プレバト春光戦2022 決勝結果や俳句ランキング一覧 春のタイトル戦優勝は?
22年3月31日放送のTBS系「プレバト 3時間スペシャル」では春の俳句タイトル戦である春光戦決勝を開催。という事で出演者やランキング一覧など決勝結果をまとめてご紹介。
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出演者リスト
【MC】浜田雅功
【アシスタント】清水麻椰(MBSアナウンサー)
【ナレーター】銀河万丈
【専門家ゲスト】夏井いつき
【観戦ゲスト】皆藤愛子、中田喜子、向井慧(パンサー)
【決勝出場者】梅沢富美男、北山宏光(Kis-My-Ft2)、立川志らく、千原ジュニア、馬場典子、東国原英夫、藤本敏史(FUJIWARA)、村上健志(フルーツポンチ)、森口瑤子、横尾渉(Kis-My-Ft2)
最下位~4位
【お題:(各々が自由に選んだ)ハプニング】
10位(最下位) 東国原英夫『カンガルー 泊めて 2DK朧』
ロケ撮影が長引いた事でカンガルーを自室で預かるハメになってしまったという30年前の経験を句に。
「カンガルー」「朧」の取り合わせにはとても魅力を感じる一方で「泊めて」「2DK」の2語が具体的過ぎて、句の説明を聞かないと余計に意味が分からなくなると夏井先生のダメ出し。
今回の句では”具体的に書いて映像化”ではなく”あえてぼんやりさせる”手法の方が適しているという指摘を踏まえ、
「カンガルー 預かってゐる 朧かな」
という添削案。
もしこれが作品として提出されていたら断トツで優勝と夏井先生も自画自賛。
自らのバイク事故の経験を作品にしたものの句だけではそれが伝わり切らず、
特に「5mm」が何を指しているのか読み手には謎。
これを踏まえ、事故の瞬間に映像がスローモーションになるという事象を取り入れて夏井先生の添削は
「顔面潰る電柱 スローモーに春」
ちなみにスローモーは略語として辞書にも記載されているので採用。
英語でもslow-moでスローモーションの略ですしね。
スポンサーリンク夏井先生も使うのを諦めた「5mm」が使いこなせていたらひょっとしたら上位も狙えたかも…?
と含みを持たせて解説は以上。
8位 キスマイ北山『刀折損(せっそん) 続ける殺陣や 花吹雪』
刀折損から入っているのでどうしても花吹雪の季語の鮮度が落ちてしまうというダメ出し。
季語から始めるとすると、
「花らんまん 折れて続ける 殺陣シーン」
という添削案。
爛漫はごちゃつくのであえて平仮名で。
殺陣で折れるのは刀と容易に想像がつくので刀は省略。
温泉で油断してプッと出てしまったという場面の描写であれば「たなびく」の使い方を根本的に間違えていると痛烈ダメ出し。
たなびくは雲、霧、煙などが横に長く漂う様子を指す語なので不適切。
どうしても「たなびく」が使いたいのであれば、
「長閑なり 湯にたなびける 放屁の泡」
ぐらいにすれば泡の空気感で何とか成立するかなと夏井先生。
ささやかな場面を上手く描写しているものの「ホバリング」は蜂に関連付けてよく使われる表現なので退屈。
「の」の繰り返しも気になるので、
「子供等の 後ろを蜂の 防衛軍」
などとすれば表現力も広がるという夏井先生のアドバイス。
5位 馬場典子『青き日も 苦き日もあり 青慈姑(あおぐわい)』
「ちょっと説教じみた処世訓」「”青”の重複」の2点がポイント。
また、季語にとってつけた感があるのがもったいないと夏井先生。
踏まえて添削案は、
「青慈姑ころん(or ほくり) 若き日とは 苦し」
こうすれば季語が立つというアイデア。
基本型通りに言葉がしっかり入れられていて特に添削もない良作ではあるものの、
お題のハプニング色を足す事で順位アップは可能と夏井先生。
スポンサーリンク日曜だけでハプニングを表現するのはちょっと無理があるので、
「春雪に 閉ざされ 空港ホテルの夜(or 朝)」
としていればトップ3に食い込めたとの事。
トップ3
「控え選手」「ペンの減り」を置く事でうだうだと何のスポーツか説明せずとも伝わる点は高評価。
一方で句の評価を分ける最大のポイントは「光風や」でこのワードは風光るの傍題(仲間)ですが、
「控え選手」との語の取り合わせを考えると素直に「風光る」で良かったかもと夏井先生。
「や」の詠嘆をどうしても使いたい場合は「春風や」ぐらいで良かったとも。
馬の子の季語を先頭に「弄られるって何?あぁアナウンサーに起きたハプニングね。」とすっと映像が立ち上がるので語順は良いと夏井先生。
ただし優勝を逃したポイントは「弄られる」の語のせいで主役がアナウンサーに移ってしまっていて、
本来の主役であるはずの季語の馬の子が脇役に甘んじている点。
踏まえて、
「馬の子に なつかれ過ぎて アナウンサー」
とすれば馬の子の表情が立って来るという添削案。
綺麗な桜の中に野良犬が影のように一匹。
全て一体となって綺麗な風景に見えたという一句。
「桜ながし」は鹿児島などの方言で桜を散らせてしまう長雨の事ですが、ほとんどの歳時記には載っていないワード。
そんな季語を取り入れた意欲作では、けんらんに咲く桜、それを散らせる長雨、佇む影のような犬、犬との不意の遭遇でハッとするハプニングと総じて”絵のような作品”と夏井先生。
薄墨色の絵画の中に桜のピンクがポッと灯るような作品にも感じられて、本人の意図はしっかり表現できているので優勝に値するという評価。
最後に秋の大会シード権ボーダーラインの発表ですが、夏井先生の評価でシード権を獲得できたの1位の立川志らくのみ。
フジモン「全員予選からでいいんじゃないですか!?もうそれやったら!」
そんな文句も出つつ以上、プレバト春光戦2022の結果まとめでした。
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