人、名、者の違いは?人魚姫やケンタウロスの数え方は?チコちゃん
23年4月14日放送のNHK「チコちゃんに叱られる」の問題『人の数え方で人と名は何が違う?』の使い分けルールの答えや人魚姫やケンタウロスを数える時の単位など番組内容を簡単にまとめてご紹介。
ゲスト出演者
【ゲスト】キムラ緑子,あばれる君
【VTRゲスト】なし
人の数え方で人と名は何が違う?
3問目の出題は、
人を数える「人」と「名」は何が違うの?
チコちゃんの答えは、
名前を特定できている か いないか
解説は中央大学の飯田朝子教授。
人間を数える時は「人」を使うのが原則ながら、その人たちの個々の名前が特定できる場合に限っては「名」を使うというのが基本的な使い分けルール。
例えば野球場の収容人数を表現する場合は名前が特定されているとは限らないので「人」を使い、
ホテルの宿泊客数は宿泊名簿で名前が特定できるので「名」だったり。
ところが個人の名前が分かっていなくても「名」を使うケースもあって、それは「相手に敬意を払う場面」の時。
特にサービス業などでは「人」と言ってしまうと失礼に感じさせてしまう事もあるので名前が特定されていなくても「名」を使うというルールがあったり。
ちなみに江戸時代まで「名」という数え方は”無かった”と考えられていて、
明治5年に政府が戸籍を作成したのがきっかけで人を数える時の単位「名」が誕生。
江戸時代にも戸籍のようなものはありましたが、村ごとに管理されていたので全国民の名前を国の中枢機関が一括して把握するという事はなく、このルールが大きく変わったのが明治時代に入ってから。
こうして作られた戸籍で全国民の名前を把握する事になった政府では名前の名から「名」という単位が誕生。
他に「者」という数え方も存在しますが、これは違った立場の人が集まっている場合に使われる単位。
例えば三者面談だと先生、生徒、保護者とそれぞれ違った立場の3人が集まっているので三人面談ではなく三者面談。
野球で使われる三者残塁などはランナーが3人残った状態で攻撃を終えることを指しますが、一塁、二塁、三塁とそれぞれ違った立場のランナーが3人いるので三者。
ちなみに飯田先生によると、
人魚姫やケンタウロスのように半分人間、半分動物の生き物を数える時の単位は「人」が正解との事。
人間と同様に言葉を話したり、恋愛をする存在は架空の存在であっても「人」を使うという解説。
という事で3問目は以上。
※同放送回のその他の疑問はコチラ
NHK「チコちゃんに叱られる!」に関する全記事はこちらのリンクから