赤ちゃんを抱っこして歩くと泣き止むのはなぜ?動き、運ばれる感覚が大事?チコちゃん
23年5月12日放送のNHK「チコちゃんに叱られる拡大SP」の問題『赤ちゃんを抱っこして歩くと泣き止むのはなぜ?』の答えや背中スイッチ対策、抱っこして赤ちゃんを熟睡させる簡単テクニックなど番組内容を簡単にまとめてご紹介。
ゲスト出演者
【ゲスト】内村光良、佐藤栞里、宮野真守
【VTRゲスト】なし
赤ちゃんを抱っこして歩くと泣き止むのはなぜ?
4問目の出題は、
なんで赤ちゃんを抱っこして歩くと泣き止むの?
チコちゃんの答えは、
自分とパパママの命を守るため
解説は広島大学の大村菜美研究員。
言葉を話したり、自分の力で歩いたり出来ない赤ちゃんにとって自分の命を守ってくれるのは親の存在。
そこで赤ちゃんは自分の命を守るためには親の命を守らないといけない、
そこで自分が出来ることは泣き止んで静かにする事だと本能的に理解している大村先生。
文明が発達する以前の私たちの祖先は厳しい自然環境の中で常に危険と隣り合わせの生活を強いられており、例えば外敵に襲われて急いで逃げないといけないシーンがあったとすると、
動けない赤ちゃんを抱えて猛ダッシュするのが自然の行動。
そして身を隠して危険が去るのを待つわけですが、そんな時に赤ちゃんの泣き声が響いていると一体何が起きるか?
鳴き声を聞きつけた外敵から再び襲われるリスクが跳ね上がるわけで、このリスクを出来るだけ下げようと赤ちゃんは自然と静かな状態に。
泣いて暴れてしまうと逃げる際にも親の動きを制限してしまうのでやっぱり大人しくしておくのが一番ベスト。
このような本能が現在も習性として残っているので抱っこして歩くと「もしかして逃げてる?静かにしなきゃ!」と赤ちゃんは考えているわけですね。
実際に赤ちゃんの心拍数を測定して観察する実験を行ってみると、お母さんが座って抱っこしている時は大泣きをしながら興奮状態で心拍数も高いのに対して、
歩き出した途端に赤ちゃんはリラックス状態に入って心拍数はみるみる急降下し泣き声もピタッと鎮静化。
再び座ると今度は心拍数が急上昇して泣き声も復活とジェットコースター状態。
ちなみにベビーカーで移動中も抱っこして歩くのと同じような状態になるので赤ちゃんは静かに。
つまり抱っこよりも「動き、運ばれている状態」の方が赤ちゃんは泣き止むわけで、
この反応の事を「輸送反応」と呼んだり。
この輸送反応は人間だけではなく哺乳類の赤ちゃん全般に備わっている反応だそうで、動物が首根っこを噛んで赤ちゃんを運んでいる時におとなしくしているシーンはまさにそれ。
また抱っこ中に寝ている所でベッドに寝かせた瞬間に赤ちゃんが目覚めるといういわゆる「背中スイッチ」については、
眠り始めてから8分ほど経ってから寝かせるとベッドに寝かせても起きづらくというアドバイス。
深く眠らせるためにはユラユラ動かすのではなく不動の姿勢で座ってじっと抱っこしておくのが良い事が多いと大村先生。
という事で4問目は以上。
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