風が吹くと涼しいのはなぜ?2つの作用がポイント?チコちゃん
22年9月16日放送のNHK「チコちゃんに叱られる」の1問目は『風に当たると涼しくなるのはなぜ?』という問題という事で空気の層と気化熱という2つのポイントなど番組内容をまとめてご紹介。
スポンサーリンクゲスト出演者
【ゲスト】森泉、天野ひろゆき
【VTRゲスト】なし
風に当たると涼しくなるのはなぜ?
1問目の出題は、
なんで風に当たると涼しくなるの?
汗などの水分が蒸発して気化するので涼しく感じるという天野さんの答えですが、
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
という事でチコちゃんの答えは、
体の表面の空気を吹き飛ばすから
解説は東京理科大学の川村康文教授。科学の問題では番組お馴染の先生。
実は体の表面にある空気というのは体の熱によって温められている空気であり、これが層となって体を覆っていると川村先生。
サーモグラフィ(サーモトレーサ)で温度変化を可視化してみると、
28℃設定にした小さな箱に手を突っ込んだ途端に指の周りに緑の層が形成。
これが皮膚の周りに出来た空気の層。
人間の体温が36℃、箱の温度が28℃とすると、この空気の層は32℃ぐらいという温度帯。
その層の厚みは1mmほどだそうで、これが本来であれば全身をくまなく覆っているわけですね。
緑色に見えていた空気の層が吹き飛ばされて手の周りの温度が28℃に急低下。
こちらも一あおぎしただけで空気の層がびゅーんと吹っ飛んだ様子。
8秒経つと手を縁取りするかのように緑の層が再形成。
さらに涼しくなるメカニズムには空気の層に含まれる”水蒸気”もキーワード。
人間の体は体温が上がると汗をかいてそれが蒸発する事で体温を下げるように出来ていますが、
これは水分が蒸発した時に熱を奪う気化熱を利用した冷却方法。
ただ皮膚の周りにほんのり温かい空気の層があると、その空気の層に含まれる水蒸気のせいで蒸発が強く働かない状態に。
空気が取り込める水分の量には限界があって(理科の授業で習った飽和水蒸気量)、体から発する水蒸気をたっぷり吸いこんだ空気の層はなかなか水分が蒸発しにくい状態に。
そこでそんな空気の層を吹き飛ばしてやる事で、フレッシュな空気が送り込まれてまた蒸発が盛んに行えるようになるというメカニズム。
という事でコチラが結論。
風に当たると涼しくなるのは体の表面の空気を吹き飛ばすから
でした。
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