枕が変わると眠れないのはなぜ?デフォルトモードネットワークとは?チコちゃん
23年4月28日放送のNHK「チコちゃんに叱られる」の問題『なぜ枕が変わると眠れない?』の答えなど番組内容を簡単にまとめてご紹介。
ゲスト出演者
【ゲスト】葉加瀬太郎、百田夏菜子
【VTRゲスト】なし
なぜ枕が変わると眠れない?
3問目の出題は、
なんで枕が変わると眠れないの?
チコちゃんの答えは、
食われると思うから
解説は早稲田大学の枝川義邦教授。
成人の場合は脳の重さは約1400gで体重全体のわずか2%あまりという割合。
しかし脳が使用するエネルギー量は膨大で消費カロリーに換算すると体全体の約20%に。
ところがなぜこれだけ脳がエネルギーを消費しているのか?それは長年の謎だったと枝川先生。
そこで新たな説として唱えられているのが「デフォルトモードネットワーク」。
現代生活において私たちはたいていの場合は命の危機を感じることなく安心して眠れるのが普通ですが、
歴史を遡ると眠っている時にいつ猛獣などの外敵に襲われるか不安を抱えながらという時代も。
そこで眠っていてもすぐに反応できる警戒モードを備えるようになったと考えられており、これがデフォルトモードネットワークの意味。
このデフォルトモードネットワークは自宅で安全な時間を過ごしていくうちに徐々にこの警戒モードが薄れて、リラックスして眠れるように変化。
しかしひとたび環境が変わると脳は再度デフォルトモードネットワークをオンにして警戒モードに入るので、寝ているのに半分起きている状態に
警戒モードオンだと脳が大量のエネルギーを消費するのでやけに疲労を感じたり、しっかり寝たはずなのに疲れが取れていないといった事も発生。
デフォルトモードネットワークは目を覚ましている間にも動いていますが、目が開いていると何かアクシデントが起こってもすぐに行動を起こせる状態にあって脳のエネルギー消費はあまり大きくならないんだとか。
そしてこの寝ている間にデフォルトモードネットワークで使われるエネルギー量は起きている時よりも20倍もエネルギーを食っているという話も。
ちなみにデフォルトモードネットワークは脳に入って来た情報を記憶するか捨てるのか?記憶を整理する時間にも充てられているそうで、これもエネルギーを大量に必要としている理由の一つ。
この記憶の整理は寝ている際にいつも行われている通常業務のようなもので、ここに警戒モードが加わると疲労感が増す原因に。
また、デフォルトモードネットワークの仕事の一つとして「脳の閃き」というものもあるようで、デフォルトモードネットワークのおかげで脳の記憶同士を結びつけて何かを思いつくよう手助けもしているという説もあるそう。
という事で3問目は以上。
※同放送回のその他の疑問はコチラ
NHK「チコちゃんに叱られる!」に関する全記事はこちらのリンクから