ウナギがヌルヌルするのはなぜ?負け組にも必要だから?チコちゃん
23年7月28日放送のNHK「チコちゃんに叱られる」の問題『なぜウナギはヌルヌルしている?』の答えやザ・ノンフィクションのパロディなど番組内容を簡単にまとめてご紹介。
ゲスト出演者
【ゲスト】関口メンディー、高畑淳子
【VTRゲスト】野間口徹
なぜウナギはヌルヌルしている?
2問目の出題は、
なんでウナギはヌルヌルしているの?
チコちゃんの答えは、
負け組が滝を登る時にも必要だから
解説は東京大学の脇谷量子郎特任准教授。
ウナギのヌルヌルはムチンと呼ばれるたんぱく質の一種でなめこ、オクラ、山芋などの成分と同じもの(※植物性の”ヌルヌル成分”もかつてはムチンと呼んでいたものの、現在では動物性のものだけを指す際に使われるのがムチンという訂正)。
ではウナギがなぜヌルヌルしているか?というとそれは防御の役割が大きいと脇谷先生。
ウナギは岩の隙間や砂利の中に潜り込んで暮らしているので、その際に体が傷つかないように表面をコーティングしているのがあのヌルヌル。
また、ヌルヌルは滝登りの時に非常に役立つそうで、
ここで始まるのがザ・ノンフィクションならぬ「ザ・チコフィクション」
ウナギが生まれた当初はレプトセファルスと呼ばれる葉っぱのような姿で生後0~6か月のウナギの仔魚はこんな感じ。
これが黒潮の流れに乗って半年かけて多摩川へ。
海が近い川の下流は面積が広くて住みやすい環境だそうで、餌となるカニや小魚も豊富に存在。
その為に下流で生きるウナギのほうが上流で生きるウナギよりも成熟スピードが早くなるという特徴もあるとか。
ウナギたちは良い住環境なのでこぞってここに住もうとするわけですが、当然ながらそうなるとウナギ同士の競争は激しく、
勝ち組と負け組が発生するのが自然界の掟。
となると負け組になってしまったウナギたちは自然と下流 → 中流 → 上流へとどんどん追いやられていく事に。
3~4年を目途に下流から引っ越し始める負け組ウナギたちは住環境が厳しくても少なくともライバルは少ない上流を目指して滝登りの試練へ。
ヌルヌルの体なので何度も滑りながらそれでも諦めずに滝登りを繰り返す事に。
ウナギは水中ではエラ呼吸を行っていますが、陸上では皮膚呼吸に切り替えてヌルヌルを通して酸素を取り込めるのでこういった荒業が可能。
ちなみにヌルヌルが乾くまでは呼吸がキープできるそうで約12時間ほどは陸上生活が可能なんだとか。
また、ウナギにとってダムは致命的だそうで、人工的な壁はツルツルしていてウナギにとっては越えがたい壁として立ちはだかってしまい、
実際にダムの数が増えた事でウナギの生息域が狭まっているというデータもあるそう。
という事で滝登りの際にも活躍するのがあのヌルヌルだったという結論で2問目は以上。
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