チコちゃんに叱られる かゆみの仕組みとは?なぜ痒くなるのか答えは異物へのサイン
21年12月17日放送のNHK「チコちゃんに叱られる!」の第1問は『痒いって何?』という問題。答えはかゆみと痛みは全く違うもので、かゆみとは異物に対する防衛反応&警告反応との事。またかいたら何故かゆみが収まるのか?専門家が教える痒いのを抑える効果的な対処法についても合わせてご紹介。
スポンサーリンクゲスト出演者
【ゲスト】杉本哲太、川田裕美
【VTRゲスト】なし
痒いって何?
この日のゲストは初登場で緊張しているという杉本哲太さんと、
チコちゃんに会うのを楽しみにしていたという川田裕美さん。
オープニングは短めに1問目の指名は、
この中で一番、お肌がきれいなステキな大人ってだーれ?
ここは岡村さんが一番手で回答者に。
出題されたチコちゃんの疑問は、
痒いって何なの?
皮膚の神経の水分不足という答えですが、
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
杉本哲太さんに聞いてみると「分かりません。」と潔く敗北宣言。
というわけでチコちゃんの答えは、
体に良くないものがついたサイン
解説は順天堂大学の髙森建二特任教授。
「かゆみ=軽い痛み」と説明される事もあるこの疑問への答えですが、その答えだと古い情報を元にしたものでアップデート出来ていないと髙森先生。
実はかゆみの研究が始まったのは1950年頃の事で、そこから50年ほどはかゆみとは軽い痛みの事と捉えられていたそう。
そもそも人体にはかゆみを感じる神経は存在しておらず、痛みを感じる痛点にある神経が弱い痛みの事をかゆみとして伝えていると考えられていたんですね。
ところが1997年にかゆみは痛みとは全く別の感覚である事が発覚。
そこで分かったのが、かゆみとは異物からの防衛反応であり、と同時に警告反応でもあったという事。
例えば服を着た時に背中が痒くなるのはかぶれたからではなく、皮膚にかぶれを起こしそうな服の繊維がくっ付いた事を知らせる警告の役割だったり。
他に虫刺されなどで痒くなるのは、虫が持つ毒が効力を発揮して痒くなるというよりは、毒のせいでこれから炎症が起きますよというサインの意味合いが強いとの事。
スポンサーリンクそしてこのかゆみは痛みを感じる痛点では無く、かゆみを感じる痒点(ようてん)の真下にあるかゆみを伝える神経を通って脳に伝わっている事が約25年前に判明。
皮膚に異物が付着するとその場所に近い所にある肥満細胞と呼ばれる細胞からヒスタミンというかゆみ物質が分泌。
これがかゆみの神経を通じて脳に伝わり異常が起きている場所を「痒い」と認識しているというのが基本的なかゆみの仕組み。
また、痒くなったら人は自然と「かく」という行為に移りますが、この時実は、痛みの神経がかゆみの神経を抑えるという事が科学的に分かって来たそう。
痒い所をかくと、近くの痛みを感じる神経も同時に刺激され、この時GABAやグリシンという物質が分泌されますが、
これがかゆみを伝える神経の働きを抑えるのでかゆみが収まるというのがこの両者の関係性。
違う言い方をすれば「痛みによってかゆみを抑えている」という意味でも。
ところが髙森先生によるとかくよりももっと良い方法があるそうで、それは「痒い部分を冷やす」という対処法。
冷やすという行為は言い換えれば実は「皮膚表面に痛みを与え続ける」という行為。
氷をずっと握り続けていると冷たくて痛いという感覚になりますよね?あれは痛みを感じているから。
という事は冷やしている間は痛みを感じる神経がずっとかゆみを抑え続けてくれるので、かくのではなく冷やすのが良いという理屈。かきむしると皮膚を傷つけるリスクも大きいですしね。
といっても髙森先生ですら「痒い時は手でかく」と言っているように、一瞬かいただけでかゆみが収まるようであれば無理に冷やさなくても良いようですが。
この他にかゆみは体を異物から守る防衛反応以外にも、命に関わるような内臓の病気の場合に体の表面が猛烈に痒くなるといった事もあるとか。
というわけでコチラが結論。
かゆみは体に良くないものがついたサイン
でした。
背中が痒い時どうする?という質問には「7番アイアンを使う。届きやすいのよ。頭が大きいから。」とチコちゃん。
という事で1問目は以上。
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