チコちゃん 逆上がりは何のためにやる?逆上がりのコツや練習方法は?
22年5月13日放送のNHK「チコちゃんに叱られる!」の第1問は『小学校で逆上がりをするのはなぜ?』という問題。子供たちに努力が報われる成功体験を積んでもらうために番組で用意した逆上がりのコツや練習方法などドキュメント72時間パロディな番組内容をまとめてご紹介。
スポンサーリンクゲスト出演者
【ゲスト】大竹まこと、松下奈緒
【VTRゲスト】吹石一恵(ナレーション)
小学校で逆上がりをするのはなぜ?
この日1問目の出題は、
なんで小学校で逆上がりをするの?
子どもならではの筋肉があるという松下奈緒さんの説明ですが、
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
続けて答えた岡村さんの口元には正解マークとピヨピヨ音。
チコちゃん「つまんねーヤツだな~」
というわけでチコちゃんの答えは、
子供たちに努力が報われる経験をして欲しいから
解説は東京大学の鴻巣暁助教
元々、鉄棒などの器械体操は1811年にドイツで生まれたもので、ドイツの教育者だったフリードリヒ・ルートヴィヒ・ヤーンがその生みの親。
そして明治初期に日本に伝わると当時は兵士の訓練などに採用されていたとか。
その後1913年には逆上がりが小学校の授業に採用されて今日に至るとの事。
ではなぜこんな事を小学校で習うのか?というとその大きな理由の一つが子供たちのその後の人生に強い影響を与える「成功体験」を手に入れてもらうためと鴻巣先生。
逆上がりは日常生活ではあまりしない回転がメインの運動で、多くの子供たちにとっては初めは失敗して当然の難しい技。
逆上がりは筋力とは別に努力を重ねる事で十分成功させる事が出来るという面があるので子供に与えるハードルとしてはうってつけ。
子供は筋力が弱い代わりに体重も軽いので逆上がりに必要な体重移動などのコツを掴めば乗り越えられるちょうど良いハードルなんですね。
そしてすぐには成功できない逆上がりという課題に対して「どうすればいいのか?」と考えて乗り越える力が養われるのが狙い。
1958年に制定された小学校学習指導要領にはマット運動、跳び箱、鉄棒が必ず学ぶ必修科目として列記されており、鉄棒の欄にはしっかり逆上がりと書かれているのが分かります。
一方で現在はゆとり教育、全国的な子供の運動能力低下などの影響で逆上がりがやや高すぎるハードルへ変化した事で必修科目から外れるという時代に。
それでも猶、小学校で逆上がりを習うというのは長く続いた歴史だったり、現場の先生たちから支持されていたりで今でも教育現場では逆上がりが続けられているのが現状だとか。
スポンサーリンクという事で最後に鴻巣先生が教える逆上がりのコツや練習法を紹介。
3日から4日練習すればOKという先生の言葉があったので「チコメント72時間」と題してVTRスタート。
ナレーションは本家の吹石一恵さんが担当。
鴻巣先生が指導したのは、
【1日目】
初日は鉄棒を一切使わずに3つのトレーニングで運動の感覚を養うのが狙い。
今回のモニターに選ばれたシェリルちゃんも練習を楽しんでいる様子。
【2日目】
- 鉄棒を使って逆上がりの正しいフォームを繰り返し練習
逆上がり成功のカギになるのは踏み込み位置(鉄棒より少し奥)でこれが前過ぎても後ろ過ぎてもNG。
踏み込みが決まったらそれを軸足にしてもう片方の足を思い切り振り上げて上にジャンプする事で体が持ち上がって、そのまま回転に移行して逆上がり成功というのがメカニズム。
オーバーヘッドキックのような姿勢を作れるように徐々にステップアップしていますよね。
お尻も位置も高く上がるように。
シェリルちゃん本人にも「上手くなっている」という事を実感してもらった上でこの日は練習を切り上げ。
【3日目】
鉄棒が無くても家で出来る基礎練習を踏まえて、
大きなバスタオルを背中に巻いてブランコのような補助具にして逆上がりに挑戦。
初めは背中を軽く押してもらって成功していたのが、そのうち自力で出来るように進歩。
タオルの力を借りているとはいえ自分だけで成功している事に嬉しくなって何度も何度も逆上がりに挑戦。
この飽くなき反復練習が成功体験につながるわけですね。
鴻巣先生「1回成功させた動作を体験して行くと、そこに向けて自分の体をどう動かそうか?と考えてイメージがつくようになるんです。」
続いては踏み台を置いて、スタート時点での足の位置を高くして地面を蹴って体を持ち上げる感覚を養う練習へ。
何度もやっているうちに補助なしで成功。
ところがおやつ休憩を挟むとさっきまで出来ていたのに途端に出来なくなってしまう状態に逆戻り。
スポンサーリンク疲労が溜まって動きが悪くなっている模様ですが、それでも本人は続けたい意欲が高いようでその後は何度か練習をしてその日は切り上げる事に。
これで練習スタートから48時間経過。
【4日目】
最後は補助具ゼロで逆上がりに挑戦しますが、
3日間ずっと練習していたので疲労ピークの状態もあって鴻巣先生の判断で長めの休憩をとる事に。
休憩を挟んで反復練習を繰り返しますが、ここで手の平にマメ。
海外に留学中のお姉ちゃんから応援のビデオメッセージをもらって再度奮起。
誰のおかげで出来た?という質問に、姉の名前を真っ先に挙げるシェリルちゃんに鴻巣先生は少しがっかりw
吹石一恵「先生。ドンマイ。」
でも本当は他の誰でも無く本人の積み重ねた努力が最大の成功要因なのは言うまでもありませんね。
というわけでコチラが結論。
小学校で逆上がりをするのは子供たちに努力が報われる経験をして欲しいから
でした。
72時間で出来そうなことは?という質問には「飛行機乗ってアルゼンチン行ってマラドーナの家で記念写真撮って帰って来る。時間があればメッシの家にも寄ってく。」とチコちゃん。
という事で1問目は以上。
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