おじさんのくしゃみがうるさいのはなぜ?くしゃみを我慢すると危ない?チコちゃん
23年3月17日放送のNHK「チコちゃんに叱られる 笑点・ぐるナイコラボ」の問題『なぜおじさんのくしゃみはうるさい?』の答えやくしゃみを我慢するリスクなど番組内容を簡単にまとめてご紹介。
ゲスト出演者
【ゲスト】林家木久扇、増田貴久
【VTRゲスト】笑点メンバー、テレビ体操メンバー
なぜおじさんのくしゃみはうるさい?
3問目の出題は、
なんでおじさんのくしゃみはうるさいの?
チコちゃんの答えは、
男性は中年を過ぎると恥ずかしさのブレーキが壊れていくから
解説は大阪大学の菅本一臣招へい教授。
そもそもくしゃみは鼻毛や鼻の粘膜についた異物を激しい力で体外に排出しようと反射的に起こる防衛反応。
この時、くしゃみは脳の延髄にあるくしゃみ中枢が命令を出す形で発動。
くしゃみ中枢はろっ骨を広げる、横隔膜を下げる、肺を膨らませる、喉の筋肉を閉める、一気に吐き出すといった命令を次々に発していますが、
この間は約1秒というわずかな時間でくしゃみ自体をコントロールする事はまず不可能。
そしてくしゃみの音の大きさを決める要素として考えられるのが「筋力・体格・肺活量」といった要素。
つまり男性の方がくしゃみが大きくなる傾向にあるわけで、となるとこれらの要素は歳をとると衰えていくのが自然。
ではなぜおじさんのくしゃみの音が大きくなるのか?その謎を解く重要なポイントになるのが運動制御学。
運動制御学とは脳が様々な動きに対して制御をかけているという考えをもとにした学問で、
例えば熱いものを触った時にとっさに手を引っ込めるあの反射の動きは「危険を察知すると無意識に起こるもの」と考えられがちですが、運動制御学に則って考えてみると、
脳が反射に制御をかけてコントロールしているというのが正確な表現になるとか。
スポンサーリンク熱いものを触ると神経伝達を通じて脳が「熱い!」と判断しますが、
この時に脳は今までの経験や状況などをもとにして「どの程度手を引けばいいか?声を出すならどれ位の大きさ?」を瞬時に計算して実際に反応。
そしてこの計算の最中に若者(特に女性)は大きい声を出すと恥ずかしいという制御が強く働く傾向にあるそうで、
脳がブレーキをかけて声のボリュームを無意識的に抑えるように調整。
ところが加齢によって恥ずかしさ・緊張感が減っていくと脳からの制御が弱まってブレーキが効かない状態が発生。
ちなみにくしゃみを抑えようと頑張るのはかなり危ないリスクがあるそうで、
この新幹線並みのパワーを口から逃がさないで我慢するのは相当なリスク。
口から逃がさずに耳から空気が抜けたとすると鼓膜破裂や血管壁が弱っている人はくしゃみで血圧上昇、血管破裂のリスクも。
また、くしゃみの時の姿勢にも気をつけるべきだそうで正しいくしゃみ姿勢はこんな感じ。
足を開いて、膝を曲げ、両手を膝に当て、下を向いてハクションが理想の形なんだとか。
という事で3問目は以上。
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