アフタヌーンティーの食器が段々の意味&マナー講座 チコちゃん
23年4月21日放送のNHK「チコちゃんに叱られる」の問題『アフタヌーンティーに段々が出てくるのはなぜ?』の答えやアフタヌーンティーのマナーなど番組内容を簡単にまとめてご紹介。
ゲスト出演者
【ゲスト】吉岡秀隆、山下美月
【VTRゲスト】まちゃまちゃ、椿鬼奴
アフタヌーンティーに段々が出てくるのはなぜ?
2問目の出題は、
なんでアフタヌーンティーに段々が出てくるの?
チコちゃんの答えは、
テーブルが小さかったから
解説は日本紅茶協会の野中嘉人さん。
アフタヌーンティーで見るあの段々のついた食器はケーキスタンドと呼ばれ、
野中先生によると典型的な3段のケーキスタンドはアフタヌーンティーが広まっていく過程で生まれた悩みを解決するために生まれたとの事。
そもそもアフタヌーンティーは19世紀中頃のイギリス7代目ベッドフォード侯爵夫人アンナ・マリアの「空腹」がその起源。
貴族の貴婦人たちは軽い昼食をとった後に夜8時ぐらいまで何も食べないという食生活が一般的な時代で、
そうなると夕方あたりに空腹感が襲ってくるのが悩みの種で、ちょうどこの時間帯に軽食をとるという習慣が広まっていく事に。
当時は貴族婦人たちが食堂を利用するためには主人の許可が必要だったようで、軽食は応接室などでこっそり食べられていたと野中先生。
この軽食タイムは同じように空腹に悩む貴族の婦人たちのティーパーティーにやがて進化していき、中流階級や一般庶民にまで波及。
こうしてアフタヌーンティーの習慣が一般大衆化していくわけですが、
中流階級や庶民階級の場合はアフタヌーンティーを行うスペースが狭いという問題が発生。
テーブルも狭い、そもそも家も狭いという状況の中で何人かの客人を招いて行うアフタヌーンティー自体かなり無理があったわけで、
そこにきて食器などを下げてくれる使用人も雇えない、もしくは数が少ないとなるとアフタヌーンティーを快適に行うにはちょっとした工夫が必要に。
そこで既に存在していたケーキスタンドにお茶に合わせる軽食(ティーフーズ)などを乗せてスペースを稼ぐという手法が考え出されてアフタヌーンティー=ケーキスタンドのイメージが定着。
また、この頃使われていた3段式のスタンド(名称:寡黙な使用人)もアフタヌーンティーの3段ケーキスタンドの原型の一つと考えられているそうで、
卓上用として小型化して現在のようなサイズになったという説も。
ちなみに日本にアフタヌーンティーの文化が輸入されたのは1990年代のバブル景気の頃と言われていて外資系ホテルがサービス導入したのがきっかけだとか。
最後にアフタヌーンティーのマナー講座。
紅茶はまずストレートで香りを楽しんでからミルクは後で入れる(=ミルク・イン・アフター)
ティーフーズは下から順に上に食べていく(塩気のあるものから甘いものへ)
スコーンは左手でとって取り皿に置き、手で上下に割り、ジャム・クリームはべた塗りせずに食べる分だけ(端の方だけ)
という事で2問目は以上。
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