あさイチ 更年期 チェックリスト、病院の上手な使い方、周囲の人に力を借りる方法は?
22年2月16日放送のNHK「あさイチ」では更年期を特集。更年期チェックリスト、病院の上手な使い方や家族間コミュニケーションのコツなど更年期のケア方法をまとめてご紹介。
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更年期チェックリスト
講師役は産婦人科医の高尾美穂先生。
更年期といえば「ホットフラッシュ」「イライラ」といった症状がその代表格と思われがちですが、更年期と一言でくくってもその症状は人によって様々で例として挙がるだけでも、
悪心、肩こり、下腹痛、関節痛、気分不安定、胸部圧迫感、筋肉痛、倦怠感、興奮しやすい、腰の冷え、孤独感、寂しさ、食欲不振、視力低下、頭重、頭痛、性交痛、多汗、立ちくらみ、脱力感、手足のしびれ、手足の冷え、動悸、寝汗、背部痛、頻尿、不安、不感症、腹部膨満、不眠、便秘、耳鳴り、無気力、めまい、物忘れ、ゆううつ、腰痛、冷感症 など
身体的、精神的なものなど40~80種類ぐらいはあると言われていたり。
高尾先生によると更年期は色んな症状が当てはまってしまうケースが多いために、他の重大な病気が隠れている可能性もあり「更年期障害だと思っていた所、耳鼻科を受診したら実はメニエール病だった事が分かった」といったケースなど「おそらく更年期だろう。」と安易に決めつけるのは良くないとの事。
そこで更年期指数チェックリスト。
- 顔がほてる
- 汗をかきやすい
- 腰や手足が冷えやすい
- 息切れや動悸がする
- 寝つきが悪い、または眠りが浅い
- 怒りやすい、すぐにイライラする
- くよくよしたり、憂うつになることがある
- 頭痛、めまい、吐き気がよくある
- 疲れやすい
- 肩こり、腰痛、手足の痛みがある
これら10項目についてチェックして行きますが、久光製薬のHPが使いやすいのでそちらをご紹介。
高尾先生からは時期によって変動があるので、半年ごとなど定期的にチェックをするのもポイントとの事。
また、チェックリストの結果が良好だったとしても、気になる症状がある場合はためらわずに病院を受診するのも大事とも。
スポンサーリンク病院に行きづらい?
それでもなかなか病院に行きづらいという人はかなり多いわけですが、その理由としては、
- 日によって症状に波があるので「病院に行くほどではない」という思い
- 以前受診した際に検査結果が「更年期では無い」だったから
- 特に「婦人科」というハードルの高さが気になる
- なかなか良い先生に巡り合わない
などなど。
これらは特に更年期に限った話では無く、病気や体の不調全般に当てはまる事ですし、特に症状に波がある状態だとなかなか病院に行くのは抵抗があるというのが結局の所。
また、高尾先生によると更年期のバリエーション豊かな症状から他の病気の可能性を否定していくプロセスは医師にとっても非常に難しい部分があり、更年期に加えて生活習慣の影響も考慮したりと「病院の提案だけで治るものではない」との事。
医師側の視点で見てみると、産婦人科医98人のアンケート結果では
- 症状が多様なので診療するのが難しい
- 人によって症状の重さが違う
- 検査の値だけで判断できない
- 診療報酬が見合わない
- 精神症状が重く問診が難しい
という意見が多く寄せられていたとの事。
更年期では精神症状も含まれているので医療行為だけに着目するとほど精神科と同じような事をやっているというのが現実。
でも診療報酬は産婦人科医と精神科で大きく違っているので制度面での問題点があるようですね。
これに加えて「問診に時間がかかる」という意見が多く取り上げられていたようですが、これは受診する側からしても負担になる場合がありますよね。
「そこまでやってくれているのだから安心」という良い面と「そんな根掘り葉掘りみたいな問診は嫌だな」と壁に感じる悪い面と両面。
スポンサーリンクこれらを踏まえて病院の上手な使い方として、
【更年期の専門医を見つける】
日本女性医学学会のHPの専門医リストを有効活用して「近隣の専門医・専門資格者を探そう」の項目を確認。
【病院にかかる前に更年期の相談をしたい】
女性の健康とメノポーズ協会では電話相談窓口も設置。
ちなみにメノポーズは英語表記menopauseとなりますが意味は閉経、更年期という意味ですね。
【婦人科検診からかかりつけ医に】
高尾先生によると症状がある無いに関わらず、1年に1回は人間ドック的に総合的な婦人科検診を受ける事をおすすめしており、その際にかかった医師との相性を考えて、かかりつけ医になってもらう事も検討した方が良いというアドバイス。
【病院に行く前の準備】
高尾先生からは”更年期症状日記”のような記録がつけてあると自身で症状を把握する際の参考になるそうですし「これだけは先生に聞いておきたい」「とにかくこの症状が一番気になる」というポイントを事前に決めてメモにしておき、受診時には絶対に聞くように心がけるのも大切との事。
スポンサーリンク家族とのコミュニケーション
講師役は心療内科医の姫野友美先生。
アドバイスとしては、
【「察して」「気付いて」はNG】
こちらは症状を抱えている人のとるべき行動について。
- どう具合が悪いか
- いつ何をして欲しいのか具体的に言う
例:めまいがしてつらいけど、夕食の準備がまだ。帰って来た夫に何と伝える?
「めまいがして辛いから横になるね。ご飯作れないから自分で作るか外で買って欲しい。食べ終わったら片付けもお願い。」
【一方的にアドバイスはNG】
こちらは周囲の人のとるべき行動について。
- 共感・相づち
- 希望を尋ねる
例:家に帰ると妻がつらそう。「めまいがする」と言っている妻。何と声をかける?
「そうか。つらいね。何か出来る事ある?君はどうしたい?どうしたらいいと思う?」
コミュニケーションはしっかり口に出して伝え、思いやりの心が大事というわけですが、
以上、あさイチから更年期ケア特集についてまとめでした。
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