラックスするから でも日本語じゃダメ
解説は日本睡眠改善協議会理事長の白川修一郎さん。
そもそも眠るためには自律神経(=内臓や血管など体全体の動きをコントロールする神経)をリラックスさせなければならず、
その為に羊を数えるというのが白川先生の答え。
自律神経は交感神経と副交感神経に分けられ、簡単に違いを説明すると、
- 交感神経 – 体が活発な状態
- 副交感神経 – 体がリラックスした状態
という事はつまり、眠る時は副交感神経を高める必要があるというわけですね。
この時に重要になるスイッチが「呼吸」。
ここに羊が関わってくるわけですが、そもそもこの習慣は英語由来。
寝れない時に羊を数えるというのはsheep(羊)とsleep(睡眠)の発音が似ている事に端を発する英語圏での風習。
日本でも欧米のアニメなどを通して1970年代以降にそのまま直訳して羊と訳されて定着。
つまり英語のsheepと言わないと意味がないというのがそもそもなんですが、sheepと発音した時の呼吸法がポイントになると白川先生。
実際に呼吸と自律神経の測定器&脳波計を使って英語のsheepを発音した際にどう変化するのか?それが入眠にどんな影響を与えるのか実験してみると、
ベッドに横になって普通に呼吸をしている時点では、息を吸ったり吐いたりというサイクルの間隔が狭く、速くて不規則な呼吸をしている時は交感神経の働きが強くなってリラックスとは程遠い状態。
ここでsheepを数えてみますが、白川先生からは「数えると頭を使ってリラックスできなくなるのでsheepとひたすら言い続けるだけで良い」というアドバイス。
先生のアドバイスに従ってsheepと一定のリズムで言い続けると呼吸の波形が規則正しく繰り返すように変化しているのが分かりますね。
たった1分間sheepを言い続けただけで副交感神経が優位になってリラックス状態。
スポンサーリンクさらにこれを継続して4分が経つ頃には今度は交感神経が強まって緊張状態へ逆戻り。
これは副交感神経優位な状態になった体を元に戻そうと交感神経が一時的に高まっている反動のような状態。
このような反動はよくある事なので気にせずにさらにsheepを唱え続けると、
脳波計を確認してみると覚醒から睡眠へスイッチしたようでデータ上も「眠った」状態確定。
- sheep(シープ)と発音すると息を長く吐く作用
- 呼吸がゆっくりで規則的になる
- 呼吸のスイッチにより副交感神経が優位になってリラックス
- リラックスした結果眠りにつく
というメカニズム。
羊と日本語で言ってしまうと意味が無いのは息を長く吐く作用が「羊」には無いからで、先ほどの実験を羊パターンで行ってみると、やっぱり呼吸が浅くて速いままでリラックスせずという結果。
シープではなく日本語を採用する際は「伸ばす音=長音」を声に出す事がポイント。
という事でシープよりも早く眠りにつきやすい言葉があるか追加調査する事に。
毎日同じ時刻に昼寝をするスタッフさんが日々の睡眠サイクルを整えてから体を張って実験。
- 第1位 シープ 眠るまで7分
- 第2位 厚生労働省 12分
- 第3位 チャーシュー 14分
- 第4位 シーサー 16分
- 第5位 ヒーハー 19分
結局、シープが断トツで眠りやすい単語という事が判明。
というわけでコチラが結論。
眠れない時に羊を数えるのは羊と言うとリラックスするから でも日本語じゃダメ
でした。
日本語じゃダメだと思うのは?という質問には「ヘレン。」とチコちゃん。
西川きよし「聞いただけでで鳥肌なったわ。」
最後に塚原愛アナから補足。
今回の実験結果を受けて白川先生は、好きな言葉や苦手なもの、難しい言葉などは声に出すと脳が興奮して眠れなくなる事があるにもかかわらず、厚生労働省でかなり眠れていたことに驚いたとの事。
複雑な単語だった事が逆に功を奏して、脳が考えることを止めてしまってその結果早く眠れたのかも?という見解も。
という事で1問目は以上。
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